「ふーまーっぷ」掲示板 「婦人科医の和子」様への批判

および、「ふーまーっぷ」掲示板管理者の責任も要求します。

 

「ふーまーっぷ」掲示板 「婦人科医の和子」  引用

 

[105] はな[2000/10/07 15:42] (略)

話は変わりますが、私も低容量ピル飲んでますが、副作用の不正出血で悩んでます。 病院では心配しないで飲み続けて下さいといわれましたが、気になります。

こんな私にどなたかよいアドバイスをお願いします。

長くてスミマセン。

   
[114] 婦人科医の和子[2000/10/08 02:52]はなさんへ 低容量ピルの副作用でお悩みの様ですね。

私は以前アメリカで生活していたんですが、ピルの副作用についてはいろいろな人から聞きました。

医学を学んだ私の個人的な意見は、低容量ピルは全女性には薦められないものだということです。

お医者さんは「飲み続ければ副作用【不正出血)は消える」とおっしゃっている様ですが、 そんな事はわかりません。 仮に副作用が収まったとしても、体の中のホルモンバランスが無理やり変わっただけなのです。 女性の内分泌系(女性ホルモンが出るところ)は微妙なバランスで一人一人機能しています。 そこはあまり人工的に組替えてはいけないと考える医者は多いですが、厚生省がピルを推進し、 また1ヶ月2000円以上確実に入りますから、どうしてもピルを使わてしまうのだと思います。

 でも確実に避妊できるからといわれそうですが、じつはそうでもないんです。 アメリカの統計でピルを飲み忘れずに飲んだ女性の避妊の率は97%と言うデータがあります。 (最近はアメリカのピルのパッケージには95%と記載されているそうです) ですからたくさんのリスクを背負ってまでピルを毎日飲む必要があるのかなと思います。

では安全で確実な避妊は存在しないかと言うと、あります。それはペッサリーです。

これは欧米ではかなりポピュラーなもので子宮にぴったりゴムのおわんをかぶせてしまうのです。 セックスの後8時間経ったら取り外して水で洗って乾かします。繰り返し2年から3年使えるので経済的でもありますし、 何より女性が主導で使えるので安心感が違います。 統計でも98%とピルに匹敵する避妊効果がありますが副作用は全くありません。 自分で膣に指を入れて装着するのでちょっと練習する必要がありますが、慣れればへっちゃらですよ。 私は8年使用していますが全く問題ありません。自分の体を知る良いチャンスにもなりますよ。 産婦人科で指導することはまれなので、母子センター、助産婦センターなど当たってみるといいでしょう。 費用は2万円でおつりが来る程度です。

私の知人は使用後のペッサリーに血が少しついていたのですぐ病院へ行ったら クラミジアの初期の段階と診断されたそうです。 クラミジアは自覚症状がほとんどない病気なので、今、日本の女性に爆発的に増えている性感染症のひとつです。 こういったことからもメリットの大きい避妊法だと思います。

風俗嬢の方は検査をマメになさっているので性感染症の感染者は女子大生よりも低いレベルになっています。 ぜひ、風俗嬢で頑張っている皆さんが、健康で幸せな人生を送られることを希望しています。 職業柄よく接することが多いんですが、素直で前向きな方が多いように思えます。

私の妹が風俗で働いてみたいと言っていますが、私は応援してあげたいと思います。 一度きりの人生ですからね。後悔の無いようにお互いに頑張りましょうね。 大変長くなり、説教くさくなったことをお詫びします。 これを機会に皆さんがもっと自分の体に興味を持ってくだされば幸いです。負担が大きすぎると思うのです。

   
[115] スタッフ:まる子[2000/10/08 13:31] いやぁ、まさか本物のお医者様にお越し頂けるとは思いませんでした。有り難うございます。

頂いた文章は、近くページ化し永久保存版とさせて頂ければ、みんなも参考になり大変役立つ事と思います。

是非またのお越しをお待ちしております。

さて、私達現場レベルのお話しですが、私はソープの仲間から、ピル服用でも妊娠したとの事件は、 一度も聞いた事がないのです。

 米国で統計97%とのデータが、疑問であり不安でした。

確かに統計である以上、100%とのデータは有り得ないのでしょうが。。。

もし、またお越し頂ける様でしたら、ご回答頂ければ幸いです。

みんなも大変期待してると思います、またのお越しを。

   
[122] 婦人科医 和子[2000/10/09 02:50]  まるこさん。恐縮です。私はただ女性みんなが幸せかつ健康になることを願っているだけです。 だから必要な情報を提供し、みなさんに参考にして頂ければ幸いです。

まるこさんの職場の女性はピルを使って妊娠したことは無いとおっしゃっているそうですが それはごもっともだと思います。 私も学生時代にまわりの女の子から「ピルは妊娠しないから気が楽だわー。」という話を何十回と聞かされました。 それはアメリカでの話ですから当然みんなは低容量ピルを何の疑いも無く服用していたのでしょう。 しかし、医者になり、アメリカの病院に勤務していたころ、ピルを服用していたにもかかわらず妊娠したという女性を 10人は診察しました。当然彼女たちはピルを飲んでいるから妊娠しているはずはないと思っていたため、 赤ちゃんがお腹にいるのに毎日、合成ホルモン剤を服用していたことになります。 これには私も困惑してしまいました。 赤ちゃんにピルの影響が全く無いとは言えないし、今までのデータもないのです。 ヒトの排卵の有無が予測できるようになってからまだ60年くらいしか経っていませんし、 アメリカで初めてピルが発売されてから約40年でしかありません。 私たち女性にとっては、まだ実験段階の薬品(合成ホルモン剤)だと思いませんか? 私はピルを全ての女性が服用するのは、ピルを服用していた女性の子供、そのまた子供まで調査して、問題無し (とはとても思えないけど)になってからでないと安心してお勧めできません。

残念ながら私たちは100%の避妊法はまだ得られていません。 不妊手術は100%ですが永久に子供が要らないという人にしか向かないので、若い皆さんにはあまり関係が無いと思いますので。 避妊の確率って私達にとっては妊娠するかしないかの2つにひとつしかないんだと思います。 ですから同じ90%台の避妊法なら、 コンドーム、ペッサリーといった伝統的かつ副作用も無い避妊法がベストではないかと思います。

実際私のクリニックでもペッサリーを使った女性は二度とピルは服用したくないといいます。 というより、確実に避妊できるので必要無くなるんでしょう。 昔からペッサリーを指導してきた助産婦さんたちは、「ペッサリーは100%の避妊法だ。」とよくおっしゃっています。 日本では50年くらい前大流行していたそうで、 (昔の男は横暴だった様で、コンドームをつけてと頼んでもはねつけていた人が多かったとかそれで女性は寝る前に こっそりペッサリーをつけて安心してセックスに備えたのでしょう。)

多くの医者は、低容量ピルが解禁されたとたんに、女性達にピルを勧め始めました。 ピルは女性特有の病気を予防するなんていう意見もありますが、 それはピルを飲まないでも予防は出来ます。ピルは女性の体を仮性妊娠状態にしますから、 多くの妊婦さんが悩まされる頑固なカンジダ膣炎を起こしやすくなります。 他の性病もはっきりとした因果関係ははっきりしませんが、膣の細菌感染は起こりやすいと言えます。

 また、ピルを服用すると半年も経てば子宮は平常時より3分の1萎縮してしまいます。 そのせいか子宮の入り口近くが固くなり、出産のときに副作用が現れます。 低容量と言えどもやはり体にとっては無駄なホルモンを大量に摂取するわけですから生殖のメカニズムだけでなく 体の機能全体を狂わす恐れもあるのです。

以前、ソープランドで働いていた女性が、高血圧と心臓のトラブルで診察にいらっしゃいましたが、 ピルを長期間服用していたとの事でした。 彼女は喫煙をすると聞いたときはびっくりしました。 ピルと煙草を組み合わせたら命取りです。 副作用も比較にならないくらい現れやすくなります。 これは煙草を吸ったときに血管がキュッと収縮します。 そこへピルでただでさえ固まっているから流れにくくなった血液が流れようとすると詰まってしまいます。 そして高血圧、心筋梗塞まっしぐらと言うわけです。

 それと以前”うつ”の症状があった人も要注意です。 ピルを飲むと、うつにならないための栄養素が大量にピルの代謝に奪われます。 それでピルをのむとなんとなく心が不安定になってしまう女性が多くなるのです。

随分脅かしてしまいましたが、それでも納得して服用を続けるのは自由だと思います。

ここには未だ書ききれない注意事項や体への影響を読んでいくと、 そう簡単に気軽な気持ちで使うものではないという気がしてくると思いますがね。 ですからどうしてもピルに頼らざるを得ない女性は定期検診は必ず受けてください。 3ヶ月に一度が目安なので年間かなりの出費は覚悟して。でも健康が一番大事です。 足がむくむ、つる、頭が痛い、胃が痛い、むかつく、膣が乾く、などなど小さな副作用がいっぱいありますから。 でも他のお医者は「慣れれば収まる」って言うんだろうな。それじゃまずいのに、、。 なんだかアドバイスと言うより怖い話になってしまってごめんなさい。 でも考えてみてください、知らなかったがために、悲しい思いをするのはいつも私達一般市民です。

 これも何かの縁だと思いますのでフーマップの皆さんの医療部門の疑問やお悩みがあれば 喜んでお答えしていきたいと思います。書き込みは研究が一段落する深夜になりますが、何でも聞いてくださいね。

   
[126] ユイナ[2000/10/09 17:37]

>>婦人科医和子さん

本物のお医者サン登場だー(嬉)←遅っ

私は生のデリヘル勤務なので妊娠が怖いのでピル飲もうかと思って居たのですが、 やはり喫煙は辞められないくて(辞めるきないとも言う:苦笑)断念。。。

ピルを飲めば生理不順も肌荒れも改善される!

って聞いたのですが。デメリットの方が大きいのですね。。。(汗)

婦人科と皮膚科って提携しているところ最近増えてますよね?

PMS(?)生理前症候群など、肌のメカニズムについても詳しく教えて欲しいです。

お医者サン同士での情報の交流って有りますか?

私は肌の整形(ケミピー)したいのですが、ソレについても教えてください。(切望)

   
[133] 婦人科医 和子[2000/10/10 00:55]

 ユイナさんへ。

ケミカルピーリングをしたいそうですが、それはどうしても受けなければ行けない状況なんでしょうか? 私は皮膚科医ではないですし、まして美容整形というカテゴリーは外科とも一線を画すものです。 ですから病院の選択、何より医師の選択は慎重にしていただきたいものです。

ケミカルピーリングは、薬品で皮膚の表面をごく薄く溶かし、 新しい真皮が出てくることで肌の若返りなどをうたったものです。 私は皮膚科は専門ではありませんが、薬品を使って老化した皮膚だけを上手く排除し、 きれいな肌を引き出すなんてことは全ての患者さんには出来ないんじゃないかと思います。 私の病院でもここ1、2年でケミカルピーリングによる火傷を負った患者さんが来院されてます。 日本人を含むアジア人は特にケロイド(火傷のような状態)になりやすく、 いくら欧米で流行っていて実績があっても、飛びつくのは早計だと言うことも多いのです。 もし表面上は手術が成功したとしても、弱い肌がむき出しになっているので、 UVケアは完璧にしないと、シミがすぐに出来てしまって、最悪皮膚ガンていうことにも、、。

これから美容整形を受けられる方はくれぐれもご注意を。 そして受ける前に本当に自分は美容整形が必要なのか、じっくり考えてからでも遅くないと思います。 美容整形を受ければ自分の人生がハッピーになる、男の子にモテる、などなど。 いろいろ期待していたのに現実には何にも変わらなくて何度も繰り返し手術を受ける子もたくさんいるそうです。

余談ですが美人なら素敵な男をゲットできるということは必ずしも当たらないんですよ。 特に日本の男は気が弱いので美人な女性にはなかなかアタックできません。 声をかけてくるのはチャラチャラしたろくでも無い男ばかり、ということも多いんです。 あなたのまわりを良く見てみると地味めの女の子が素敵な彼氏や旦那さんがいたりするでしょう。 これは個人的な意見ですが、私は可愛くないから不幸だ!と嘆く女の子に この話をするとみんなとりあえず元気になるみたいなのでお話してみました。 ユイナさんのことでは無いので念のため。

PMS(月経前症候群)は個人差がありますが肌に出る人も大勢います。 私も生理の2週間前からにきびが出たり顔がテカったり、あまりいい気分とはいえませんが、 ビタミン剤(ビタミンB群、月見草オイル)などをとると調子がいいです。 アメリカではPMSの症状を軽くするために調合されたビタミン剤が出ていますのでインターネットで購入するのも手です。 イライラしやすいのもPMSですが、 ピルを長期(1年以上)服用したあと、 やめたときに精神不安定になったりとPMSに良く似た症状が出ることが多いのですが これも、 長い間ホルモン過剰にさらされた体が必死にもとの状態に戻ろうとしている状態なのです。 生理がなかなか元に戻らないという話も納得がいきます。 女性の体は想像以上にデリケートなものなんです。

では今夜はこの辺で。

 まるこさんへ

残念ながら私はHPは持っておりません。 それほど詳しくないですし時間も無いので。 あと、メールでの個人的なご質問は受けきれないのが現状です。 私は勤務医ということもあり、はっきりと身分を公開するのは難しいというのもありますが。

臨床と研究で4時間眠ればいいほうなんで、、。 若い女性の悩みはある程度共通していることが多いのでこの場で返答すればたくさんの女性が目に出来ます。 一人でも多くの人に正しい知識を持ってもらうことが願いなので ご質問があったものについては責任をもってお答えしていきたいです。

 いつか開業したら堂々とHP作っちゃおうかな。ではまたお互い頑張っていきましょう。

   
[143] 婦人科医 和子[2000/10/11 01:50]

>ゆかりさん、

年数が少なくても、ピルと鬱というのはよく問題になっています。 ピルを処方する際に、喫煙の有無(ピルが加わることで様々な副作用がおきやすくなる)、 うつ病歴(軽い物も含む)、血圧(高血圧の人はより血圧が上がるリスクあり)、 血液検査(肝臓が悪い人は注意が必要です。)といったことを調べない医師がいるのは多いに問題です。 ゆかりさんの鬱状態の原因が全てピルにあるとは言いきれませんが、 ピルを服用している女性が鬱病になっても決して驚くに値しないことだといえます。 ピルを服用するとビタミンA以外のビタミン、ミネラル、アミノ酸など、 生きていく上で不可欠な栄養素が体の中で激減してしまうのです。 ビタミンC、B6、葉酸といった栄養素は、 服用していない女性に比べて5倍から50倍の量を摂らないといけないという栄養学の文献もあります。 たとえ幸せに満ちた生活をしていても、これほど栄養を奪われてしまうのですから鬱になってしまうことは不思議ではありません。 ゆかりさんは元々はとても健康な方のようですのでピルの影響が充分考えられます。 ピルを急に中止しても体に悪影響はありません。 低容量とはいえ、毎日ちっちゃな錠剤を飲んでいればあっという間にどんぶり一杯になっちゃいますからね。 ピルの成分は半年くらいしないと完全に体から抜けない厄介なものです。 少しでも疑問があったら止める事を考えましょう。

過去にDESという流産防止剤(合成ホルモン剤)を服用した女性が出産した女児が成人したころに その年代ではまず発症しないであろう膣ガンになったという報告がアメリカで多数報告されました。 低容量ピルの成分はDESよりずうっと強力なんです。 避妊に効果を発揮したとしても、その後の妊娠や健康まで影響を及ばされたのでは本末転倒でしょう。 ピル先進国と言われるアメリカでもピルの服用者は80年代のピーク時から年々減少の一途です。 毎日決まった時刻に服用しなければいけない煩わしさはかなりの負担ですし、 嘔吐や下痢をすればピルの成分が排出され、血液中のホルモン濃度が下がり、 排卵が起こるということもあります。ピルによる避妊の難しさはここにあります。

ありゃりゃ気がつけば今日もまたピル非難、、。

フェミニストの方のは怒られますが、私は健康無くして女性の自立はありえないと思っています。  みなさんには情報に流されず、自分で納得したものを選択していって欲しいと思います。

まるこさん、お礼だなんてそんな。 これは私の私的メッセージだと思っていただければそれでいいんですよ。 妹もたまに皆さんにアドバイス頂いてるって事ですし。 こんなに長文だらだら書かれるとうっとうしかったら 別のコーナーつくって頂いて一問一答形式みたいにされてもいいですし、、。 こんな医者もまだいるんだよー。ってことで。でも私は男にはこんなに優しくないっすよ。 この前も「高校生の彼女が妊娠しては困るのでピルをくれ」と尋ねてきた中年男にビンタくらわせてやったし。 やはりまだまだこの国では女性は弱者、守ってあげないと。では、また。

   
     

 

私の反論

「医者の和子様へ
 避妊用低用量ピル批判ですが、どこかで聞いたような・・・
以下の方々の物言いとかなり似ています。↓の方々からのご影響でしょうか?
ピル解禁以前から、ピル解禁反対運動を積極的に厚生省に働きかけてきた方々がたくさんいらっしゃいます。 私のHPでも大勢とりあげましたが、特に代表的なのが、
★愛知県の眼科医、平田國男(実はカトリックで、中絶はおろか、避妊すらダメって)。
★森冬実(『からだのおしゃべり』、『女の体 私たち自身』)。
★「エコロジーと女性ネットワーク」の吉田由布子(『ピルの危険な話』東京書籍2000年3月4日発行)
★東京の産婦人科医、武田玲子(『ピルの危険な話』東京書籍)
★近藤和子(新薬学研究者技術者集団 シグマの一員)

・ ピルは確実な避妊法ではない。ピルによる避妊失敗率のパーセントの数字うさんくさい。
・ DESが危険。だから、ピルも危険
・ ピルは重篤な副作用をともなう

Hazumiが、平田国夫医師の主張を信じ、HPで反ピルの主張をなさっていました。
ところが『Ruriko's the best』で、主催者のRurikoが、元データをさがしだして、 事実を歪曲しないでほしいと(誰かは実名はあげてはいませんが)徹底的に批判されています。
これを読んで反省なさったHazumiはご自身のHPで謝罪しました。 私、このHazumiって方は偉いなと思います。

 医者の和子様も、この掲示板の読者の方々も、 『Ruriko's the best』を1度ごらんになってくださいね。
 ついでに私のHPの「避妊」の「ピル解禁反対派」に関するペイジもごらんいただけたら幸いです。」

以上の書き込みをしようとしても全然ダメ。 たぶん管理者がまずチェックして気に入ったのだけ載せる形式なのね。 両方の意見を載せ、あとは読者の判断にまかせたらいいのにね。

この掲示板の管理者fu-子は、ピルには否定的です。 読者にも、婦人科医の和子の説を絶賛し、ピルを利用しないよう主張しています。 婦人科医の和子の奨めた膣内に挿入するペッサリーを、彼女も推薦しています。

随分たって、ほとぼりが冷めたころ、私はもう1度、「ふーまーっぷ」の掲示板に、「ピルに関する相談の掲示板が充実している『Ruriko's the best』をよかったら読んで見て」って書いただけなのに、それすらもダメ。なんだかな〜・・・。『Ruriko's the best』の名前すらだすのダメってとこが、なんか独特の偏狭な主義主張を感じるな〜。

 
そして巨大掲示板「2ちゃんねる」の避妊に関するスレッドで、 誰かが「フーマップの医者の和子」の二次情報を書いていたので、私は批判しました。 これはスレッドにチャント載りました。 こういうのが拡大再生産されてしまうから、元ネタ自体ちゃんと記入して批判しとかないと。 モグラ叩きみたい。  
 又、風俗嬢たちの発散の場の掲示板『ウゼェぞ! ゴルァ!!( ̄Д ̄)y-~~~』 でも、誰かが「ピルを服用したせいで、ひどい副作用があった」とあったけど、 疑問を感じ、私も色々書き込みをし、これはチャント載りました。 「婦人科医の和子」の説明をやけに似ていました。たぶん影響を受けたのでは?  
   
   

 

「婦人科医の和子」様への質問

 

1 ピルを不当におとしめないでください。

2 ペッサリーの避妊率98%って、どこの資料に書いてあったの?

3 ペッサリーを、データの歪曲してまで不当に持ち上げないでください。

 

ところで、「婦人科医の和子」様は、ピルに対しては
【でも確実に避妊できるからといわれそうですが、じつはそうでもないんです。 アメリカの統計でピルを飲み忘れずに飲んだ女性の避妊の率は97%と言うデータがあります。 (最近はアメリカのピルのパッケージには95%と記載されているそうです)ですから たくさんのリスクを背負ってまでピルを毎日飲む必要があるのかなと思います。】なんて主張するけど。

これと全く同じ主張をされたいた方がいらっしゃいます。カトリック教徒の平田国夫医師です。

 ちなみに、『Ruriko's the best』『ピルとのつきあい方』『ピルには消極論もあるけれど・・・』で、 rurikoが徹底的に反論なさっていました。

これでも十分なんですけど、さらに私が整理して、さらに一言付け加えたいと思います。

 

出典 【Trussel J.Contraceptive efficasy. In Hatcher RAらContraceptiveTechnology: Seventeenth Revised Edition.pp779-844
New York NY:Irvington Publishers,1998】による「各種避妊法使用開始1年間の失敗率(妊娠率)」

 

 

『Ruriko's the best』『ピルとのつきあい方』『ピルを飲んでいれば避妊は完璧?』 で rurikoが参照していたのは、

【Trussell J. Contraceptive efficacy. In Hatcher RA, Trussell J, Stewart F, Cates W, Stewart GK, Guest F, Kowal D. Contraceptive Technology Seventeenth Revised Edition. New York NY: Irvington Publishers, 1998 

 この文献では、妊娠率を一般的な使用Typical Useと理想的な使用Perfect Useに分けて、記述しています。
たとえば、殺精子剤の一般的な使用では26%、理想的な使用では6%となっています。
この26%というのは何を意味しているかというと、 殺精子剤だけを使って避妊した場合、1年以内に26%の女性が妊娠するということです。
 妊娠率と避妊失敗率は厳密にいえば異なりますが、ほぼ同義語と考えてよいでしょう。
 妊娠率26%はいうまでもなく、100人中26人は1年以内に妊娠するということです。】

【(注)避妊失敗率を表す指標は、Pearl Index(パールインデックス,PI)といわれます。
Pearl Indexは使用状況によって2段階表示となっています。Pearl Index 9-25は、理想的な使用法で1年間に9%が妊娠し、一般的な使用で25%の妊娠率となることを示します。Pearl Indexは一般名詞であり(R. Pearl は故人)、調査者により異なります。下記表中には上記Trussell Jの著著を用い、適宜他文献のPearl Indexを※で示すこととします。】

  一般的な使用 理想的な使用
無避妊 85% 85%

避妊しないでセックスしたら、1年以内で85%の方が妊娠するという意味ね。

 

  一般的な使用 理想的な使用  
ピル 5.0%    
 プロゲストーゲン単独ピル(ミニピル) データなし

0.5%

日本では未認可
 プロゲストーゲンとエストロゲンとの混合型ピル データなし 0.1% 1999年から日本でも低用量混合型ピルが認可された
殺精子剤のみ(発泡錠、ゼリー、クリーム) 26.0% 6.0% クリーム形式のは日本では未認可
薬剤添加IUD 0.1〜1.5% 0.1〜2.0% 日本では未認可
コンドーム 14.0% 3.0%  
ペッサリー 20.0% 6.0%  
リズム法 25.0% 1〜9.0%  
女性避妊手術 0.5% 0.5%  
男性避妊手術 0.15% 0.10%  
避妊せず(妊娠希望) 85.0% 85.0%  

 

 日本で1999年から認可された避妊用低用量ピルは、 プロゲストーゲン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)混合型だけです。
 ミニピル(Mini-pil)は、プロゲストーゲン単独経口避妊薬です。 混合型に比べてホルモン濃度が1/3 程度と低いことから、ミニピルと呼ばれます。 エストロゲンが入っていないため、35歳以上の喫煙者や授乳中の女性など、エストロゲンを摂取できない女性も使うことができます。 欧米では、ピル使用者の内、数%程度がミニピルの使用者と推定されています。 混合型ピルよりは、避妊率は低い。日本では未だ認可されていません。

ピルの避妊失敗率が5%というのは、避妊効果の低いミニピルも含めたデータだからです。 そのミニピルは日本では未だ認可されていません。
避妊失敗率のデータには、「一般的な使用(選んだ避妊法を使用しているにもかかわらず妊娠してしまった場合) 」と 「理想的な使用(選んだ避妊法を正しく続けて使用しているにもかかわらず妊娠してしまった場合)」との 2つのデータがあります。

ピルの場合、「一般的な使用(選んだ避妊法を使用しているにもかかわらず妊娠してしまった場合) 」では、飲み忘れ等の失敗があります。
「理想的な使用(選んだ避妊法を正しく続けて使用しているにもかかわらず妊娠してしまった場合)」でも失敗するのは、しょっちゅう下痢したり嘔吐したりして体内に吸収される前に排出された例とかもあるでしょう。

「婦人科医の和子」様は、避妊用低用量ピルの避妊率を、避妊効果の低いミニピルと一緒のデータで、それも飲み忘れ等も含めた失敗率の高いほうをだしていますね。

 

 ところが、「婦人科医」の和子」様は、ペッサリーをかなりお薦めになってますが、
【統計でも98%とピルに匹敵する避妊効果がありますが副作用は全くありません。】というのはどうでしょう?

 

 さきほどの【Trussell J. Contraceptive efficacy. In Hatcher RA, Trussell J, Stewart F, Cates W, Stewart GK, Guest F, Kowal D. Contraceptive Technology Seventeenth Revised Edition. New York NY: Irvington Publishers, 1998  】によると、 ペッサリーの避妊失敗率は以下の通りとなっています。

  一般的な使用 理想的な使用
ペッサリー 20% 6%

 つまり、80%の避妊率、よくて94%の避妊率とういうことです。  じゃあ、ペッサリーのほうは、同じ統計資料なら当然「避妊率は、一般的な使用では、80%ですね」と言わないと、 そら不公平だよ。

★ 「混合型ピルの避妊率は、完璧な使用法だと、99.9%、ペッサリーは94%」か、
★ 「ピルの避妊率は、避妊効果の低いミニピルも含めたデータしかないのが問題だけど、それにさらに飲み忘れなどの失敗もも含めて最悪の事態なども含めると、避妊率は95%。ペッサリーは80%ですね」と言わないと、 そら不公平だよ!

 もし、「婦人科医の和子」様がペッサリーでの避妊率は98%って書いてある資料が実在するなら、 その資料をお教えください。
そして、同じその資料では、ピルの避妊率がどうかもお教えください。それも、同じ条件で。 「一般的な使用」と、「理想的な使用での避妊率」とを使い分けてデータの歪曲なんかしないでね!

 たぶん、ピルに関しては、避妊率が低く書かれている資料の中でも、「理想的使用での避妊率」ではなく、「一般的な使用での避妊率」を参照したのでしょうね。
 で逆に、ペッサリーに関しては、別の、避妊率が高く書かれている資料のほうを参照したのでしょね。 しかも、「一般的な使用での避妊率」ではなく、「理想的な使用での避妊率」をあげたのでしょうね。
 そういうのを、データの歪曲というのです。

 もし私の憶測が間違っていたら、謝ります。どうか、「ペッサリーの避妊率98%」と書かれた資料をご提示ください。

 

 

 以下のHPを参考にしました。もしよろしかったら、ご参照ください。

『Ruriko's the best』ピルとのつきあい方』『ピルには消極論もあるけれど・・・』
                          →『ピルを飲んでいれば避妊は完璧?』
「厚生労働省」HP「経口避妊薬(OC)の有効性についてのとりまとめ」
「東府中病院」HP「各種避妊法の避妊効果の比較」

ちなみに、3つとも、同じ資料を参照していましたよ。

 


海外のプロライフ運動

中絶はおろか、避妊すら禁止!

 

rurikoさんからの情報です。感謝します。
【カソリック原理主義者は、反堕胎・反避妊・反ピルで筋が通っています。 カソリック原理主義から派生したのが、プロライフ運動。 プロライフ運動はカソリック原理主義者を中核に含みながら、宗派色を表に出さないことで、 「心情的プロライフ派」を取り込みつつあります。 中絶経験者はいくぶんかは、プロライフ的心情を持っていますから。
日本の反ピル運動もプロライフ運動の影響下にあるのは明白です。
A Consumer's Guide to the Pill and other Drugs(2nd ed.)1997という本を見てみると、 日本の反ピル運動の論理が、この本の受け売りに過ぎないことがよくわかります。 参照文献のスペルミスまで引き継いでますから。 そしてこの本を出したのがアメリカのプロライフ団体ALLです。 日本の反ピル運動は、ALLとの関係は秘密なんでしょうか?
反ピルの論理だけ切り売りしようとすると、代替避妊法については明示できないというわけで。】

John Wilks『 Consumer's Guide to the Pill and other Drugs(2nd ed.)(錠剤や他の薬品に関する消費者へのガイド)』(American Life League) 1997
「American Life League 」HP「life issues」「BIRTH CONTROLL」は、これと他の本を典拠に、 Stephen Spaulding医師が避妊ピルはおろか他の避妊法の否定をしています。

「condom」では Stephen Spaulding医師がコンドームすら「避妊、性病予防が完全ではない」と徹底的に否定しています。
「condom effectiveness」 で、Joel McIlhaney医師がコンドームすら徹底的に否定。

なぜか、ペッサリー批判は書かれていない。なんで? あらゆる避妊は否定している団体なのに。 私の憶測だけど、ペッサリーなんて、アメリカでは全然人気ないんで、とりあげるほどでもないんでしょうね。

 

もしよろしかったら、以下の機械翻訳を利用なさって、ご確認なさってはいかがでしょうか?

『@nifty Global gate』  
『EXCITE』  
『LYCOS』  
『訳してねっと!』  
『LOGO VISTA 翻訳サービスメニュー』  
『Alta Vista Translation tools from SYSTRAN』  
「Gist-in-Time」  
「Mendez オンライン翻訳」  
「IBM alpha Works」  
   

 


「婦人科医の和子」様への疑問

アメリカにいらっしゃったそうですが。

中絶はおろか、避妊すら禁止のプロライフ団体とのかかわりはどうなのでしょう? 「American Life League 」とか。 ぜひお答えください。

 



 『フーマップ』→『掲示板』上で、低用量ピルに関してデマを広め、その訂正要求は絶対載せようとはしなかったことに関して、その掲示板管理者に対して責任を求めます。
 以下は、批判です。 

 風俗嬢のための情報HP「フーマップ」の掲示板で、「婦人科医の和子」がピルに否定的で、膣内に挿入する避妊具ペッサリーをすすめていた。この掲示板の管理者fu-子とマル子たちは、ピルには否定的です。読者に対しても、婦人科医の和子の説を根拠にピルを飲まないよう訴えています。婦人科医の和子の進めた、膣内に挿入するペッサリーを、彼女たちも推薦しています。
 そのこと自体は全然構いません。どうぞご自由に。ただ、「ピル憎し、ペッサリー可愛や」のあまり、データの歪曲などをしてデマを流すのはダメでしょうが。

 私はさっそく反論を書いた。詳しくはコチラ→クリック ちなみに、その掲示板上での「婦人科医の和子」の書きこみも引用していますので、読者もご覧になった上で判断してください。

 ↑以上の書き込みをしようとしても全然ダメ。たぶん管理者がまずチェックして気に入ったのだけ載せる形式なのね。
 両方の意見を載せ、あとは読者の判断にまかせたらいいのにね。

 ほとぼりが冷めた頃、『フーマップ』 掲示板に再度「『Ruriko's The Best』は、ピルに関する相談の掲示板がかなり役立ちますよ」って書き込んだだけのやつすらダメ! 載せるのすらダメって、強烈な反ピルの主義主張を感じるなあ。

 いくらなんでも、ここまできたら、『フーマップ』管理者の責任が問われるのではないのでしょうか?