山下柚実批判
まるで伝言ゲームのよう。
吉田由布子のあやしいデータを、さらに歪曲して記事にした責任は重い。
★ 山下柚実は、吉田由布子に騙されたのか? いいや違う!
★ 実は確信犯で、吉田由布子に協力
★ 実は確信犯で、吉田由布子のあやしいデータをあやしいと知りながら使い、そしてさらに過剰にして記事にした。
『サンデー毎日』2000.3.5 経口避妊薬・ピルの解禁問題について 英国で46人が死んでいた 女性たちに歓迎され承認されたはずのピル。
だが英国では4年間にピルの副作用と疑われる46件の死亡が報告されていた。
実は国内でも危険性を指摘されるピル1種類が姿を消した。
しかし、その薬の発売にむけ製薬会社が再び動き始めた。 |
山下様の主張は、まるで伝言ゲームのように、情報が過剰になり歪曲されていないか?
イギリスでのピル服用者の死亡例について、疑問が2つ。コレは本当に重要な件なので是非お答えください。
★ 1994年1月〜1997年12月までの4年間での死亡数がなぜ、50件になったり、46件になったりするのか?
★ イギリス保健省医薬管理局がまとめたデータなのか?
それともイギリス保健省医薬管理局のデータを元に吉田由布子がまとめたデータなのか?
それとも、AMERICAN LIFE LEAGUEの資料を参考に、吉田由布子がまとめたものなのか?
山下様はかつて『SAPIO』1999.5.12で【「イギリス保健省の記録によると、ピルの副作用と疑われている死亡例が四年間に50件発生していて、そのうち日本でも申請中のマーベロンによる死亡が8件あります」と、ピルについて調査を続けてきた「エコロジーと女性」ネットワークの吉田由布子さんは言う。】
今回、山下様は『サンデー毎日』2000.3.5 では【だが英国では4年間にピルの副作用と疑われる46件の死亡が報告されていた。】【手元にイギリス保健省医薬管理局がまとめた「94年1月〜97年12月の期間、経口避妊薬ピルに関連した死亡例」のデータがある。これによれば、4年間の低用量ピルによる死亡は四十六件にのぼる。成分が少しずつ異なるため日本に入っていない製品も含まれているが、今回日本で承認されたピルとまったく同成分の薬による死亡が十一件ある。 そのうち八件は「マーベロン」(日本でも同名で承認された)という薬によるものだ。】
あれれ? 少し数字が違う。なんで? 50件? それとも46件?
吉田由布子のHP『ピル110番』→「海外3」
【ピルに関連した死亡例(1994.1 -
1997.12)死因と服用していたピルの成分(イギリス保健省の記録をもとにまとめたもの。成分についてはイギリスの医師向け医薬品手引書を参考。作成:「エコロジーと女性」ネットワーク/吉田)】で一覧表があります。
以上の一覧表は、吉田由布子と武田玲子の共著『ピルの危険な話』(2000年3月4日発行)の記事でも同様のが掲載されています(まあ、山下柚実様がこの記事の発行が『サンデー毎日』2000.3.5
だから、この記事を書かれた当時はまずその本をお読みにはなられてはいらっしゃいませんでしょうが、とりあえず読者への情報として一応載せますね)。
これだと、死者数は50件。
山下柚実【手元にイギリス保健省医薬管理局がまとめた「94年1月〜97年12月の期間、経口避妊薬ピルに関連した死亡例」のデータがある。これによれば、4年間の低用量ピルによる死亡は四十六件にのぼる。】というのは間違いでしょ〜! 【イギリス保険省の記録をもとにまとめたもの。】【作成:「エコロジーと女性ネットワーク/吉田】でしょう!
山下柚実は、吉田由布子にだまされた被害者か?
山下様はかつて『SAPIO』1999.5.12で【「イギリス保健省の記録によると、ピルの副作用と疑われている死亡例が四年間に50件発生していて、そのうち日本でも申請中のマーベロンによる死亡が8件あります」と、ピルについて調査を続けてきた「エコロジーと女性」ネットワークの吉田由布子さんは言う。】
これに関しては、吉田由布子からの又聞きだと書いています。これに関しては、そして、山下柚実も騙された被害者かも。
ただ、今回、山下様は『サンデー毎日』2000.3.5 では【だが英国では4年間にピルの副作用と疑われる46件の死亡が報告されていた。】【手元にイギリス保健省医薬管理局がまとめた「94年1月〜97年12月の期間、経口避妊薬ピルに関連した死亡例」のデータがある。これによれば、4年間の低用量ピルによる死亡は四十六件にのぼる。成分が少しずつ異なるため日本に入っていない製品も含まれているが、今回日本で承認されたピルとまったく同成分の薬による死亡が十一件ある。 そのうち八件は「マーベロン」(日本でも同名で承認された)という薬によるものだ。】
はっきりと、 【手元にイギリス保健省医薬管理局がまとめた「94年1月〜97年12月の期間、経口避妊薬ピルに関連した死亡例」のデータがある。
これによれば、4年間の低用量ピルによる死亡は四十六件にのぼる。】ということをお書きになられましたが、ここまで書いたら、山下様も記者としての責任があるでしょう。読者に、ミスがあれば訂正し謝罪しなくては。
それって、ほんとに【イギリス保健省医薬管理局がまとめた】データなの? 吉田由布子に騙されたの? それとも確信犯的な嘘?
吉田由布子のHP『ピル110番』→「海外3」
【ピルに関連した死亡例(1994.1 -
1997.12)死因と服用していたピルの成分 (イギリス保健省の記録をもとにまとめたもの。成分についてはイギリスの医師向け医薬品手引書を参考。
作成:「エコロジーと女性」ネットワーク/吉田)】で一覧表があります。
この一覧表には、とんでもない欠陥があります。
これには、Norplant(36μg入りの細いカプセル6本を皮下に埋め込むもの)
利用者の死亡者が2名も含まれています。
これを「ピルに関連した死亡例」に入れるのは、違うでしょう。さらに付け加えるなら、その2名の内の1人が自殺って! そんなのまでカウントするのはいかがなものか。
その2名をデータから除外すれば48名。
それと1999年に日本で厚生省に認可された低用量ピルはエストロゲンとプロゲストーゲン混合型ピルです。
低用量のプロゲストーゲン単独型ピル(通称ミニピル)は認可されていません。
プロゲストーゲン単体のミニピル服用者の死亡者2名を、【ピルに関連した死亡例】にいれるのは間違いではありませんし、そのことに関しては批判はしません。
ただ、先の2名プラスその2名も除いたら、ちょうど46件。ひょっとして、こういうことでしょうか?
★ もしそうなら、山下様は、かつて『SAPIO』1999.5.12でで書いた記事には、データにおける数字のミスがあったことはご存知なのでは?
★ それと、 【手元にイギリス保健省医薬管理局がまとめた「94年1月〜97年12月の期間、経口避妊薬ピルに関連した死亡例」のデータがある。 これによれば、4年間の低用量ピルによる死亡は四十六件にのぼる。】ということをお書きになられましたが、【イギリス保健省医薬管理局がまとめた】という部分は間違いっていうのはご自身でもよ〜くご存知のはずでは?
山下様は、吉田様に騙された被害者か?
いいえ。なんかじゃない。山下様は、吉田様に騙された被害者なんかじゃない。確信犯だ! 確信犯的な嘘を書く方だ。
それと、山下様は吉田由布子様からいただいた資料が【イギリス保健省医薬管理局がまとめた】というのは大嘘です。AMERICAN LIFE LEAGUEがまとめたものです。
HP『ピル110番』→ 【海外3】【ピルに関連した死亡例(1994.1 - 1997.12)死因と服用していたピルの成分】
ああ、これはもう、AMERICAN LIFE LEAGUE のを元に吉田由布子がまとめたんやな。それやったらそうと、「AMERICAN LIFE LEAGUEの公表した資料を参考にしました」でも書いたらいいのに。
AMERICAN LIFE LEAGUE HP
→ 「Deaths
Associated with Birth Control in England 1994-97」
→「Deaths
associated with the birth control pill in England 1994-1997」(1998年12月8日)
rurikoさんからの情報です。感謝します。
【カソリック原理主義者は、反堕胎・反避妊・反ピルで筋が通っています。カソリック原理主義から派生したのが、プロライフ運動。プロライフ運動はカソリック原理主義者を中核に含みながら、宗派色を表に出さないことで、「心情的プロライフ派」を取り込みつつあります。中絶経験者はいくぶんかは、プロライフ的心情を持っていますから。
日本の反ピル運動もプロライフ運動の影響下にあるのは明白です。
A Consumer's Guide to the Pill and other Drugs(2nd ed.)1997という本を見てみると、日本の反ピル運動の論理が、この本の受け売りに過ぎないことがよくわかります。参照文献のスペルミスまで引き継いでますから。そしてこの本を出したのがアメリカのプロライフ団体ALLです。日本の反ピル運動は、ALLとの関係は秘密なんでしょうか?
反ピルの論理だけ切り売りしようとすると、代替避妊法については明示できないというわけで。】
参考
『ピルとのつきあい方』のrurikoによると、「反ピル論の検討」で徹底批判されています。
「エコロジーと女性」ネットワークの吉田由布子による資料を元に、薬剤師・近藤和子が「シグマ」に論文を発表しました。
その論文を、rurikoが徹底批判されています。論点は2つ。
@「エコロジーと女性」ネットワークの吉田由布子による資料じたいあやしい。
Aさらに、近藤論文は、伝言ゲームのように、歪曲されたデータを、さらに歪曲したので、ひどいデマになってしまっている。
「エコロジーと女性」ネットワークの吉田由布子による資料じたいが、かなりいかがわしいのではないのでしょうか?
山下様も同様に、それを元にピル反対の原稿を書かれました。あやしいものの上に、さらに伝言ゲームのように、歪曲してはいないか?
ピルを服用されている方々が、4年間で50人も死亡されたからって、それですぐにピルのせいとは決めつけられないでしょうしね。その内の1例が自殺だったりとか。そういうのまで数に入れたら、そらすごい数になるでしょうしね。
マーヴェロンを服用していた女性が何人もいたからって、それでマーヴェロンのせいだなんて断言していいのでしょうか?
日本では、低用量ピルが解禁されないものだから、1960年代から中・高用量ピルを代用なされた方が約20万人もいらっしゃいましたが、死亡例は何例でしたでしょうか?
今から2年ほど前、98年11月16日。 ピル承認の"追い風"となったアクションがあった。 超党派の女性議員38名が、「低用量ピルの早期認可に関する要望」を宮下創平厚生大臣(当時)へ申し入れたのだ (のちに2人が慎重派に変わった)。 大臣との質疑では「低用量ピルが開発されれば、 女性の身体を痛めなくてもすむのでぜひ早期認可をお願いしたい」(南野知恵子議員)といった発言も見られた。 この要望の中に、危険性への危惧や海外の訴訟などについての指摘はいっさいなかった。 「低用量ピル」は開発された順に、「第一世代」、「第二世代」、「第三世代」と、異なる三種類がある。 それぞれ、使われている合成ホルモンの種類も、違う。 そして、世界保健機関(WHO)は、「第三世代」ピルのリスクが他と比べて高いことを認めているのだ。 事実、厚生省医薬安全局長・中西明典氏は参議院国民福祉委員会(九九年三月十五日)で、次のように語った。 「WHOが第二世代のピルに比べて血栓症のリスクが高い、 したがってさらなる調査結果が得られるまで第三世代以外のピルの使用が望ましいという結論を示しております」 一方、「ピル承認」の日が近付く中、市民の中からはピルの危険性を察知し、 慎重審議を要望する動きが出てきていた。 前出の「エコロジーと女性」ネットワークは、97年〜承認直前までの間に計8回、 ピルの審議継続を求める要望書を厚生省中央薬事審議会へ提出。「第三世代ピルを他のピルと一括に審議するのは無謀」、 「ピルの中のホルモンは内分泌かく乱物質としても慎重に審査する必要があり、 新たな毒性評価の視点で安全性を見直すべき」と主張を続けた。同時に、海外の訴訟や死亡例などの情報を厚生省のみならず、 議員やマスコミ各社にも積極的に通知する運動を展開してきた。 また「準備出産&からだのおしゃべり会」は、 社民党の清水澄子議員を通じ、低用量ピルのリスクについての根本的な疑問を、参議院国民福祉委員会で投げかけた。 しかし99年6月、低用量ピルf一括承認されたのである。 実は認可されたピルのうち一種類が、ひそかに市場から消えている。 ピル承認の際、厚生省は「第三世代」ピルについてのみ、ある「制限」をつけた。 「第三世代ピル『マーベロン』は第二世代のピルに比較し血栓症のリスクが二倍とのWHOの疫学調査報告を否定し得ないことや 諸外国における対応状況をふまえ、処方にあたってはその他のピルが適切でないと考えられる場合に投与を考慮する (第一選択薬とはしない)旨を添付文書に盛り込むこと」 この措置は、大きな意味を含んでいる。 「第三世代」ピルについて、国が一定のリスクを認めたことに他ならないからだ。 日本で承認された「第三世代」ピルは「マーベロン」一種類。 発売元の日本オルガノン社は、この措置を不服とするも「処方制限がついたまま発売するのは戦略上好ましくない」と新聞でコメント。 販売は延期されたままだ。 同社に対して、発売延期の理由、厚生省の指導に対する見解、発売の見通しについて再三質問すると、 ようやく2月3日、マーケティング第三部・野口浩一氏から、次のような返答が届いた。 「最近の研究とデータの再解析によって、 第二世代ピルと第三世代ピルとの間にリスクの差がないことが確認されており、 その結果、ドイツとイギリスでは処方制限が撤廃された」、「処方制限の撤廃に関して厚生省と話し合いうのが必要と考え」、 「発売時期は厚生省との話し合いが進む中で、社内で検討する」 今後、製薬会社は積極的に、処方制限の撤廃を働きかけていくだろう。 もし処方制限が解除されれば、「第三世代ピル」は日本の市場へ出ていく。 そして、このことによって、欧米のような事態を引き起こさない、とは誰も断定できないのだ。 マスコミにも問題がある。 海外の集団訴訟などの事態、あるいは「第三世代」ピルのリスクについて、ほとんど報道してこなかったのだ。 それだけではなく、「ピルを有効に活用するには」と、繰り返し推進の論調を掲げる朝日新聞を例にとると、 ピルに肯定的な医師や評論家、タレントのみをパネラーとし、ピル発売元すべての製薬会社11社を協賛企業として並べ、 99年11月18日に大々的なフォーラムを主催している。 さらにその内容を、新聞の一面を使い「広告特集」(12月26日)として掲載。 この中では、副作用についての一般的な情報には触れているが、海外で発生している集団訴訟や 「第三世代」ピルにかけられた処方制限など、危険性に関する具体的な事例についてはまったく言及していない。 そして「正しい知識や理解を十分に習得してから服用していただきたいと願っています」と、誌面を締めくくっている。 だがもし本当に、「正しい知識や理解」による選択が大切だと言うのならば、少なくともその大前提として、 ありのままの事態、安全性も危険性も含めすべての具体的な情報が報道されなければ、 いったいどうやって、そして何を手がかりに、一般の消費者は「選択」すればよいのだろうか? どうやって自分の身体を守ったらよいのだろうか? 欧米ではピル推進・反対の立場を越え、ピルをめぐるさまざまな現実が報道されている。 欧米と日本を比較すると、流通している情報の量も内容も、あまりに格差がありはしないだろうか? ピルで娘を失ったジェニー・ベーコンさんは、「日本の女性たちへ伝えたいこと」として、 手紙の中でこう記している。 「医療の専門家からメッセージを与えられる場合、 しばしばピルは安全とされがち。女性たちも、それを信じがちです。どうか、熟考してください。 ピルを飲みたい人は、添付されたリーフレットを隅から隅まで熟読し、 内容を完全に理解し、医学的な検査によってあなたの身体が服用可能かどうか、完璧にチェックすること。 もし服用後に少しでも身体の調子が変わったら、すぐに医師に相談すること。そしてピルで性感染症は予防できない、 ということを頭にたたき込んでください」 ジェニーさんが情報発信の運動を続ける理由―― 「私たちは、女性たちが事実を判断できるほどピルについて十分な情報が与えられているとは、思っていません。 ピルはあまりにもたやすく処方されているのです」 |
参考
DEPARTMENT OF HEALTH | HP | イギリス保健省 | |||
AMERICAN LIFE LEAGUE | HP | 反避妊、反中絶のカトリック団体 | |||
PARENTS AGAINST ORAL CONTRACEPTION FOR CHILDREN | HP | 「子供たちへの経口避妊薬投与に反対する両親の会」 英国で、娘キャロライン(CAROLINE)を、1994年に16才で亡くした夫婦(トム・ベイコンとジェニー夫妻)が結成した団体。ピルの被害によるものだとして、反対運動をくりひろげるようになったとか。 |
批判
『ピルとのつきあい方』のrurikoに、「反ピル論の検討」で徹底批判されています。 | |