私が哀川翔に興味をもつようになったそもそもの動機
おたく ミーツ ヤンキー
私、自分で同人誌を作りたかったけど、どうしたらいいのか全然知らなかったのね。で、たまたま本屋で漫画情報誌で「自分で同人誌を作る方法」ってあったから、一応チェック。印刷所とか色々紹介されていた。 その雑誌には同時に数人で電話で話ができるパーティ・ラインみたいなのの宣伝も載ってたのね。ちょっと興味を持って電話。1時間3,000円ぐらいで、かかった分だけ指定のところに支払わなくってはいけないのね。払わなかったら、電話がジャンジャンかかるの。私、チャンと払ったのに、電話での督促(声がコンピュータ)があって仰天して、そこへ電話したら、手違いが判明。そういうことがあるから、気をつけてね。 部屋が7つぐらいあって、人のいるところにはいるの。 ある面倒見のよさそうな男性が皆にそれぞれ「何を見てきたの?」って。 ほとんど漫画情報誌やけど、ある女性が「SM」誌やって! 元々が、萩尾モトの『残酷な神が支配する』って漫画に夢中になり、なんといってもその作品の精神的SMがよくって、で、それからSMに興味をもったけど、でもいいのがなくってやて。まあ、彼女もオタク。 ある若い男性は車雑誌からやって。「グロリア」って名のった。私の大阪弁が大好きだって。『ミナミの帝王』が大好きで、自分も大阪弁をしゃべろうとしても、うまいことコツがつかめないって。東北出身で、東京で鳶職をしているって。20チョット。しゃべり方はごく普通におとなしい感じ。 「俺、よく哀川翔」に似てるって言われるんだ」って。 キャーッ! ウソウソウソーッ!! なんでなんでっ!! 思わず受話器に向かって絶叫しちゃいましたよ。こんなとこオタクでたいしたことないのしかいないでしょって全然期待していなかったのに、信じられないーっ!! 「実は似てるの、髪型だけとか、服装だけとか」 「そんな嘘つかないよ。飲みにとか行ったら、全然知らないオッチャンからもキミ哀川翔に似てるなって言われるんだ」 「わ〜。こんなとこで、そんないい男がいるなんて信じられない」「でも私ブサイクやで。ゴメンネ。それに年も30チョット」 「そんなん女性を容姿とかで差別なんかしないよ」 私「新聞記事で、東北の若者の就職難で、自衛隊入隊するのが増加って。私、自衛隊廃止論者やから、こういう話読むとつらいの」 グロリア「うん。東北、仕事ないよ・・・」 グスングスン・・・・ 電話番号を教えてくれたけど、かけず、その番号もどっかいっちゃった。 それから哀川翔に興味をもったけど、どんなんやったかな〜?って記憶が曖昧。ずっと前、一世風靡セピアで「ソイヤ! ソイヤ!」って。ヤンキーハンサムなんでしょ?ぐらいの認識はあったけど。私の知らないところでは活躍していたのでしょうけど。そのころあまり、TVにも雑誌にも出ていなかったような・・・。 で、たまたま新聞の番組欄で映画『獅子王たちの夏』が「不思議な運命の糸で結ばれた2人の青年の激しい生き様と悲劇を叙情的に描いた傑作」って紹介されていた。出演・哀川翔だって。よしチェックしてみよっと。どんな顔してたかな〜?っと。深夜放送だったので予約録画。それから長いこと超多忙でおいといたままやったけど、やっとチェックした。 フ〜ン・・・こんな顔か〜って見てたのね。ベビーフェイスの入ったチープな、でも甘く愛嬌のあるハンサム。声は少し高く、凄みがきかないけど。作品は叙情性のある傑作。甘くせつなく。ヤクザ映画っていうより、私にとってはバリバリの少女漫画。それも上等なね。高橋伴明監督も、たぶん女性層も狙ったのでは? それをキッカケに哀川翔の他の出演作品もチェックするようになったのね。 ヤンキーっぽいのも、チェック。 大阪市のどっかのコンビニでヤンキー雑誌『ティーンズロード』をチェックした。も、強烈。私とはもう世界が違うって感じ。なんといっても、誌面を飾る素人読者たちがヤンキーばっかり。 例のパーティラインやけど、来る連中のレヴェルがひどくなってきて、もうやめちゃった。 でもグロリアさんとは又話したいかも・・・。一度お会いしたいけど、会ったら幻滅するかな? どうやろ。 |