魅惑の土方

 

 「高学歴の男なんて、性的には、全くきかない」

 「解体屋って聞いただけでズキーッてくる」

 「トラック運転手いいなあ」

 


 11月最初の日曜日。平野広朗先生のOsaka Gay Communityの例会行った。ゲイの例会だけど、異性愛者も女性もOKって。 会報に、すこたん企画と『週刊金曜日』の騒動についていいこと書いていたし、もっとジックリ話きかせていただけたら思って。
 新今宮駅って降りただけで素っ気無い道路と建物だけ。よっぽどの用がないと行くことはない。

 ついたら先生だけ。先生を独占状態。今度の『週間金曜日』に原稿が載るって。
 私はすこたん企画の本を傑作だと思ってたけど、先生はすこたん企画の本をゲンナリして途中でやめてて、 もともと全然評価してなかったみたい。
 もっとそこのところを訊きたかったのに、電話がなり、先生がとって懇切丁寧に道案内をした。ここが初めてのゲイがやって来るって。 ついにやって来たのが40代で、目つきや仕草がオドオドキョドキョドで挨拶しただけで変!って分かる。喋ると言語障害。
 こいつのせいで、話の腰がおれ、最初は「邪魔!」って腹たった。
 すこたん企画、『週間金曜日』のことを説明しても「知らない」、東郷健も「知らない」
 お前、こんなとこ来るくせに何も知らんやっちゃな!←私が変にゲイに詳しすぎるんやて。
 別のゲイの団体に行ったけど、若い子ばっかりで難しい話でついていけずしょげていたら、OGCを紹介されたって。 OGCのようがよけいマニアックなんだよ。まあ年配が来やすいか。

 最初はお前なんか邪魔って腹たった。←私こそゲイでないくせに邪魔だよな。

 彼、「ゲイであるせいでノイローゼになり職場に適応できず、何度も転職し、日雇いの仕事をしていたけどついに日雇いの仕事もなくなり、助けてくださいって役所に泣きついて、今、生活保護を受けています。作業所で簡単な仕事をしながら、精神科に通っています」 「他の皆さん、どうやって社会に溶け込めるのですか?」って。

 まあ、平野先生なんか職場で堂々とカミングアウトし、かっこいいのにチョコあげたりしているぐらいやしね。

私「ゲイじゃなかったら、ちゃんと社会適応できたの? ゲイでなくっても社会適応できないのゴロゴロいるよ(含む私)。 ゲイへの社会の無理解のせいちゃうんちゃう?」

先生、優しいから、彼のことをフォロー。

彼「いや〜ゲイじゃなかったら普通に結婚してたし」

私「私、レズビアンじゃないけど、37になっても結婚できないダメ女だよ」

平野「まあ、今結婚しないの多いし」
 
私「失礼だけど、言語障害いつから?」

彼「昔から、あんまり喋らなかったから。まわりが喋ってても全然会話についていけなかったし――」

私「元々会話能力ないんかい! ゲイのせいちゃうやん!」

平野先生、優しいからフォロー「ゲイであるせいで悩んでよけい会話がしにくくなったんでしょうし」

 彼、ゲイ関連の本や雑誌も読まないし、私のほうがよっぽど詳しかった。私のほうが変なんでしょうけど。 彼、話題もな〜。うちのほうがまだ話芸あるって。イライライラ。

 せっかく平野先生を独占できたのに、言語障害ゲイが邪魔や!(←うちのほうがよっぽど邪魔ですね)。 ジェンダーやセクシュアリティやゲイ・リブの話しようにも、こいつが邪魔や〜!

 ところで、好みの男のタイプやAV、買春のことになると、えらい盛りあがった。

 平野先生はクラッシック音楽界の貴公子みたいなの(竹宮ケイコの少女漫画かい!)
でも先生みたいな好みはゲイの間では極少数派で、ジャニーズ系でさえ少数派で、たくましいのが人気だとか。
 言語障害ゲイは、東アジア系の一重まぶたに、たくましいのがいいって。絶対短髪! 

 私「長髪って、ミュージシャンって感じで好き好き」

 先生、言語障害ゲイ「あ〜ゲイの間では人気全然ないない!」

 先生まで「褌って日本人にしか似合わないし、いいよね〜」「お祭り、いいよね〜」

 私「ギャ〜イヤイヤ! お祭り、あの白い短パン(?)までが許容範囲よ〜」

 言語障害ゲイは、すぐそこの「あいりんセンター」で日雇いの土方仕事をもらっていたけど、それさえも全然仕事がなくなったって。それで市役所に「助けてください」って生活保護受け、障害者施設の作業所で単純作業の仕事ををし、精神科のカウンセリングを受けている。

私「そういや、女性客向け出張ホストの会社のHPが爆笑ものでね。 40代の垢ドロドロ、住むとこなしの日雇いにあぶれたオッチャンが『寮と仕事ありますか?』やて。 面接官『お前なめとんか!』やてギャハハハハハ」

言語障害ゲイ笑顔が心の底からパッと光輝き「いや〜洗ったらいい男かもしれないじゃない」
先生まで「ゲイには、土方がいいって、わざわざここまでやってくるのがいるのよ。すぐそこの○○がそれで栄えて栄えてもう」やて。
二人ともうれしそうに次々と言う言う。

私「ゲーッ!」

二人「男らしいのがいいって」


私「レンタル屋のポルノのコーナー、美少年ゲイAVないね」

言語障害ゲイ「うん。ないね。でも新今宮駅のガード下で安売りしてるから買うよ」

私「キャ〜買う買う! どこどこ?」

 言語障害ゲイの買春の話で又盛りあがった盛りあがった。

 昔の私だったら、こんな話絶対許せなかったのに、変われば変わる。
 昔、メラヨシカズが買春で売春夫と泥沼の騒動なったとき、 「や〜いや〜いバ〜カバ〜カざま〜みろ買春なんかするからや。 これでもうミワアキヒロみたいなキレイめなトークのお仕事とかできなくなるわ」って笑ってたのにね。 今じゃ、キレイごとだらけのミワアキヒロのほうが痛いよ。
 
『クィアー・ジャパン』 第3号 特集「魅惑のブス」
 これがもうすごく面白いの!
 編集長がゲイ。ブスをとりあげていても、パワフルなゲイの方々やから明るくユーモラス。パワーを分けてもらおう。
 丸尾音々『ブスとおばさんの彼岸 ―― ルサンチマンを乗り越える居直り人生のススメ』が傑作ですよ。丸尾音々は、売買春否定論者の中には、本音にはブスやオバサンのルサンチマンもあるってことをあからさまにして、自分もその気持ちはよ〜く分かるって言った上で、でもそれは結局は性の管理を後押しして、女性の窮屈な現状を維持するだけだって。で、女性も男性並に性を享受できるようにするべきだって。つまり、女性も買春できるようにするべきだって! すごい! すごい! ちなみに、彼女のHPは→コチラ
私、そんなこと思いもしませんでした。女も客になっていいんだ!

 平野先生は、松沢呉一のセックスワーカーの権利運動とかには興味ないし冷たい。どっか違和感あるみたい。 けど、言語障害ゲイの買春の話はニコニコ聞いていた。

 生活保護の金をセッセと貯めて買春しにいったのに、当り外れがきつかったとか。写真ではいい男なのに実物見てエ〜?って。プロのカメラマンに何千枚も撮ってもらったら一枚ぐらいキレイに写っているのを客に見せるのだろうって。 泣けたって。ギャハハハハハ。
18、19歳の少年は可愛いけど、でも20いくつかの子のほうがサーヴィスよかったし感激したとか。

 エロネタは、人間をつなぐ。ハンドインハンドや。
 しょ〜もない落ちですみません。


 

12月初めの日曜日、平野広朗先生のOsaka Gay Commyunity の例会に参加させていただいた。

私以外にも、目のパッチリしたゲイが参加していた。

平野先生がパソコンなんてする気がなかったけど、今じゃメールしたり、出版社と原稿のやり取りをするようになったって。 それからゲイ同士の出会いものぞくようになったって。

「フォトメールで、かっこいい男の子と知り合ったの。最初はなかなか返事がこなくってね。 『ガテンの仕事で一日15時間とか働いていて、しかもコンピュータ超初心者なので、 手書きの文章をそのまま送るしかできません』って。ノートパソコンを開いて見せてくれた。
えーっ! デザインきれいすぎ! 手書きの文章を黒地に白抜き文字でスキャンして、 真中にかっこいい男の首が浮かんでいるってデザイン! 

私「パソコン初心者なんて信じられないよ!」

目パッチリゲイ「俺、逆にこれと同じやつ作れ言われたかて、よう作らんもん」

私「先生、パソコンマニアから、からかわれたんちゃう?」

写真がカッコよすぎ。上半身裸で、背景にはでかいトラック。 サッカーの中田って世間一般的には「かっこいい」ってことになってはいるけど、 私からしたらセイハク顔で一重の目が猿みたいでしょ。 中田を、少し目をパッチリさせ賢そうにしてグレードアップさせたような男前。すごすぎ。

目のパッチリしたゲイが衝撃的なことを言った
「これってゲイを狙ったダマシじゃない?  いくらなんでもゲイのセクシャル・ファンタジーのエッセンスを凝縮させすぎよ! でかいトラックをバックにしているし。 俺も、解体屋ってきいただけで性的にズキーってくるし−ー−」

私「えーっ! うっそー!! 何それー!」「土方なんかいいのー!!」

目パッチリゲイ「土方とか解体屋とかトラック運転手とか、ゲイからしたら最高よ」

私「雑誌の後ろのほうにね、男女の出会いパーティーの宣伝がたくさん載っているのね。 女性の価値は25歳以下ってとこだけで、一番高い値段ついているのね。 男性の価値は色々あっても、なんといっても学歴で一番高い値段ついているのよ。 身長180以上なんかより高い値段ついているのよ! ガテン系なんて全然よ」

先生苦笑しながら「それって、高学歴男なんて全然人気ないから高い金払わないと参加させてもらえないんでしょ?」

私「違うって! 高学歴男と出会うためなら、高い金払ってもいいって女性がいるってことよ」

目パッチリゲイ「そら男女の結婚を前提としてでしょ。 僕ら、高学歴エリートとつきあったからって、どうなるわけでもないし。 僕らのセクシャル・ファンタジーには、学歴なんて全然きかないもの。それやったらトラック運転手よ」

私「ゲイには、高学歴エリート夫人の座で格があがって丁重な扱いうけるなんてないから?  それってすごいいい話じゃないですか」

二人とも「いや〜いい話なのか・・・」苦々しい表情をした。

ゲイの世界では、若さ・顔・体を重視すぎるのかなあ? それはそれで問題あるのかなあ?

私「学歴エリート崇拝じゃないのはいい思うけど。いや〜それにしてもね・・・」(よりにもよって土方なんてねえ・・・)

私「お二人さん、もし大金持ちで出会いパーティ行くとしたら、どれに一番高い値段つく思う?  美少年? 若い土方? 高学歴男?」

先生「美少年!」

目パッチリゲイ「美少年も捨てがたいけど。ガテンも絶対!」「・・・・ただ、高学歴がくるいうことは絶対ない」

えーっ!

先生「ゲイの小説でも、土方人気よ。でも高学歴なんて全然よ。ああ、一度、あるゲイが高学歴男を拉致監禁してヒイヒイ言わせるっていうのがあったけど。高学歴の男って、それぐらいしか使い道ないのね・・・」
どっかションボリした感じだった。

二人とも、間違いなく高学歴だ。低学歴が高学歴を揶揄しているのなんかじゃないし、学歴コンプレックスもってるのが「東大生が意外に役たたない」って話きいて溜飲下げるってパターンなんかじゃない。 ゲイの世界では、これまでの恋愛獲得競争で、学歴以外のところで壮絶な努力をなさってきたのね。

 これが異性愛世界だったら、男は学歴、肩書き、収入への幻想と評価が高いのね。
 女の価値は、若さと容姿が圧倒的。だけど、お嬢様幻想もすごいからねえ。お嬢様育ちとお嬢様っぽい学歴(東大ともなると、これはこれで又高学歴すぎて嫌がられるっていうのもあるけど)への評価も ありでしょうね。

 これから、ひどいこと書きますけど。

 私も含めて、女のほとんどって、「土方なんてイヤ〜ン」って思ってるでしょ。

 高学歴エリート、少女漫画では大人気よ。私も、そういうドブスな考えあるとこはある。 白馬にまたがった王子様、私を迎えに来てよ。そしてエリート夫人として周りの扱いも一変、丁重な扱いをうけるのよってかんじ。 たまたま知り合った貧乏人が実は御曹司で高学歴エリートで、なんてもう白々しいパターンも多い。

 私の本音を言いましょう。はい。私、男性の評価基準で、東大、京大って聞いただけでポイントがグーンッて上がりますね。次点で阪大、神大ね。
 後はまとめて「大学」ってカテゴリーです。同志社と京産大の格の違いを、私に述べたのがいたけど。私からしたらもうええがなって。他大学の在学生や卒や関係者たちは激怒するなあ〜。世間知のない私に、「格大学の格の違いを教授しなくては」って。

 でも私、ものすごいカッコイイのが階段掃除しているの見て、なんで君みたいなカッコイイのがこんなとこに?  地下街を作業服着て大きなゴミ箱をガラガラ引いて歩いているのとか、すごい美少年がいた。土方にすごい美少年がいた。 すごい驚いた。ほんとどうにかなりたいけど、どうしたらいい? どうしようもないの。私には逆ナンパの能力ないもの。 たまたま知り合った美少年に何してるのか訊いたら、「とび職」「掃除」って。かっこいいのが多いのか?
 これは、あくまでもガテン職をマイナスととらえていて、 でも圧倒的なカッコよさでマイナスを相殺するって考えでしかないのね。

 ゲイたちみたいに、解体屋、トラック運転手をあくまでもプラスにとらえたのとはわけが違う。

 私にとって、セクシャル・ファンタジーにガテン職というものが全然無意味なのと同様に、 ゲイにとっては高学歴なんて全く無意味なのね。驚いた。

 

 私、ゲイカルチャーに絶大な影響をうけてます。
 ひょっとしたら、大勢の女の子達がゲイたちの影響うけるかもしれない。

 で、「土方いい」
「解体屋ってきいただけで下半身トロトロよ」
「トラックの運転手とつきたいたいわ」
なったりして。

 雑誌の出会いパーティの広告で「若いガテン系男との出会い」って出て、 高学歴エリート男なんかより高い値段がついても女性たちが殺到したりして。

 いや、ひょっとしたら、ひょっとするかもよ・・・。


『週刊SPA!』の連載、倉田真由美『ダメンズ・ウオーカー』で、 女性客向けにホストがデートするデート・クラブが紹介されていて、HPのアドレスも紹介されていた。「LOVER」
このサイトを読んで、感じたこと。

マッチョへの嫌悪

高学歴男性への幻想

【4 .スタッフ3人の偏った好みかもしれませんが、 「俺が、俺が」といういわゆるわがままなマッチョ男は在籍しておりません。】
【6. 私達はお客様の気持ちになり、こういう男性とは会いたくも無いというマナーの無いマッチョ男を派遣する事はありません。】

マッチョ男への嫌悪
家父長制度の社会での異性愛男って、悪い意味でプライド高いから、女性客にサーヴィスを売るっていうのが分からないのが多そう。 そういう中身がいやなのか?
筋肉モリモリがやなのか?
低い階層の男って、「土方でも」「ホストしか」の「でもしか」でやってくるの多そうだし、勘違いしてやってきそうなの多そうだし。 ほとんどの出張ホスト事務所は、女性客から儲けるのなんて度外視で、土方階層の男どもから登録料でもとることをシノギにしそう。 でもこの店は、土方階層でもなんでも登録させて、女性客に派遣させたらええわ、って低い考えではやっていないってことかな。

【Q&A】の欄で、【本当にお金を払う価値のある男性のみですか?】に対して、
スタッフの応えは【お金を払う価値のある男性達です。】
【男性スタッフは全員六大学卒業のみ、 (けっして高学歴にこだわったわけでは無くてスカウトする男性達がたまたまそうだっただけなのですが)】

嘘(笑) 学歴が売りになると確信してますって!

 

これが男性客に対して風俗嬢を派遣する場合なら・・・

学歴なんかよりも、現在セックスの合法の最低ライン「18歳」を売りにするな。 18歳未満でも合法化されたら、18歳よりも17歳、17歳よりも16歳が商品価値高い。 さらに中学生でも合法化されたら、15歳より14歳、14歳より13歳と、うなりを上げてヒートアップ!

【スタッフは全員六大学卒業のみ、】なんて、22歳超えてるやん。男「あ〜あ、22歳すぎかよ〜・・・」なんて。
せめて「在学中のみ」ってしたら、売れるでしょうね。女子大生やわ、「18〜22歳まで」で最高やん。 中でも18歳が売れますって!
18歳未満も合法化されたら、女子大生より女子高生、女子高生より女子中学生のほうが商品価値上!

それと「わがままババアなんていません」って書くのでしょうね。ババアへの嫌悪を、うまいことつくのな。
「根性ねじけたブスもいません」って(笑)って、ブスへの嫌悪をうまいことつくのな。

 これがゲイ客に対してホストを派遣する場合なら・・・
 学歴アピールなんかしないかも。
 マッチョ嫌悪なんかせず、マッチョが来たら大々的に宣伝するな。


「結婚の条件」か、「性的魅力」か


 ずっと前「三高(高身長、高学歴、高収入)」って言葉が有名になったでしょ。女が高学歴や肩書きで「素敵」って、高学歴エリート男からしたらいい話だろうけど。でもそうじゃない男性からしたら腹たつでしょうね。

 今までさんざん女性を「ブス」「ババー」っていじめてた男たちが「三高」って言葉に怒り狂ってたのには大笑いや。私、今までのドロドロとした恨みあるからね、つい「ええど、ええど」って。本当は、モラル的にどうよ・・・だけど。でもついね。

 ある男性が「男は女を純粋な恋愛で選ぶ。それに比べて女は最低!」って。
 まあ男性が女性を純粋な恋愛で選んでいるかどうかは置いといて。
 じゃあ、「女が男を若さや容姿でキャーキャーいうのならいい」って言うのなら筋が通っているけど、美少年以外の男のほとんどはそれならそれでイヤでしょう?
 黒人とのセックスで有名な山田エミが「三高なんて言う女は淫乱よりも性根が卑しい」って新聞に広告されていて、思わずチェックしてもうたわ。
 ゲイたちのお話がすごく面白かった。「東大卒エリートなんかゲイには全然人気ないよ。それよりは土方よ」とかケッサクなお話がいっぱい。
 
 女が男を若さや容姿でキャーキャー言えるようなったの、割とつい最近。でもそのほとんどが遠くから芸能人に憧れるだけだったのね。

 今でも自由競争で美少年と楽しめるのはごく少数の若さと美貌とパワーと自由のある女の勝利者ですね。ほとんどの女性は自分から性を楽しめる側でもなく。

 女性たちの中には、「性モラルが乱れる」って性的なことを規制する運動するの大勢いるけど。「性の商品化反対!」とか「ピル解禁反対!」とか。
 ブスババーで孤独でも、私は独身で落ちこぼれで開き直ったからかえって自由だけど。『クィアー・ジャパン』第3号 特集「魅惑のブス」収録の丸尾音々『ブスとおばさんの彼岸 ―― ルサンチマンを乗り越える居直り人生のススメ』を読んで目が見開かれて劇的に考えが変わったのね。
でも同じ女性でも立場で利害関係も違います。処女で男を結婚の条件でしか選べずに結婚して夫にあきられてセックス全然なく、夫の浮気におびえていて、男性たちがすぐ手のとどきそうなところに性の商品化がすすんでいて、それでいて自分自身は他の男と不倫なんてできないような不自由な奥様方って、他の女性の性の活発化に気分を害するんですよ。
 今でも自由競争で美少年と楽しめるのはごく少数の若さと美貌とパワーと自由のある女の勝利者ですね。
 ほとんどの女性は自分から性を楽しめる側でもなく。
 性の商品化では、どの立場に感情移入するかといえば、売る側でもなく、客になる側でもなく、しいてあげれば男性客の風俗遊びで傷つく妻か。
 それか美少女と遊び放題のオヤジから比較対照されて「ブス、ババー」って罵倒嘲笑される女性の立場か。オヤジって、自分のことを棚に上げて、「ブス」「ババー」とか言いたい放題でしょ。
 せめて客の立場になったら、かなり考えが変るでしょうけど。私もそうだったし。

 40ブスが現実に18歳美少年ホストと接点持って金でいいことできそうなんて、今始まったばっかりじゃないか?
 男だって、立場によって違います。美少年、ホスト志願者、金も地位もないけど性的魅力ならあり、みたいな立場だったら、女が性的魅力でキャーキャー言うのはいいけど。そうじゃない男性は気分を害しますよ。

 客を容姿や年齢で拒否しないってホストが出現したら・・・。まあ、きれいごとの建前で実際は嘘かもしれないけど。こういう方が増えたら、世の中がものすごい劇的な変化をするでしょうね。

 女性のほとんどは、結婚のためになら莫大な投資をするのが大勢いるけど、まだまだ男遊びのために金を消費するのはどうもねえ・・・ってとこなのでしょうね。

 雑誌の後ろのほうに、男女の出会いのためのパーティの広告があるでしょう。あれ見たら強烈。
 男性からしたら女性の価値は25歳以下ね。普通なら、男性の入場料は高く、女性は安い。25歳以下の女性なら入場料は無料ね。女は年とるほど(容姿が劣るほど)金払わないといけないのね。
 ところが、女性は高学歴エリート男性との出会いのためなら高い金を払ってもいいって方々が大勢いらっしゃるみたいね。エリート男性との出会いなら、女性客の入場料金は高く、エリート男性なら入場料は安い。以前、「大阪大学出身の弁護士でスポーツ・サークル出身の男性との出会いパーティ」あったなあ。当然女性から金をとって儲けるのが目的で、女性客の入場料超高額なのだけ書かれていた。当然阪大出の弁護士なら無料なのでしょうね。それとか一流大学卒の医者との出会いに女性客が100万円とかね。

 2004年、淀屋橋を歩いていると女性が女性向のフリーペーパーを配っているのでもらうのね。あいはら友子が医者と結婚を前提とした出会いのための企画を1ページ丸々で宣伝していた。当然女性から金とるんでしょうけど、そのことについては具体的な情報一切なし。彼女、医者と結婚したんだよね。1991年に『あいはら友子の結婚するなら一流男性―医者・弁護士・ヤンエグと結婚する方法』(池田書店)から出版していました。

 結婚を前提とした出会いパーティなら、エリート男性は女性から超モテモテ。

 ただ、ゲイ・コミュニティは一種独特。
★ 一般社会では、ゲイはものすごく抑圧されている。
★ けど、ゲイ・コミュニティの間ではゲイの性の解放が進んでいる。
ややこしいけど。
 結婚制度なんてないから、学歴や肩書きや年収なんかより、かっこよさが重視される。「東大卒なんかより、土方」って!
 さらに伏見憲明の発言「僕は好きになった男性に過去の男性経験がたくさんあっても全然気にしない」「男が過去にセックスを売ってようが、過去の体験として笑い話にしかならないよ」

 でも、ホスト遊びする女性客からしたら、
 中卒か高卒のカッコいいホスト > 学歴あってもカッコようないホスト 
 でしょうねえ。

 例えものすごいいい男がホストになっても、女性はなかなか客になれない。
 その要因には色々な理由が考えられますが。
★ 女の性が抑えられている。
★ 恋愛の上や結婚を前提にしない性的関係への罪悪感。
★ 将来の結婚のためへの投資ならできるけど、純粋に性的魅力だけで男性との交際に消費できるほど余裕なし。

 だからホストで女性客から大儲けできているのって、ほとんどが結婚詐欺キワキワのひどい手口なのでしょうね。

 男性客向けで性風俗遊びの店で「18〜22歳までの容姿端麗、一流大学の女子大生を紹介します」っていうのがあれば、いくら高い会費でも客が殺到するでしょ。私は全ての条件ではねのけられるけどね(涙)。
 女性客向けに性風俗遊びの店で「当店のホストは、18〜22歳までの一流大学生で、容姿端麗」って広告だして、女性客が殺到するかしら?(疑問) 女性客がなかなか来ないのには色々な要因が考えられますけど。


大爆笑ニュース見つけた!

「ミスター土方コン、女性参加者増え…名称が変更に−−5月19日、函館で /北海道
」毎日新聞2001.04.12

土方のコンテストかと思ってたら。
【箱館五稜郭で戦死した幕末の剣士、土方歳三をしのんで行われている函館の春の名物イベント】やて な〜んだ「ひじかたとしぞう」か

女性漫画家が土方への愛をこめた同人誌を販売したら

マスコミでとりあげられていたことあったな

女性二人で組んでいて、確か「さべあのま」だったかな?
女性読者向け美少年同性愛雑誌『JUNE』でもよく投稿していたな。