菫色のマーケット

 

日本では、大勢の女の子らは、女の子みたいな可愛い男の子が大好き。

まあ、うちの友達みたいに素朴でたくましい男が好みで、子供の頃の初恋が『巨人の星』の伴チュウタだったっていうの聞いて 大爆笑したけど。

昔の芸能ってギトギトの泥臭いオヤジくさい文化やってんで。

その頃、辺境に少女漫画がヒッソリと。 まあ、その頃はまだ洗練されていなくって、まともな感性の方々には気色悪いものだったでしょうけどね。 西洋かぶれの睫毛バサバサのキラキラでかい芽、縦ロールの長髪、フリルがヒラヒラのブラウスに、異常な細身長い足。
だって日本を舞台にするのは無理だったんだもん。日本を舞台にしたら、貧乏。イジメ。ウメズカズオの蛇女か化け猫か。 今だったら、日本も豊かでオシャレになって少女漫画みたいな美少年の中高生がたくさんいるし、 日本を舞台に少女漫画かけるけどね。

大勢の女の子らが、美少年同性愛ものの小説や漫画をコツコツと書き、熱狂的なファンが買いまくっていたな。
『JUNE』とか。
同人誌のマーケットとかね。

アンダーグラウンドのサブカルチャーのオコゲの文化を、メジャーがたくみにすくいあげて商売にしているな。

『ナイトヘッド』 深夜の低予算早撮りのショボイ連続ドラマだったけど、オコゲの支持で大人気。
私、これで武田真治にメロメロ。相手役は豊川エツジ。

監督、脚本の飯田譲二は男で妻子がいるらしいが。 ロリコンでしょうね。ただ、出演する女の子らはなんでアンパンみたいな顔したのばっかりなんだ?

『若葉の頃』 キンキ・キッズとかね。これもモロにオコゲ狙い。
   

 

 芸能界でも出版界でも、権力の座についているのは、オヤジばっかり。
 だから、女好きのお偉いオヤジは好みの女をバックアップし、男好きのお偉いオヤジは好みの男をバックアップする。
 ジャニーズ事務所は社長がゲイで、お気に入りをデビューさせるって。日本だけじゃなく、世界中そうみたいね。
 で、女やゲイたちが客になる。
 ていうか、日本では社会人はバーや風俗に金を使いまくりものすごく発展しているけど、 芸能のファンになる暇がないのでしょうね。
 で、芸能のマーケットを支える客は圧倒的に女が多い。若いのから年いったのまで。男だと、若い子かジジイか。

 


アメリカのゲイ・カルチャー

 

アメリカでは、ゲイのマーケットがすごいみたい。

 芸能界を牛耳っているのが圧倒的に男ばっかりで、その中にはもちろんゲイも含まれているでしょう。

 それと芸能のマーケットを支えているのは、圧倒的に金のある男が多いからでは?  同性愛者対象のマーケットでも、ゲイ向けが圧倒的で、レズビアン向けはショボイって。レズビアン金ないの多いから。
 日本では、過労死寸前まで男はこき使われて芸能ファンになる暇ないから。 アメリカやヨーロッパでは成熟した男性向けの芸能ってジャンルが発達しているみたい。

 アメリカでは、異性愛男性受けしない不美人や年増の女は、ゲイの支持のおかげでメジャーになれるのでは?

「ゲイ・アイコン」という言葉がアメリカにあるとか。ゲイに人気のある有名人って。不美人な女性がなぜか多い。

ジュディ・ガーランド    
バーブラ・ストライサンド    
ベット・ミドラー    
ライザ・ミネリ    
グレース・ジョーンズ 『007』  筋肉モリモリのマッチョなお体に角刈り短髪。クリストファー・ウオーケンとのカップルも男女というよりは、 ゲイ・カップルという感じたった。

 どういう層が支持ているんだ〜。 絶対、異性愛男ではない。たぶんゲイでしょ。 と思ってたら、やっぱり! 元々はゲイ・ディスコで人気が出たって。

 『ビバリーヒルズ・バム』で、ゲイの男の子は部屋でバレリーナのチュチュを着て踊っていて、 壁にはグレース・ジョーンズのポスターがはられていた。

 

ゲイのテイスト

ジョン・ウオーターズ監督 『クライ・ベイビ』『ヘアースプレイ』『シリアル・ママ』『ペッカー』 若くてキレイな男の子らが出演。で、なぜか女は不美人、太った女優。男好みのブリッ子女には意地悪で。
P・J・ホーガン監督 『ミュリエルの結婚』『ベスト・フレンズ・ウエディング』 若くてキレイな男の子ら。不美人。太った女優。男好みのブリッ子女には意地悪で。
     
     

 

 


日本のゲイのテイスト

ゲイの伏見憲明編集長による雑誌『クイア・ジャパン』
特集『魅惑のブス』 感動的。

まあ、王道なると、橋田スガコみたいなの、あることはあるけど。 でもなあ〜・・・。ブスやおばさん女優たくさん出してくれるのはいいけど・・・。 なんか、人間の卑しいところに媚びているようないやらしさがあって。 こんなのを熱狂的に支持する方々には申し訳ないこと書くけど。 でもなあ・・・。他にないのかなあ、ブスやおばさんの心を癒してくれるの。

GAY CINEMA COMPLEX のGromit
ゲイの視点で映画をチェックしています。 私が彼と通じるところは、いい男が好きで、ブリッコ女への視線が意地悪で個性派女優が好きでって。 「ノンケ男の描く女性像って、なんでこんなんなんだ」って。最高! ピュアな少女像、不思議ちゃんとかね。
ブリッコ女でも原田知世の大ファン(ふ〜ん・・・)。 で、メグ・ライアンのブリッ子演技や、岡部マリの知的ブリッ子へはすごいイヤミ言って。

 


異性愛女のレズビアン志向。異性愛女のゲイ志向。異性愛男のレズビアン志向。

 

美少年同性愛もの『JUNE』の人脈なんだけど。その中でも、色々な志向があるわね。

石原郁子(いくこ)。美少年趣味。 彼女の映画評論『菫色の映画祭』のラストを読めば、彼女は男性とレズビアン関係を結びたい人なんだなあ・・・。

逆に、神崎春子は男とゲイ関係を結びたい人なんだなあ。
『ベイシティ・ブルース』では、男に対して、愛情半分、ギャグパロディと悪意半分じゃないかなあ? 私はそう読んだ。 だって、性的にズキズキくるし、それでいて笑ってしまうんだもん。
『JUNE』歴史解説みたいになるけど、彼女は、エポック・メイキングな方だと思うよ。 マッチョゲイ・テイストを導入した。 刑事ものなんだけど、刑事ドラマのやおいパロディでもあるし、結構ハードボイルドとして読ませるし。
同じ部署の刑事二人が恋人同士。 一人がマッチョ(これが、それまで絶対いなかったタイプ)、一人が繊細美形。 繊細美形刑事は、悪者にさらわれてかなりハードに責められ、そして犯されます!  マッチョ刑事が悪者をつかまえたら、悪者「マッチョ刑事に犯されて、それから好きになったのに、恋人がいるなんて悔しくって。 それでつい恋人をさらってしまったんだ」爆笑! 
繊細刑事が犯されても、それでもマッチョ刑事は全然気にせず恋人関係を続けます。いいなあ爆笑!!
これ、シリーズもので、毎回毎回、繊細刑事は悪者にさらわれて犯されます。いや〜刑事ってほんと大変な仕事ですね(大爆笑)!
彼女は、「マッチョ刑事に感情移入している」「自分は、女役なんてイヤだ」って。でも、繊細刑事が女のようにもだえる描写に熱が入っているなあ。男を性の対象として積極的に能動的に客体化していますね。悪意半分、本気半分でしょう。

男でも、レズビアン志向いるね。
蔦森樹(つたもり たつる)。麻姑仙女(まこ せんにょ)。私、大ファンなの。
ゲイの伏見憲明が雑誌の連載で、大勢のセクシャル・マイノリティたちと対談したのをまとめた本『クイア・パラダイス』の宣伝をした。 その一つに、男から女に性転換手術をし、でも恋愛の対象は女性だって。ドキーッ! それからもう読みたくって読みたくってドキドキドキ。
外見のこと言うと失礼だけど、地味ね。でも中身、愛している。

 

私、カムアウトします。私、女の子みたいに可愛い男の子と、レズビアン関係を結びたいです。

ずっと前TVで、恋人募集っていうのがあって、結構かわいい女の子が「女装の似合う男性」って。 私ドキーッ! 彼女、キムタクの女装写真みたいなのにドキドキしたって。 私、期待しながら見たら、やってきたのが30すぎのマジもののキモイ、ブサイクな女装オヤジ。 彼女、ハラハラ気を使いながら断っていた。
イケズな司会者が面白がって「断る理由言って言って」やて。
彼女「年が離れすぎているし・・・・遠距離だし」
私もイヤヤ〜。そういう私、ダサイブサイク、もてへん、さらにもうオバハン。 自分こそダメなくせに、すっげー棚にあげてひどいこと言うてま。

あるサイトで、男から女に性転換したニューハーフで、性的サーヴィスを売る宣伝をしているのがあってね。客は男女両方だって。で、あるレディス・コミックをたまたまチェックしたら、彼女(?)が連載エッセイもっていて「どちらかと言えば女性のほうが好き」だって。ドキーッ!
ニューハーフで、恋愛対象が女性っていう方、私、結構ドキドキする。

で、逆に、宝塚とか男装の麗人とかオナベ・バーとかは全然興味ないし、燃えないのよね。