ホストがフリーランスとしてやっていく方法

 

 


まずは、日本の売買春の歴史 

松沢呉一『売る売らないはワタシが決める』(ポット出版)、ポット出版HPでの文章、藤目ゆき『性の歴史学』に捧げます。

日本では、お上が容認した場所に売春婦を集め管理する集娼の歴史が長いこと続いていました。公娼制度がありましたが、お上の過酷な管理を嫌ったりお上指定の場所での売春が諸事情でできない売春婦は私娼として逮捕されました。
日本はアメリカと戦争をして1945年に敗戦、マッカーサーによる再教育がなされました。売買春の制度も変更されました。前借金による売春は、強制労働として禁止されました。売春者の人権を考えるなら、それで十分だったのです。ところが、敗戦後、羽振りのいい米兵と大っぴらにいちゃつくパンパンたち、街娼街中を堂々と歩くようになりました。

 日本では長いこと管理売春の歴史が長かったので、店で管理されていない女性が売春をすることに対して、嫌悪感をいだく方々がたくさんいるということを、まず押さえてくださいね。かつては素人女性と玄人女性との間には超えられない区別が明確にあったのに、それが溶解することへの恐怖。

 売買春反対派たちは、そういう嫌悪感につけこんで、売春防止法を通してしまったのです。

 実際、セックス産業に従事している女性たちは「私達の仕事を奪わないでほしい」って訴えましたが、売買春反対派たちはこの訴えを無視し、売春防止法を通してしまったのです。

 売春反対派は、実は弱者のための人権運動なんかじゃない。

 男の性欲処理のために売買春を必要悪として利用しながらも、売春女性を過酷な管理下におこうとしたのが公娼制度。

 女性に純潔と良妻賢母教育をほどこし「売春するような汚らわしい女たちを浄化しよう」というのが売春反対派たちで、法律で禁止して犯罪者として処罰矯正しようというのが売春反対派たちだったのです。

 それと、女たちは、男女不平等な基準で傷つけられてきて(女ばかりが若さと容姿をとやかく言われ、セックスするのはふしだらと言われ、純潔と貞節を求められるので自由なセックスなど考えられず、結婚後も浮気など考えられず、夫の浮気におびえている)、「主婦たちの立場を守るためにセックス産業を廃止していきましょう」という主張にとびついていったのです。

 男が客で、コンビニには、風俗情報誌がザクザクで「18歳美少女紹介」「巨乳がザクザクのつかみ取りや!」って。男はその気になれば、すぐ手の届くところに、いくらでも若くてキレイな女の子たちが(ロリから妖艶グラマーまで色とりどりのタイプが、客の好みにあわせて)、酒のお相手からセックスまで、もてなしてくれます。

女たちの中には、自分が売れるとは思っていないのがたくさんいます。現に私もそう。女性の性の商品化には不快。

 男性中心社会の男性権力者たちは、売買春を世の中からなくす気は毛頭ない。建前は売春者(と店の経営者)を犯罪にしておきながら、実質的には男性にとっては必要悪として享受する性産業を利用させる。現実には男性たちがセックス産業を利用しておきながら、いつ犯罪として逮捕するのも警察権力の思惑次第という状況。警察権力の恣意的な権力の乱用という、権力支配の常道。警察ファシズム。 

そういう現状を打破するには、女性も買う側に立ってみてはどうか?

男が「買春者にも罰則をなんてことなりそうだけど。セックス産業反対って訴えるフェミニストたちがいるけど。女たちもホストと楽しめるようになれば、こんな惨状にはならないはずだけどなあ」

 

1945 8.18 内務省、地方長官あて占領軍向け性的慰安施設設置を指令。8.26接客業者らRAA(Recreation and Amusement Association)(特殊慰安婦施設協会)設立。「新日本女性に告ぐ。戦後処理の国家的緊急施設の一端として、駐屯軍慰安の大事業に参加する新日本女性の率先協力を求む。女事務員募集。年齢十八歳以上二十五歳まで。宿舎、被服、食糧当方支給。」の接客婦募集広告、銀座に現れる。8.27最初の施設、大森海岸の小町園に開業(英語名はずばり「Sex House」)を皮切りに、松坂屋地下の「」、向島の「」(高級将校用のクラブ)をはじめ、東京に三ヶ月間に25ヶ所の施設を設置した。公募された慰安婦は1,600に及んだ。

9.28*連合国側最高司令官、東京都公衆衛生局長に対し「女の調達」命令

1946 1月21日*連合国側最高司令官、人身売買の公娼制度の廃止指示の覚書。1万4,000人が解放される。
2月2日内務省はこれを受けて、娼妓取締規則を廃止。
3.10*連合国側最高司令官、性病蔓延のためRAAおよび集団売春街に米兵の立ち入り禁止
4月2日マッカーサー元帥、米将兵日本女性との醜交を自重するよう要望
街娼が横行するようになり、*連合国側最高司令官は特別区域を赤線で区切り、この赤線に限って自由意志による売春を許可する。
12.02内務省は、地方長官に風俗取締対策について通達。特殊飲食店、いわゆる赤線(地図上に赤線で囲む)指定を指示した。
1948 7.10風俗営業取締法公布(風俗営業は7種類)
1956 1月12日東京の赤線従業員、東京女子従業員組合結成。売春防止法に反対。
4月売春防止法、国会可決 
5月24日売春防止法公布
映画『赤線地帯』
1958 4月1日売春防止法、全面実施。赤線街消える
1959 4月1日「風俗取締法」施行。営業の実態にあわせて規定を整備キャバレー、バーなど7区分にわけられた。
1966 首相官邸裏にトルコ風呂の営業申請が出されたことがきっかけとなり、「風俗営業等取締法」が一部改正され、新規開業や開業場所が規制されるようになる。
1984 トルコ共和国の元留学生の訴えによりトルコ風呂からソープランドの名称変更。
「風俗営業の規則及び業務の適正化等に関する法律」新風営法が公布。
1985(昭和60) 2.13午前0時をもって、新風俗営業法施行。午前0時以降の風俗営業は警察に厳しく取り締まられるようになった。又、複合営業の禁止など、禁止事項が増えた。
1998 「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風適法)」風適法の改正案が閣議決定され、通常国会で成立し、平成11年4月1日施行。
 その後一部改正され、平成14年4月1日に施行された。 
1999(平成11)年 4月1日「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風適法)」試行。
4月28日児童買春処罰法案が参院本会議で全会一致で可決。衆院に送付され、連休明けに成立へ。
5月18日児童買春処罰法、衆院本会議で全会一致で可決。
11月1日児童買春処罰法、試行
2000 1月松沢呉一とUNIDOSその他仲間達と『売春全面肯定宣言! 売る売らないは私が決める』を発行。
平成14年 「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風適法)」一部改正され、4月1日に施行された。 

 

「警察庁HP」 → 「改正風営適正化法トップページ」(消えちゃったよ・・・)

1985年、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(新風営法)」試行。
その一つが、深夜以降の営業が禁止されました。ホスト・クラブは、

新風営法による分類。
★ 風俗営業。飲みや、パチンコ屋など。
★ 風俗関連営業。セックスね。公安は、届は受けるが、許可は出さないと。

 

ホスト・クラブは非合法。深夜営業等でひっかかる。ヤクザ、警察に搾り取られる。

 

 ところが、1999(平成11年)年に、風俗営業法が改正された。けど、もう何が何だか訳分からない状態になっているじゃないですか。税収入確保がねらいという説が濃厚。

 それまで法律で店舗型しかダメで、街娼や派遣型や個人売春やテレクラやQ2での女性たちは摘発されていた。

 

 1999(平成11年)に、風俗営業法が改正されたけど、もう何が何だか訳分からない状態になっているじゃないですか。
 それまで法律で店舗型しかダメで、街娼や派遣型や個人売春やテレクラやQ2での女性たちは摘発されていた。

 ところが改正で無店舗の派遣型が認められるようになったとか。

 まあ、無店舗の派遣型風俗でも建前は性行為なしって建前で、性行為があったら警察が逮捕ってことになっているとか。

 それと無店舗の派遣型でも、お上に届け出ず、闇でやっているのがあるみたいね。

 インターネットを見まわると、個人でHPを開き、「女性相手にホストをします」って。「風営法2条7項1号に基づく「無店舗型性風俗特殊営業」届出済」って。いや〜なんちゅうか・・・

 これなら店に所属せずフリーランスでやっていける。

 ちゃんと警察に届を出した合法事業だもの。ヤクザからの恐喝なんて怖くない。何かトラブルがあったら警察に相談したらいい。

 個人事業者として確定申告をすること。

 いや、私もやってみようかな? 「私、性的サーヴィス売ります」って。女性だと売春防止法の「勧誘」で摘発されるのかな? 男性だったらよくっても? どうなってるの?

 

「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風適法)」

 平成10年、風適法の改正案が閣議決定され、通常国会で成立し、平成11年4月1日施行。
 その後一部改正され、平成14年4月1日に施行された。 


大坂府警に電話で問い合わせました。

大阪府の条例で、昭和60年以降、店舗型の性風俗の店を新規に届を出せなくなりました。

そして、無店舗型の派遣の性風俗は、容認されるようになり、届を出せるようになりました。ただし、あくまでも本番はなしだって。まあ、出会いがあって、その後はどうなるかは、当人同士の自由恋愛の範疇やし。

大阪府に、その事務所のある所の所轄の警察(大阪市北区なら、曽根崎警察、天満警察など)の生活安全課保安係に届を出します。その届は、「簡単な書類1枚だけです」だって。

★ 「店のオーナーが従業員を派遣する場合は無店舗型性風俗特殊営業です。だけど、客が直接交渉する場合は、性風俗の法律の規制の範囲外」だって。

★ 「出会い系サイトは、性風俗の法律の規制の範囲外」だって。

★ 私が「サイトを開設し、出張ホストを登録させ、女性客がホストを選んで直接メールで交渉するのはどうでしょう?」ときいたら、大坂府警の電話担当者が「それは性風俗の規制の範囲外です」って。届けは無用って。

 


チョコレート・ロマンスの掲示板より引用

Q:お客様の指名を本部で受けて、本部からホストさんに連絡すると言うのはしないのですか?
 
A:現状ではありません。チョコロマのホスト形態は、個人事業のホストの集合登録紹介系(自営扱い)となっております。その為指名メールもホストさん個人に届く形になっております。(これにしないと、源泉徴収税が発生して1割ほど高くなるのです。出来るだけ安くお楽しみ頂く為、上の質問にはお応え出来ません。御了承下さい。)
 
※確定申告はホストさんが其々に行ってくださいね。

 

最近、出張ホストや性感マッサージとか「ドド〜ン」と増えてるけど、流行に流されて安易にサイト開いているの多いのではないかな〜?

まず、ウチの形態にしないと法律に引っかかるだろうし、ウチの形態にしたら本部は儲からないし・・・(笑)
(細かいトコに多額の税金とか掛かる落し穴とかあるし、管理者仲間として親心で心配を少しだけしてあげたりして(笑)