LOMA LINDA UNIVERSITY

Christianity and contraception: Seventh-day Adventist Ethical Guidelines*

和訳/のら猫の手

キリスト教の生命倫理学センター

最新版

15巻の3号(1999年9月)

キリスト教と避妊: Seventh-day Adventist(安息日再臨派 キリストの再臨と土曜安息を主張するアドヴェンティスト派 (Adventists) の一派の信徒)の 倫理ガイドライン*

 現代における科学的な技術は、以前よりすさまじく進歩し、人間の受胎調節をさらに調節可能にしました。 これらの技術は、期待された妊娠も避妊も選択できるようにした上での性行為を可能にしました。 これらの問題に関しての夫婦間の選択をしなくてはならないキリスト教徒の夫婦は、 広範な宗教の含意、医学の含意、社会的含意と政治的含意を備えた多くの疑問をもたらす受胎調節を、 潜在的な問題として抱えています。 機会と利点は、新しい能力の結果、存在します。 挑戦と撤去を行うように。多くの道徳問題が考慮されるに違いありません。 これらの問題について最終的には夫婦間での選択をしなければならないキリスト教徒は、 聖書の原則に基づいた確固とした決定を下すためには、 きちんとした情報を知らされなければなりません。 考慮される問題の中に存在するのは、人間の生殖の自然な生物学の過程における、人間の介在の疑問の適切さです。 介在が適切な場合、さらにその後、追加の質問(何か、いつ、どのようにして)がなされなければなりません。

 他の関連する問題は、以下の通りです。

* 産児制限方法の有効性および使用による、性道徳の退廃の加速への可能性

* 女性および男性両性の特権に関するジェンダー支配問題

* 社会問題(一般社会の利益促進における個人の自由への侵害をするための社会の権利を含む)。 および恵まれない人々の経済と教育の支援の負担。 そして、

* 人口増加と天然資源の使用に関連する管理問題。

受胎調節に関する道徳的な考慮の声明は、広範囲の問題に関して聖書の教えの基盤に立って設定されなければなりません。 その広範囲な問題とは、セクシュアリティ、結婚、親性および子供の値についてで、 そしてこれらの複数の問題と問題との間で相互に連絡し理解した上で考慮されなければなりません。 教会内の見解の多様性の意識をともなって、 下記の聖書に基づいた原則は、意志決定における教育と指導を前進するための準備となります。

1. 信頼できる管理。

神は、人間を、神自身の御姿に似せて形造られました。 その上さらに、男性と女性、考えて決定する能力をお与えになりました (Isa 1:18; Josh 24:15; Deut 30:15-20)。 God gave human beings dominion over the earth (Gen 1:26, 28). This dominion requires overseeing and caring for nature. Christian stewardship also requires taking responsibility for human procreation. Sexuality, as one of the aspects of human nature over which the individual has stewardship, is to be expressed in harmony with God's will (Ex 20:14; Gen 39:9; Lev 20:10-21; 1 Cor 6:12-20).

3. 目的の統一。

Sexuality serves a unifying purpose in marriage that is God-ordained and distinguishable from the procreative purpose (Gen 2:24). Sexuality in marriage is intended to include joy, pleasure, and delight (Eccl 9:9; Prov 5:18, 19; Song 4:16-5:1). God intends that couples may have ongoing sexual communion apart from procreation (1 Cor 7:3-5), a communion that forges strong bonds and protects a marriage partner from an inappropriate relationship with someone other than his or her spouse (Prov 5:15-20; Song 8:6, 7). In God's design, sexual intimacy is not only for the purpose of conception. Scripture does not prohibit married couples from enjoying the delights of conjugal relations while taking measures to prevent pregnancy.

4. 選択の自由。

In creation--and again through the redemption of Christ--God has given human beings freedom of choice, and He asks them to use their freedom responsibly (Gal 5:1, 13). In the divine plan, husband and wife constitute a distinct family unit, having both the freedom and the responsibility to share in making determinations about their family (Gen 2:24). Married partners should be considerate of each other in making decisions about birth control, being willing to consider the needs of the other as well as one's own (Phil 2:4). For those who choose to bear children, the procreative choice is not without limits. Several factors must inform their choice, including the ability to provide for the needs of children (1 Tim 5:8); the physical, emotional, and spiritual health of the mother and other care givers (3 John 2; 1 Cor 6:19; Phil 2:4; Eph 5:25); the social and political circumstances into which children will be born (Matt 24:19); and the quality of life and the global resources available. We are stewards of God's creation and therefore must look beyond our own happiness and desires to consider the needs of others (Phil 2:4).

5. 受胎調節の適切な方法。

 多用な受胎調節の選択と利用に関する道徳的な意志決定は、 夫婦の遂行可能性から生じることで、 それは肉体と感情の健康、及び多用な人々が実行するところにおいてのマナー、及びそれに伴う経済費用の上でのことです。 様々な受胎調節の方法(バリア法、殺精子剤、殺菌を含む)は、妊娠を防ぎ、道義的に容認可能です。

 他のいくつかの産児制限方法(1)は、 排卵を妨害したり、あるいは卵子と精子の結合(受胎)を妨害したり、 あるいは受精卵の子宮への着床を妨害する可能性があります。 それらの避妊方法がどのような状況でどのように作用するかが不確実なために、 「保護されるべき人命とは受胎で始まる」と信じる人々にとっては、道義的に疑わしいかもしれません。

 しかしながら、産児制限方法が使用されていない場合さえ、 大多数の受精卵は自然に子宮壁への着床しなかったり、子宮壁への着床の後に失われたりすることもあるので、 ホルモンによる避妊法や子宮内避妊具(IUD)(それらは類似の過程を経る)は、 道義的に受理可能に見えるかもしれません。 中絶(確立している妊娠の故意の終了)は、 受胎調節の方法としては道義的に容認できることではありません。

6. 受胎管理の誤用。

受胎管理や性感染症予防などに関する方法の進化と発展は、多くの既婚夫婦にとって有用かもしれませんが、 しかし産児制限は誤用される可能性もあります。 例えば、婚前や婚外の性行為にふける人々にとっては、 産児制限方法の有効性のせいで、より容易に、そのような逸脱した振る舞いにふける可能性があります。 婚外性交を防御するために既婚夫婦が受胎調節法を利用して性欲処理をするのなら、 性行為感染症のリスクや妊娠の危険を減らします。 しかしながら、婚外性交は、これらの危険が縮小されたとしても縮小されていなくても、有害で不道徳です。

7. 贖罪の提案。

受胎調節方法の有効性は、避けられないという以上に、 セクシュアリティや道徳に関する教育を作ります。 より少ない努力は、断罪において差し出されるべきであり、 さらには、各個人が聖霊の深い興奮によって説得されるという教育と贖罪の提案において、差し出されるべきである。

(1)  現代におけるこれらの方法には、子宮内避妊器具(IUD)、ホルモン剤による避妊(「事後避妊薬」を含む)、 注射式避妊法、皮下埋め込み法を含んでいます。 これらの方法についての疑問は、医学の専門家の意見を参照すべきです。

これらのガイドラインは、the Christian View of Human Life Committee of the General Conference of Seventh-day Adventists (安息日再臨派の一般会議の人命委員会のキリスト教徒の視点)によって準備されました。 これらは、1999年9月29日の宗派の例年の会議によって承認されました。意見は求められます。

15巻、3号(1999年9月)

 

かなり、もってまわった書き方をしていますが、要は、

★ 中絶反対

★ 事後避妊薬にも反対
(日本では未認可で、志のある医者が客に非合法でホルモン剤を大量に服用させることで似たような成分を処方して処置してくれている)

★ 避妊も、夫婦間のみ容認。婚外の性行為に反対

★ 避妊は、性道徳の退廃をもたらす可能性がある

★ 避妊でも、夫婦間で、しかも精子と卵子との結合(受精)を防ぐ方法までは容認。
バリア法(コンドーム。子宮口にふたをするペッサリーやキャップなど)、殺精子剤、殺菌法など。

★ 受精卵が子宮壁に着床するのを妨害するような避妊法は、容認できない。
ホルモンを用いた避妊法は反対。避妊用低用量ピル。
子宮内避妊具(IUD)にも反対。