副島(そえじま)隆彦、相原コージ『ムジナ』、オウム真理教の不思議な接点(工事中)

 

 


 陰謀論がさかんな国、日本

 

   とある辺境地に封建的な独裁者がいて、下々の者たちを搾取していた。虐げられた人民は、最初は組合を結成して独裁者に待遇改善を訴えたが無駄と悟り、革命を計画し、実行し、独裁者を倒すのに成功した。革命成功に喜び、新政権設立に燃える革命軍。
 ところがそれには意外な事実が。実は、封建的な独裁者は傀儡(かいらい)にすぎず、裏には真の支配者がいた。そう、二重支配。独裁者は真の支配者から逃れて独立をはかっていたのであって、それをさとった真の支配者は国内の不満分子をたきつけて傀儡を打ち倒させたのだ。
 革命軍のトップの一人は、その打算的な性格をみこまれて、次期傀儡になることを承諾・・・
 

  これは相原コージが書いた漫画『ムジナ』のあらすじ。

 私、最初これ読んだとき、あっこれはカムイへのオマージュだなと。

  私はこれを漫画史として楽しんだのね。以下はかなり、煩雑になるけど、でもこの漫画の構造を知ってほしいから。

  『スピリッツ』で『コージ苑』ってかなりこった4コマ漫画を書いていたけど、とうとうつぶれてしまって連載うち切り・・・
彼は頭はかなりこったこと考えているけど、でも絵が下手で下手で(味のある下手ウマなんかじゃない、理屈はいっぱいやけど、体がついていかない、不器用な人間がフーフー苦労して書いたって感じの痛々しい下手さ)、ある企画(読者からの4コマ漫画の投稿の審査員をするの)で、弟子の鵜瀬ってギャグ漫画家と一緒のペイジで書いていたけど、漫画としての魅力は鵜瀬の方が圧倒的だった。

 それから、『サルにでも描ける漫画教室』を連載した。近頃漫画がつまないのばっかりになってしまし、それでも処世していける風潮を、他の漫画家たちの小ざかしい手口をギャグにしながら徹底的に暴いたの。すっごい面白かった。
 でも、相原コージも、これを書いてしまったら、「じゃあ、てめえはどうなんだよ!」ってツッコミの視線を自分の内部に作ってしまい、もう漫画は描けなくなるでしょうねって思ってたのね。サヨナラ。

 ところが、『週刊サンデ』で新連載開始。忍者漫画。題名は『ムジナ』。
 ああ、これはもう一度原点に戻って、やり直したいんだ。原点のドロ臭い、人間臭いのに。これは音楽でも、映画でも、その流れと一致するよ。70年代リヴァイヴァル。映画では『ブギー・ナイツ』みたいなのね。うれしかったね。

 アニメ絵にこった設定のSFばっかり注目され、文化人たちからエライ評価されるから(例えば『エヴァンゲリオン』)、相原コージはまともにとりあげられないけど。私には、『エヴァンゲリオン』なんかより、ずっと語りがいがあるけどね。

 

 

 


 

 

英語の勉強のために別冊宝島の『道具としての英語』シリーズを愛読していたのね。副島隆彦の名を意識したのはそのシリーズの『欠陥英和辞典の研究』。それからも彼の英語学習に関する本は図書館にリクエストしまくりましたわ。

 それから彼の政治評論も読むようになったのね。彼は「アメリカは世界覇権国家で、日本はアメリカの属国でしかない。アメリカの権力者の意思には、日本の傀儡政権は逆らえない」
「私は田中角栄が大好きだ。彼はアメリカの言うことを聞かないから(それと人民のための政治をやったので日本を支配する保守層の怒りもかったので)、だからロッキード事件でつぶされたのだ」「立花隆が角栄を巨悪として徹底批判したけど、それは間違い」「アメリカの言うことを聞かないのは、つぶされるから、日本の権力者はアメリカの言いなりだ」って。

 副島隆彦の『アメリカの秘密』って本がすごい面白かった。これはアメリカの政治という視点で、ハリウッドを評論してあるの。「ウッゲ〜」って叫び声が聞こえてきそうね。
 そら、左翼やフェミニズムが「ポリティカリー・コレクトかどうか」で評価するって視点のやつはクズばっかりやけどね。でも副島隆彦のんは面白かったよ。
 私もマネして、マンガの評論でやってみようかな。結構すごいことなると思うよ〜。

 『日本の秘密』も面白かった。

 

 副島隆彦のネック。

 産経の『正論』って、オエーッてな保守反動で鼻をつまんで避けるでしょ、普通。でも私、副島隆彦が連載をもっているから、そこのところだけチェック。そこだけ、面白い。他はイヤ〜。

 副島隆彦って、なんで『朝日』とかのリベラルなメディアでは発言できないのかなあ? 副島隆彦の言う「グローバリスト」に媚びへつらい、一般大衆を洗脳する極悪ご用メディアなのかなあ?

 そういう状況を知った上で、彼の発言を割り引かないと。フジサンケイ・グループや新しい歴史教科書をつくる会とかに、かなり気をつかってるなあ・・・

 それと、今の女性が分からない。女性憎悪と恐怖がすごい。

 

「副島隆彦のぼやき漫才」    
「副島国家戦略研究所」    
「Libertarianism @ Japan」    

 


 本田徹のHP『しろはた』

 1999年発表の『野球と政治、その無理矢理なアナロジー 〜野村阪神の空騒ぎに対する名もなき阪神バカ一代男の危惧』でも、日本はアメリカの属国だという説が!

 

 余計なことだけど、彼も、女性憎悪と恐怖がすさまじい人だけど。女性観もイビツじゃないかなあ? 処女崇拝とか。


 株式会社アシスト代表取締役 ビル・トッテン

「日本はアメリカの植民地だ」
「日本の首相は、ただアメリカの大統領の部下として代わりに管理をまかされているだけだ。かつて植民地だった頃のインドの総督みたいなもんや」って。って言ってる言ってる。

 これってほんまに外人の意見? なんか日本の保守反動みたいなこと言うてるで。「以前の日本は、儒教や武士道などの教育をしてきました」「道徳教育が廃れて終いました」というような。

 日本の保守的な財界人達への発言力をえようとしたら、そういう連中への媚びも必要との判断かなあ?

 日本語は、あんまりうまくはないらしい。

 

  株式会社アシストのHP、見〜つけた。

 


 

相原コージ『ムジナ』 年表

オウム 年表

  オウム真理教公式HP

副島隆彦 年表