売春全面肯定宣言2000

 

 

 

 

   私、松沢呉一の影響で、1999年度をもって、売春全面否定から全面肯定になったの。極端でしょ。

 私は古くからの松沢呉一の大ファンです。雑誌の連載から、次々に発行される本から、スタジオ・ポットのHPでの連載もチェックしています。もう面白くて面白くて。

私が、人からの影響で根底から考えを改めたのが、
●鶴見済さんの『人格改造マニュアル』で、麻薬はいけないことではない、利用したい人は利用したらいいって考え。
●松沢呉一さんの原稿で、売買春はいけないことではないって考え。

 前までは両方ともこの世の絶対悪やと思っていたのにね。

 
  以下、私自身の醜い本音を語りますね。読者に何かの参考になるかなと思いましたので。

 というのも、例えば私は避妊用低用量ピル解禁賛成派やけど、解禁反対派の連中の意見がもう「反対のための反対」って感じで異常に支離滅裂なヘリクツをこねまわしていて、「女性のためを思って」なんてぬかしているけど、絶対違う! どうしてなのか不思議でしょうがなかったので、彼らが反対する本当の理由のほうを知りたいと思った。
 私は「女性のために」なんておためごかしはいわないから。売春反対派だった自分の本音を、醜い部分も包み隠さず述べますね。

 私がこれまで徹底的に売買春反対だった、本当の理由。
オヤジが嫌いで嫌いでたまらないから。オヤジをつけあがらせる女もいやだって考えから。

 売買春全面肯定になったのは、オヤジをギャフン!といわせられるから。
 それと紀子や紀子そっくりになった雅子が嫌いで嫌いでたまらない、それよりも紀子を賛美したオヤジどもが大嫌いだから、そいつらの清純幻想も崩壊させられるから。

 私は1963年生まれなんだけど、それでも日本の女性が急激に変わってきたのが分かるのね。

 松沢さんが昔の日本の女性達が処女幻想のせいでつらいめにあわされた例をたくさん教えてくれた。その幻想が崩壊して今大勢の女性達が解放されたのが分かるし、将来売春が全面肯定されたら大勢の女性達が解放されるんだろうって相対化できるし。

 私、娼婦って「ハクチじゃない」って思ってたのね。

 ずっと前、ポルノ映画の女性監督が、10いくつかでオヤジや仲間から強姦されたソープ嬢の「私の天職は男性を喜ばしてあげること」ってセッセとサーヴィスするなんて実話を美談じたてで書いていて吐き気がした。なんでそ〜なるの〜? よく娼婦を「男性を喜ばしてあげる天使」なんて賛美するの誉め殺しや〜ムカムカ。

 ところが偶然、彼女のホウムペイジをチェックすることになって読んでみたら、共感する部分があった。お金持ちのお得意客(老人)から「専属の愛人にならないか?」とくどかれたけど、「仕事時間以外は自分の自由時間で気が向いたら気ままに旅行にもいけるこの自由はどうしても捨てられない」って断わるの。彼女にも、男性に対して自分の意思というのがあるのかって。
 
 TVや雑誌にでてくる銀座のママとかホステスとか、ほんまオヤジの考えに染まった、媚びへつらった物言いで吐き気がした。(女が描く銀座の漫画でも)。

 まあ「洗脳」されてるのかな〜って思ってた。

 松沢さんのルポや、風俗嬢のホウムペイジやエッセイを読む機会がふえて、考えが変わってきました。

 だから、娼婦たちは、男達からいくら虐待されようとも慈母のような心で許し、「天使」とか「男を喜ばせてあげられて幸せを感じている」なんて言い方やったら、納得しない女だらけだと思う、私みたいにね。

 それと最後に娼婦に関する具体例に、一つ一つ意見を述べているのがいいですね。すごく分かりやすいです。

 
  松沢呉一様 「『週間金曜日』と『文春』」を読みました。私がモヤモヤと思っていたことをスッキリ整理してくれたって感じ。それとこれ読んでアッ!と思ったことが。

 避妊用低用量ピルが未認可だったころ、私、あるきっかけで興味をもち、色々と調べてみたのね。驚いたのは、とんでもない解禁反対派の連中ばっかりだってこと。女性のためを思っているという建前ですが、支離滅裂な反対のための反対、人間性を疑うのばっかり。私は自分が使う使わないは別にして(第一相手がおらん)、官僚がなんやかや屁理屈をつけて解禁しないのは悪だと思いますよ。解禁して、詳しく情報公開して、後は女性の自主性と判断にまかせたらいい。販売禁止を求める運動は絶対間違っている。「ピルの解禁じたいは反対しないけど、ピルなんかよりも、もっといい避妊方法を女性に教えていきたい」なら分かるけど。
 ピル解禁反対派の男たちよりも、解禁反対派の女性達が気になった。女性のためを思って建前だけど、なんかうそ臭い。私は、彼女たちって女性のセックスを被害者意識でしか見れない、貧しくゲッスい発想の方々だと思う。それにエコロジー関係者たちが「環境ホルモンがどうのでピル認可反対ってのもあったけど、その実はピル認可反対のためにもぐりこんだんちゃうんってのもいた。狂信的なキリスト教徒が裏で糸をひいていた例もあった。それと、くだらない最低の男たちと野合を組んでいることもね。
 その件に関して、「がらくたの山」の「女の体」の「低用量ピル」で詳しく取り上げましたので。

 それから1999年に、松沢さんの売買春全面肯定の文章を読んで、私も全面否定から全面肯定に変わりました。そして驚く接点がありました。売春に関して否定のための否定のフェミニスト女性たちの発想と、ピルややIUDやマイルーラなどの避妊具一般販売反対派の発想って似てるよ! 

 ピル調査のため、『女のネットワーク』って本で、女性の体に関する市民団体を調べまたしけど、いいのがなくってガッカリした覚えがあった。女性の膣内挿入の避妊具マイルーラーへの販売中止を求める運動が載ってました。森冬実の運動も。両方とも、私にしたら、トンデモものです。『週間金曜日』で山中ナントカって女も、例のマイルーラ販売中止を求める運動に賛同していたけど、この件に関しては『文芸春秋』の意見のほうに共感しました。『文芸春秋』って強いものに媚びへつらい弱いものイジメの体質で、市民運動や弱者につく方々を「人権屋」とか貶める体質が大嫌いだけど、この点に関してだけは上質のフェミニズムなのがものすごい不思議やけど。
 『『買ってはいけない!』は買ってはいけない!』の目次でマイルーラについて取り上げているから期待して読んだらカス。一体何が言いたいんや! 上質なフェミニズムの視点で、ダメフェミニストを批判してくれたらよかったのにねえ。

 日本のフェミニストのカスぶりは、避妊方法についての考え方を訊いてみたら、よ〜く分かります。
 なんで日本ではこうなっちゃったんでしょうね? かつてエノキミサコが中ピ連をひきいていたけど、彼女は今どこへ? 
 そしたら松沢さんの説で、70年代ウーマンリブは性の解放を求めていて、売防法への批判もあったのに、その後、抑圧派・道徳派フェミニズムが牛耳るようになった、
そして今、新世代の女達によるフェミニズムが再生しようとしているって。アーッ!! そうなんだーッ!! 目が開かれました。なるほどな。
 売春反対派フェミニストたちは、これからとんでもない男たちと野合を組んでいくことでしょうね。ピル反対派がそうだったようにね。「女性のためを思って」とか「環境汚染がどうの」って。

 私が売買春全面否定だった本当の理由は「オヤジをギャフンと言わせてやりたい」って考えだからなのね。私、直感的に分かるんやけど、上野千鶴子もたぶん同じだと思いますよ。抑圧派・道徳派というよりもね。
 反対派にはどういう思想なのがいるのか、分類していこうかなと思います。賛成派もね。
 私、松沢さんの影響で売買春全面肯定こそがオヤジをギャフンと言わせられると実感できたから全面肯定になったけど、それを実感できなかったら絶対いやですよ! たぶん彼女はどうしても実感できなかったんでしょうね。そこが私と彼女の分かれ道。
 私、宮代シンジや藤井ナントカや瀬地山角や橋爪大三郎とか絶対信用できないし、彼らの理屈は絶対違う。大嫌い。例え彼らが理路整然トウトウトウと売春肯定の意見を述べても、学のない私、絶対見事な反論を言えないやろうけどね。
 夫婦別姓反対派の連中の支離滅裂な意見を読んだ時、心底軽蔑したけど、私も軽蔑されてたかもね。あっ、でも、私の最大の強みは「女性のためを思って」とか「エコロジーのため」なんてオタメごかしは言わずに、「オヤジども、つけあがらせるのやや」って言えるけど(夫婦別姓反対派の連中も、ピル解禁反対派の連中も本当の理由を言ってほしいな)、上野千鶴子の最大の弱点は大学教授の公の発言として一応「世のため、人のため」ってことしか言えないとこなんでしょうね。だからどうしても偽善的・支離滅裂になってしまう。

 セックスワークじゃない方法での経済自立をした女達が、おやじなんかには指一本ふれさせなずに、美少年や外人とフリーセックスしまくったなら、えぐいオヤジたちが怒り狂うし、私も上野千鶴子も内心拍手喝さいしながら「ええど! もっとやれ!」って快哉を叫ぶし、徹底擁護するでしょうね。そういう意味で、私も彼女も道徳派・抑圧派じゃない。
 いい年をした独身女性達が集まって飲み会をして「昔の女は生活のためにブサイクなのと結婚してジジババと同居して下の世話をして一生を終えたけど、そういうのに比べたらマシだよね〜」って言ったら、全員苦笑いしながら同意。
 30代後半の不美人(←すみません)が10いくつも年下の金城武みたいなのといいことあったってうれしそうに語っていた。私も生涯添い遂げられなくってもごくたんまにいいことあったらいいよ。女は女の体をしているだけで、結構もてるんやで。結婚制度では女性が不利。フリーセックスなら女性が有利。そういうのに脅威を感じるのが結構いるんでしょうね(保守派たちね)。
 売春なんか、金があるってだけの思いあがったゲスおやじも喜ばせるからいややって思うところ、いまだにあるけどね。でももう上野千鶴子は、新世代フェミニストたちから引導を渡されるでしょう。そして松沢さんたち新しい時代の幕開け。

 私、松沢さんのフェミニズムな文章をもっともっと読みたいです。だから「やめたい」なんて思わないで。原稿読むのに会費払わなきゃいけないっていうのなら払いますよ。
 
     
  同じ女性達の書いた本が、私には遠い・・・。「男(性中心社会)対女」なんて構図は、私には大まかすぎるっていうか。粗雑すぎっていうか。私にとっての最高のフェミニストたちが、そろいもそろって40男。それが今一番の問題やけど。

 私が最も影響を受けた最高のフェミニストたち。

 平野広朗『アンチ・ヘテロセクシズム』 1955年生まれの40男のゲイ。

 伊田広行『シングル単位の恋愛・家族論』に夢中になり、それから『シングル単位の社会論』『21世紀労働論』へと芋づる式に読み漁った。1958年生まれ(松沢さんと同じ!)の40男。異性愛男性。

 それと松沢呉一。1958年生まれ。異性愛男性。

 平野広朗のOGCの会報の定期購読メンバーになって、毎月平野さん手書きのB5サイズの用紙何枚か分の会報が届くの。ゲイ関係の映画祭とかの告知も同封されてるよ。毎回、それを読むのが楽しみで。毎月、新今宮駅の近くでの「明るくゲイを語ろう会」の告知があったけど、でも異性愛女の私なんかが参加したらダメなんやろうなって思い込んでいたけど、私も参加していいって。でも最初は気後れしてナカナカ
行けなかった。
 でも、この前、意を決して初参加してみた。

 伊田広行の本『シングル単位の恋愛・家族論』(1998年4月発行)にも夢中になり、お手紙を出版社(世界思想社)宛に送ったのね。そしたらスエーデンから美女の絵葉書が。伊田先生からだー! 感激!! 1999年の春頃に日本に帰る予定って。
 『シングル単位の恋愛・家族論』に共感できる仲間がほしいって思っって色々したけど全然。『じゃマ〜ル』にも告知をだしたけど、カス。 『女の便利帖』とかで色々な団体にアクセスしたのね。伊田広行以外にも、英語の翻訳関係に何かアクセスできるかな〜って野望もあったしね。『アジア女性資料センター』で翻訳者募集ってあったから期待したのに全然でやめちゃった。他にも、翻訳っぽいのは期待してアクセスしたけど全然・・・。
 おんな労働組合関西の機関紙『女たちの元気流』も試しにとってみたら、「女性の労働条件がますますひどくなっていく。そしたら伊田広行さんから「これからはシングル単位でやっていくんだよ」ってアドヴァイスをいただいた」って。ビンゴ! 夏に神戸で軽い飲み会みたいなのあったから、それならって参加。最初の挨拶で、参加理由は「伊田広行の思想を追いかけてです」って。そしたらある女性から(後で知ったけど機関紙『女たちの元気流』の編集者)「私も彼の本を読んでる最中」って。
行って結構楽しかった。年末の飲み会には参加。気軽でよかったよ。
 私は元々、伊田広行の本(それも『シングル単位の恋愛・家族論』)からアクセスしたんやし、この組合も軽い社交、飲み会とかやったら参加するけど〜って感じやし。『21世紀労働論』が中心みたいやけど、労働問題の勉強会とかやったら、うちのひ弱いオツムにはつらい・・・。

 1999年、松沢呉一さんが(『創』の連載での告知で)大阪弁護士会館でのイヴェント「売買春」のパネリストの一人に参加するというのを知って、私もかけつけました。
 そのイヴェント「売買春」について、「女たちの元気流」で2回にわたって取り上げられていた。その筆者クミコさん、松沢さんに対してかなり否定的な書き方をしてはった。例の編集者とメイルのやりとりをして「元気流にあの原稿を書いたのは、組合員ではないんですが、組合員の人も何人か参加していたみたいですね」やて。
 彼女とのメイルのやりとりで「セックスワークについては、おんな労組の8月の合宿で取り上げたらどうか、という話もでています。また、おんな労組の合宿に伊田さんを講師として招く、という話もあります。どちらもまだはっきりとは決まっていませんが、参考までに」やて。泊りがけでなんて私にはつらすぎるし、もし来なかったら大損やしなあって遠慮してたら、後に機関紙に「伊田先生がきて講演会をして盛りあがった」って。クッソ〜やっぱり行きゃあ良かった。
 ちなみに、例の編集者から「家族単位からシングル単位へ」ってエッセイをリレー形式で連載をするけど、その第一回目に私に書いてほしいってメイルが。喜んで。
「伊田広行(の主張)を追いかけて」
 それから「確信犯?シングルの会」の山崎さんって女性から「そのエッセイを読んでぜひ会いたい」ってお手紙が転送されて、お会いした。
 11月14日(日)に伊田広行を招いてのイヴェントをするけど、私もゲストにでてほしいって。キャ〜! やった〜!! やっとたどり着いた。ワラシベ長者みたい。
 山崎さんが「伊田広行への質問を予め原稿にまとめて送ってほしい」って。できたのをFAXで送ったら、他のゲストたちの質問もFAXしてくれたので読んだ。私のだけ、えらいういてるのな。
 男性ファミニストのアキレス腱、最大のネック「売買春についての見解」について書いた。私、伊田広行原理主義者、先生の本は教典ってぐらい崇拝しているけど、ただ、『シングル単位の恋愛・家族論』第2部の「援助交際論」、はっきり言ってひ弱い。売買春否定者だった頃の私が読んでも。そして松沢呉一の影響で売買春全面肯定になった今でも。まあ、私もバクシーシ山下の文章には、自分のルサンチマンを女性
にぶつけて発散するのを正義の鉄拳って勘違いしたような、よくある卑しさが感じられるし、鈍感な女性差別者だとは思うし、大嫌いだけど。伊田先生が彼のことを批判したことじたいはいいけど、チョット下手だったかな〜。私、分かるんやけど、『シングル単位の恋愛・家族論』第2部の「援助交際論」のAV批判、援助交際批判、ミスコン批判などなど、売買春全面肯定の松沢呉一にかかったら完全論破されてしまうやろうな〜ククク・・・。ひょっとして『売る売らないはワタシが決める』で徹底批判されていたりして。イヤーッ! 最高のフェミニストたちが、分裂しちゃ(涙)。
伊田先生も、松沢さんに膝を屈して三顧の礼をつくして新しい考えを吸収し共闘して。そう書いた。

 松沢呉一の売買春全面肯定、こういうのを伊田先生にいきなりぶつけるの、キツイから。予行演習みたいに、誰かとお話ししたい。
 それで1999年11月7日(日)のOGCの例会に初めて参加させていただきました。平野広朗さんにも、色々とお話を伺いたかったから。一番訊きたかった話題、松沢呉一の売買春全面肯定について、先生、どっか困ってはった。そら、イキナリこんなヘヴィーな話ししてスンマヘン。

 19999年11月14日(日)の伊田広行のイヴェント。私もゲスト質問者の一人。
私以外にゲストは、もっさりした40ぐらいの男性たち(教員、フリーの身体障害者介助人)、30ぐらいの結構いい男(会社をやめて、フリーの身体障害者介護人)、30ぐらいの結構いい女(『セックス・性・世界観』って本で一緒に書いている方)。男性たちは『21世紀労働論』からで、他の本は未だ読んでいないって。『シングル単位の恋愛・家族論』からきた私とは全然ちゃいまんなあ。

 そして私たちゲスト一人一人が伊田先生への質問。 トップバッターの男たち二人とも、やっぱり、深刻な労働問題。 次ぎ、私の番。伊田先生、ひ弱い。
 次ぎ、伊田先生やゲストたち(含む私も)への質問コーナー。やっぱり、女性観客三人が私に売買春について。それから色々あって、観客たち怒り狂って私に「差別偏見だー!」会場騒然。伊田先生、かなり困惑。
 イヴェント中にも、「松沢呉一が仲間たちと『売る売らないはワタシが決める』って売買春全面肯定し、売買春否定者たちの発言を徹底批判した本を12月頃発売予定だそうです」って言うと、隣の男たちがメモとってたから、たぶんチェックしてくれるかも。最低限、必ず伊田先生チェックするな。
 終了後、1階で伊田広行のサイン会。私はもう持っているからいいの。待ってる間、私の売買春全面肯定に困惑していた女性が話しかけてきたので、色々としゃべった。彼女「あなたが影響を受けた男の人の名、教えて」ってメモだすから、松沢呉一の名と本と(『熟女の旅』、12月頃発売予定『売る売らないはワタシが決める』)、インターネット『スタジオ・ポット』を紹介してあげた。

 1999年11月10日発行の新雑誌、伏見憲明責任編集『クイアー・ジャパン』で、松沢呉一がインターネット『スタジオ・ポット』で発表した「売買春と婚姻制度」の短縮版「売買春肯定論」を掲載。読みました。
 これで日本のフェミニスト界は真っ二つに分裂。はっきり言って、これを機会に新世代フェミニストたちが、時代の流れを読めない硬直した旧フェミニストを駆逐してしまうんやろうな。日本のフェミニズムの再生。

 伊田先生も松沢呉一に膝を屈して三顧の礼をつくして、新しい流れを吸収し、彼との共闘も考えてほしい。
 いつか売買春に関するトークも企画してほしいな。
 最高のフェミニストたちが、売買春のことで、分裂しちゃうと、やじゃない。
 平野先生、伊田先生は? ああ、どうか松沢さんを理解して共闘してくれますように。
 いつか、松沢さんを大阪にお招きをして、売買春についてのトークをしてほしいな。
 平野広朗、伊田広行、松沢呉一って三大ファミニストたちをお招きをして、何かすごいイヴェントをしたいけど、うまいこと企画がたてられないや・・・。「男性フェミニストの最大のネック 売買春問題への見解」ってどや? あかんか・・・。

 
   上野千鶴子の崩壊の兆し。私には、彼女がなんで支離滅裂なのか、よ〜く見えるのだ。

 同じ女性達の書いた本が、私には遠い・・・。「男(性中心社会)対女」なんて構図は、私には大まかすぎるっていうか。粗雑すぎっていうか。私にとっての最高のフェミニストたちが、そろいもそろって40男。それが今一番の問題やけど。

  私が売買春全面否定だった本当の理由は「オヤジをギャフンと言わせてやりたい」って考えだからなのね。私、直感的に分かるんやけど、上野千鶴子もたぶん同じだと思いますよ。抑圧派・道徳派というよりもね。
 反対派にはどういう思想なのがいるのか、分類していこうかなと思います。賛成派もね。
 私、松沢さんの影響で売買春全面肯定こそがオヤジをギャフンと言わせられると実感できたから全面肯定になったけど、それを実感できなかったら絶対いやですよ! 
たぶん彼女はどうしても実感できなかったんでしょうね。そこが私と彼女の分かれ道。

 夫婦別姓反対派の連中の支離滅裂な意見を読んだ時、心底軽蔑したけど、私も軽蔑されてたかもね。あっ、でも、私の最大の強みは「女性のためを思って」とか「エコロジーのため」なんてオタメごかしは言わずに、「オヤジども、つけあがらせるのやや」って言えるけど(夫婦別姓反対派の連中も、ピル解禁反対派の連中も本当の理由を言ってほしいな)、上野千鶴子の最大の弱点は大学教授の公の発言として一応「世のため、人のため」ってことしか言えないとこなんでしょうね。だからどうしても偽善的・支離滅裂になってしまう。

 セックスワークじゃない方法での経済自立をした女達が、おやじなんかには指一本ふれさせなずに、美少年や外人とフリーセックスしまくったなら、えぐいオヤジたちが怒り狂うし、私も上野千鶴子も内心拍手喝さいしながら「ええど! もっとやれ!」って快哉を叫ぶし、徹底擁護するでしょうね。そういう意味で、私も彼女も道徳派・抑圧派じゃない。
 いい年をした独身女性達が集まって飲み会をして「昔の女は生活のためにブサイクなのと結婚してジジババと同居して下の世話をして一生を終えたけど、そういうのに比べたらマシだよね〜」って言ったら、全員苦笑いしながら同意。 30代後半の女が10いくつも年下の金城武みたいなのといいことあったってうれしそうに語っていた。私も生涯添い遂げられなくってもごくたんまにいいことあったらいいよ。
 売春なんか、金があるってだけの思いあがったゲスおやじも喜ばせるからいややって思うところ、いまだにあるけどね。でももう上野千鶴子は、新世代フェミニストたちから引導を渡されるでしょう。そして松沢さんたち新しい時代の幕開け。

 私、松沢さんのフェミニズムな文章をもっともっと読みたいです。