女の買春、男の売春
 
 山本直英(性教育の権威)が女性達に「男の性器は売れないのに、女の性器は商品化されている。これは女性差別だよ。だから、援助交際なんてやめなさい」って意味のことを主張した。
 そしたら、『売る売らないは私が決める』でハスラー・アキラってゲイのセックスワーカーが、懇切丁寧に反論。
 その後、話し合いなどもなく、山本直英は死んでもうて。残念。
 男のセックスワーカーの存在って、これまでの社会常識を根底からひっくり返す。

 男の性の商品化
 
  松沢呉一がスタジオポットのHPでセックスワーカーたちに呼びかけてできた本『ワタシが決めた』。その中でも、女のセックスワーカーだけじゃなく、ゲイのセックスワーカーからの投稿があった。
 私には、男のセックスワーカーの話が面白かった。存在じたいが、今までの社会常識をくつがえすもの。まあ、是非ご一読を。
あきら「こんにちはクロ助」    『売る売らないはワタシが決める』『売男(ばいた)日記』で熱狂的ファンを持つカリスマ売春夫。私、彼の大ファン。
岡本竜之介「女だったら」 【女の子だったら、倍以上は稼げるのにー!!】
【なんで男は安いんだー!!(心の叫び)】
 岡本竜之介HP「FREE STYLE」
綾瀬龍次「はじめての客」  男子高校生の初めての売春。客がイヤな感じだったって。これが女子高生やったら、もっと大騒ぎされるやろうなあ。でも今でも続けています。  
かわいひでとし「首をしめながら思ったこと」    「イメージプレイの部屋」 

これすごい面白い!

  →「かわいひでとしHP」 
そして次に焦点を絞ったこちらも製作したとか


野口学「ある日の忘れられない客」 大阪弁の気のいいお兄さんセックスワーカーと客とのほのぼの話。  
GOAT(ごーと)「パン助の夏休み」  ゲイのカップルで、二人とも同じセックスワーカーで。すごい、すごい!  GOATのHP「CULT GOAT SCIENCE」
文野啓也(もんのひろや)「明日の私と80才の私」  28歳の彼は「年とったら性的商品価値がなくなるのでは・・・」と不安に感じていた。「でも年とってもずっとずっとセックスワーカーの仕事を続けていきたい」って。今37歳の私は胸がしめつけられた。私、個人的にはこれが一番好き。胸が熱くなった。泣けてきた。  
 
 こんなの見つけた! 『ゲイ・ビデオ・ジャパン』
 「カテゴリで探す」で、「美少年ジャニ」「青年ノンケ」「野郎マッチョ」「太目中年熊」「外専海外」「その他ビデオ」
 すごい美少年見つけた! もうどうしよう。きみみたいな美少年が、なんでこんなとこなんかに? このヴィデオほしいけど、高い高い。20,000円近くするのよ。レンタル・ヴィデオ屋でおいてるとこないかなあ?
 
「太目中年熊」って一応チェックしてみたら、ギャーッイヤーッ!って最初は思ったけど、思いなおして、私からしたら論外の男性をを「いい!」って求める方々がいらっしゃるのね。いい話ですね。感動します。『ずるむけパパ』って題名からしてギャグか思ったけど、製作者はマジかなあ?
 


「あれから・・・」  2004年末

 ポット出版がHPで性を商品化している方々に呼びかけて投稿してもらったのをまとめた『ワタシが決めた』って本を2000年に出版した。
傑作なのは、女だけじゃなく、ゲイの方々も投稿していたこと。ゲイの方々も投稿が、私には一番面白かった。HPを持っている方々がいて、その内3名にメールしたら懇切丁寧なお返事が返ってきて一時やりとりをしたけど、でもその後は全然。

 ところが2004年末、久しぶりに、そのうちの一人から又メールが届いた。『ワタシが決めた』以後のゲイのセックスワーカーたちの近況を報告してくれた。みんな、頑張って生きているんだホロリ・・・。

文野啓也(もんのひろや)「明日の私と80才の私」
28歳の彼は「年とったら性的商品価値がなくなるのでは・・・」と不安に感じていた。「でも年とってもずっとずっとセックスワーカーの仕事を続けていきたい」って。ババーの私は胸がしめつけられた。私、個人的にはこれが一番好き。胸が熱くなった。泣けてきた。

 例のメールをくださった方からの情報によると、例の彼は30過ぎた今も現役で続けていて彼は驚異的ですって。良かった。

 彼自身は、勤めていたゲイAVの企画制作会社が倒産し、ゲイ客向けの性風俗産業のマネージャーに。そして出演したゲイ映画が東京の映画祭で上映されるって。

 それとか、あるゲイは性風俗産業で働いて得た収入を元に、今度は彼がゲイ客向けの性風俗産業の店を新規開店し経営者となって、さらに他にも性的商品の店を新規開店している最中とか。すごい!
 他のゲイたちも色々と活躍なさってらっしゃる話とか聞けました。ホロリ・・・。

 東京のゲイ映画祭、出演したゲイの方からメールで「祖父が急死したので急遽上京中止しました」
 
 ところが彼から再度メールで、11月末頃に大阪の扇町公演でゲイのお祭りが企画されて、ゲイ映画祭の映画が上映されるかもしれないって。女性の参加もOKって。もし実現したら彼らが一部の場所にテント小屋を設置しお茶会でもするかもって。
 よし、彼に会ってご挨拶したいし是非参加しよう!
 次の日大切な用事にそなえなくてはいけないので、ほんの一瞬だけ挨拶して帰り次の日の大切な用事にそなえました。

『クィアー・ジャパン』 私、ゲイの伏見憲明の大ファンなのね。彼が編集長をしている雑誌で、これがムチャクチャ面白い! ゲイだけじゃなく、異性愛の女性でもすごい読み応えのある雑誌ですよ。
第3号 特集「魅惑のブス」
 これがもうすごく面白いの!
 編集長がゲイ。ブスをとりあげていても、パワフルなゲイの方々やから明るくユーモラス。パワーを分けてもらおう。
 丸尾音々『ブスとおばさんの彼岸 ―― ルサンチマンを乗り越える居直り人生のススメ』が傑作ですよ。
 丸尾音々は、売買春否定論者の中には、本音にはブスやオバサンのルサンチマンもあるってことをあからさまにして、自分もその気持ちはよ〜く分かるって言った上で、でもそれは結局は性の管理を後押しして、女性の窮屈な現状を維持するだけだって。で、女性も男性並に性を享受できるようにするべきだって。つまり、女性も買春できるようにするべきだって! すごい! すごい! ちなみに、彼女のHPは→コチラ

 ゲイのための出張ホストは進んでいるぞ
 女性のための出張ホストはどうだ?

「警察庁HP」 → 「改正風営適正化法トップページ」(消えちゃったよ・・・)
 1999(平成11年)に、風俗営業法が改正されたけど、もう何が何だか訳分からない状態になっているじゃないですか。
 それまで法律で店舗型しかダメで、街娼や派遣型や個人売春やテレクラやQ2での女性たちは摘発されていた。
 ところが改正で無店舗の派遣型が認められるようになったとか。
 まあ、無店舗の派遣型風俗でも建前は性行為なしって建前で、性行為があったら警察が逮捕ってことになっているとか。
 それと無店舗の派遣型でも、お上に届け出ず、闇でやっているのがあるみたいね。
 インターネットを見まわると、個人でHPを開き、「女性相手にホストをします」って。「無店舗型性風俗特殊営業届出済み」って。いや〜なんちゅうか・・・
 いや、私もやってみようかな? 「私、性的サーヴィス売ります」って。女性だと売春防止法の「勧誘」で摘発されるのかな? 男性だったらよくっても? どうなってるの?

 


 出張ホスト正明様から、掲示板でご挨拶が! もう驚きました。さっそくリンクをはらせていただきますので。
出張ホスト「正明のHP」 (風営法2条7項1号に基づく「無店舗型性風俗特殊営業」届出済) (千葉西警察署:平成12年8月14日付、134−0001号)
風営法の届け出(例の「無店舗型性風俗特殊営業」ってやつです(爆))をした際に、担当署員から「男でも本番はダメですよ」と釘を刺されています。なので表向きは「マッサージまで」というしかないんですね。。。
でも、やっぱり男と女。お互いに気が合えば、その先があるわけで。。。
その部分に付いては、「自由恋愛の範疇で、、、」としていますね(笑)。
 女性の方。もしよろしかったらご利用くださいね。もちろん自己責任で、彼と何かトラブルあっても自分で責任もつと覚悟してくださいね。
 それと出張ホストをご利用された女性の方。秘密は絶対守りますので体験談を、うちのHPに載せさせてください。
 うち、出張ホストの経営者になろうかな? ええ経営者なりまっせ。ああ、でもホストも、うちなんかの下で働くよりは、個人営業で出張ホストするわな。
 出張ホストで、うちからリンクはってほしい方いらっしゃったら、どうかご連絡ください。
 で、読まれた方は、自己責任でご利用くださいね。


追記

公安に届けを出してネットで個人で出張ホストの元祖、出張ホスト正明が卒業したけど、2008年に復帰!
今回は、サイト上で届出た公安の所在地の都道府県や届出の受理番号の情報はなし。
前回の届出とは公安の所在地や受理番号等違うかもしれませんが。以前の届出の話は、一応、過去の歴史資料として保存しておきますので。
なお、ホストが個人情報保護(自宅兼事務所の住所や家の電話番号等)のためにサイト上で一般公開をしたくないと判断しても構わないと思います。客に公開を拒否しても構わないと思います。


男の売春、なんてものが想像もつかなかった時代
 ライター島崎今日子が女学者に取材した本を読んだ。
 日本の古典の学者、佐伯順子が「江戸時代、娼婦はあがめられていた」という説を主張した。
 島崎今日子は徹底的に批判「そんな楽しいものやったら、男の人たちだって性を売っているはずやわ。性を売るだなんて悲惨なんやから。だから男はお気楽に客になるだけで、よう売らないんやわ」

 佐伯順子の主張もどうかとは思うけど。
 でも島崎今日子もなあ。あの当時は、男性の性の商品化なんてものは全く想像もできなかった時代だから未だ同情の余地ありやけど。でももう今時そんな主張はピント外れでしょう。

 村上龍、彼の小説は割と好きやったけど。でも彼の主張は、特に男女論なると、あまりのオヤジ臭さに吐きそうよ! 
 AV女優黒木香との対談で、村上龍「男女が舞台でセックスを見せるショーなんだけど、女のほうが出演料が高く、男のほうが安い。女性たちは男性中心社会における女性差別を主張するけど、同じ事をして男のほうが値段が安いなんてこんなのひどい男性差別じゃないか」
 黒木香「それって、お客様が女優さんのほうを目当てにするから看板料じゃないですか」

 村上龍の説も時代の流れとともにピント外れとなってきました。
 異性愛男性客向けのAVは当然女優が看板。その女優も若さと美貌に正比例して値段が高くなる。当然同じ事をしても、若くてキレイな女は値段が高く、ブスやババーは値段が安い。露骨にあからさまなことを書いて気分を害するでしょうけど。
 ゲイ客向けのAVだと、かっこいい男優さんが看板なんだから男優に対して高い出演料を払いますね。かっこよさに正比例して値段が高くなる。野球選手とかが過去のゲイAV出演暦がばれて大ニュースなったことがあったなあ。
 異性愛向け男性客向けのAVでも、AV女優が看板で、男優は添え物でしかなかったけど。でも加藤鷹、チョコボール向井とかが大看板になり出演料も上がってきたでしょう。彼らの場合は、男性客が憧れる「絶倫、テクニシャンの男性」という投影でしょうね。異性愛女の私からしたら別に興味はなし。
 私が加藤鷹を知ったのは、AVを題材に取り上げた漫画、井浦秀夫『職業・AV監督』『AV列伝』で、そこでの彼は本当に魅力的に描かれていた。キワモノAVで有名なV&Rで、素人のそんなに美人でない女性が出演して、大勢の男優たちがさんざんいびり、最後は加藤鷹が優しくセックスしてあげるってAV。作者は加藤鷹を素敵に描いてあげて、作者の人柄の良さがしのばれる。作者は異性愛男性だけど、男のひがみなどなく女性から魅力的な男性を素敵に描く。ペットの猫の雑誌で加藤鷹の写真見て、あまりのブサイクさにビックリしたことあったなあ。井浦秀夫って本当にいい人なのね。

 「2ちゃんねる」で「同性愛」って板でのゲイたちのセンスあるかけあいが絶妙でついチェックしてしまうんだけど。彼らは男女のAVのAV男優たちをチェックしていて、「加藤鷹、チョコボール向井なんて興味なし。でも女性監督が撮った南ヨシヤは、やっぱり女性が自分の好みで選んだからいいわねえ」って。「義母(かあ)さん、僕もう我慢できない」って、中高年女性とからむやつで有名とか。
 女性客向けの美男男優AVが発展したら(それにさらにゲイ客もついてくれて客が増えてくれたら)、巨大マーケットになり、性的魅力に比例して男優の出演料も高くなりますよ。

 AV男優の値段が安かったのも、市場の原理で分析できますし、社会状況が変れば値段も上がりもすれば下がりもしますよ。
 AV男優の値段がAV女優よりも安かったってその要因には色々な理由はあるけど。
 その一つが、女性の性、ゲイの性が、異性愛男性に較べて抑圧がきつかったから、なかなか客にはなれない、客が少ないからAV男優の値段はAV女優よりも安かったってことでしょうし。
 低予算のレディースコミックなら表現者もどうにか発表できるし、女性読者もついてどうにか採算がとれるって事情もあるでしょうし。それでいて、AVだと予算がかかって大変、それでいて女性客からは売れにくいから採算がとれないって女性客向けAVは商業ベースにのりにくいって事情もあるでしょう。
 女もゲイももっともっと客になれば、男の性の値段も上がりますね。当然、女性客好みやゲイ客好みのAV男優たちの需要に比例して値段が上がる。異性愛男性が容認しているAV男優とは好みがずれるでしょうし、女受けやゲイ受けはするけど異性愛男性たちからしたら嫌いなタイプのAV男優がチヤホヤされるようにもなるでしょうし不愉快でしょうね。今まで異性愛男性たち好みの女ばっかりがチヤホヤされ、異性愛女たからしたら気分が悪かったようにね。で異性愛男たちが「ブスやババーどものひがみやね。ブスやババーどもから、かわいい女の子を守ってあげないと」ってイヤなのになってね。。
 もちろん、バカオヤジなんかじゃなく分っている男性たちは「女受けする男って俺からしたらいややね。なんじゃありゃ? でもまあ、女たちかて今まで男好みの女ばかりがチヤホヤされるのに気分を悪くしてきたんだし。『ブスやババーのねたみそねみいじめから、かわいこちゃんを守ってあげないと』って罵倒嘲笑されてね。これからは女好みの男がチヤホヤされる。男からしたら『なんであんな男がチヤホヤされる?』って気分悪いけど、お互い様なんだ」って。




 2004年夏に、今時の男子高校生と色々喋った。
 いくらなんでも、昔の文化人みたいなズレたことは言わないけど。やっぱり私とは意見が違う。

彼「道で待ってたら、ホモからナンパされたよ〜」「ホモのカップルいる」「男客待ってる立ちんぼって間違われたのかなあ?」「男同士からむなんて気持ち悪いよ〜」

私「ゲイ大好きなの私」「私、昔、美少年同士のエッチを書いた小説や漫画に溺れたことあったなあ。有名漫画の登場人物を、女の子らが同人誌でパロディとかね。ヤオイパロディ言うのよ」「美少年同士からんでいるAV観たいけどないなあ」

彼「『ボーイズ・ラブ』ね」

私「よう知ってるね、そんな業界用語!」

彼「日本橋の本屋に行ってて結構チェックしているの。隅にあるよ。女性たちが同人誌で書いたのね。それに美少年ホモAVあるよ」

私「え〜そんなのあるの」「私、昔は美少年もののそういうの小説とか漫画とか同人誌とか買ってたよ。でも今はもう全然だよ」「私今もう直接男に貢ぐほうに使っちゃってるから。そんな店教えてもらっても金ないから買えないや。いいや、もう」

彼「野球選手、ホモAVに出て大騒ぎなったね。金いいのかな?」

私「そういや昔、村上龍がAV女優に『男女がセックス見せるショーで女の方がギャラが高くって男のギャラが少ないって。フェミニストどもが女性差別女性差別ってわめくけど、こんなの男性差別じゃいか!』って」

彼「そら、男が裸なったら女はギャーッじゃない。でも女の裸、男うれしいじゃない。そら値段全然違うのはしょうがないよ。女の子が更衣室で脱いでドア開いたらオッパイ見れたら得しただけど。女が更衣室開けて男の下半身スッポンポンだと困るじゃない。男の裸があってもギャーじゃない」

私「いやあ、お客さんが女優さん目当てだから看板料でしょう。ゲイAVだと男優さん目当てで看板なるから男の値段高くなるんじゃない?」

彼「いやあ、やっぱり男の裸にキャーキャーならないしね。男の値段なんて安いのしょうがないよ。差別うんぬんじゃなく」

 どうなんでしょう。
 男の性の値段が安い。
 それについて、男性はどう思うでしょう?
 男性によって色々意見があるし、それぞれ違うかもしれませんね。




「男が客で、女が性的サーヴィス提供者」しか考えられなかった時代
「女が客で、男が性的サーヴィス提供者」なんてものは想像もつかなかった時代
避妊も中絶も婚姻外セックスも反対のゴリゴリのカトリックの神父、成相明人による「フネマ・ヴィテ」HP→「セックスと身体障害者

以下、そこからの孫引きです。
「朝日新聞」2000.2.17
身障者向け風俗店 福岡に
 
福祉関係者  ― 介助の一環と見るべき ― 

賛否の声  

障害者団体悩みにつけ込んだ商売

 
 
 手や足に障害のある人を対象に、女性コンパニオンが性的サービスを提供する ― こんな新手の風俗店が福岡市と東京で開業した。客層を身体障害者に限った店は例がなく、店側は「タプー視されてきたニーズにこたえた」としている。「身障者の自由を広げる試み」と評価する福祉関係者がいる一方、身障者団体は「障害者を食い物にした商売」と反発する。風俗業自体が女性を踏み台にしている点にも疑問の声がある。

 福岡市中央区の「ビワン」(津野喜樹代表)と、東京都渋谷区の「エンジェル」 (結城薫代表)。とあに改正風営法に基づく無店舗型性風俗業として警察に届け出て、ビアンは昨年十二月一日、エンジェルは一月十七日に開業した。

 本人か家族の依頼で、自宅などをコンパニオンが訪間する。エンジェルには十人の女性がおり、週に十−十五件の依頼があるという。料金は同種店の約二倍。ビアンは三百人の会員を確保してから派遣を始める予定で、現在は宣伝だけをしている。

 客を身障者に限ることについて、ビアンの津野代表(五四)は「性に悩む身障者の話を聞き、役に立ぢたいと思った。性の権利を保障する一種の福祉だ」と話し、インターネットのホームページにも「本物の福祉サービス」をうたう。
エンジェルの共同経営者、住友晶氏(三六)は「これまで同種の店はなく、専門にした方が身障者も安心して利用できるはず」と説く。料金の高さは、「こちらもビジネス。高くてもニーズはある」と話す。

 津野氏は九州にある民放局の元制作部長、住友氏は元商社マンで、ともに約二年前に退職した。福祉の現場で働いた経験はない。小児まひ後遺症で四肢に障害のある九州の男性(三五)は「手も足も不自由な私にも性欲はある。だが、人の手を借りないと、どうにもならない。選択肢が増えるのはよいと思う」と話す。

 埼玉県に事務局を置き、インターネットで障害者の性の悩み相談をしているボランティア「こだまプロジェクト」の梅津ひかり代表(三八)は「画期的なことだ。性に悩む身障者のためにも、各地に広がってほしい」と歓迎する。

 「一度でいいから異性に触れたい」 「頭に体がこたえてくれない」。電子メールで寄せられる相談は切実という。

 「だれにとっても性は」切な問題。障害者を性から遠ざけるのではなく、性的サービスを介助の一環として真剣に考えるべきだ」

 これに対し、日本身体障害者団体連合会の松尾栄会長は「性の悩みを持つ身障者の弱みにつけこんだ商売だ。障害者への誤解と差別を助長しかねない」と批判する。

 
 田嶋陽子・法政大学教授(女性学)は、フェミニズムの立場から。一健常者と同じサービスが受けられるのだから喜ばしいことかもかれない。しかし、障害者が男というだけで女性障害者が享受できないことを享受できるということ、また、女性差別の結果生まれたサービスを利用するということ、この点から、一概に喜んでもいられない」と指摘している。

 
身障者グループ代表
 
 「利用は各自の選択
 
 障害者に対し、ボランティアが性的サービスをし、自治体が費用を補助する。海外にはそんな国もある。

 
 福井県三方町に住む「障害者の生と性の研究会」代表、河原正実さん(五一)によると、オランダには「SAR」という障害者ボランティア団体があり、男女スタッフが有償で性交の相手や自慰の手伝いなどのサービスをしている。一部自治体は福祉サービスと認め、料金を公費で助成。同様の団体は北欧にもあるという。

売春が合法港という事情もあるが、河原代表は「性を楽しむ権利はすべての人にある、という考え方が土台にあるようだ。日本も見習うべき点がある」という。

 自身も車いす生活を送る河原代表は「性道徳や女性差別の観点から、批判は出るだろう。だが、利用するかどうかは各自の選択だ。『食い物』の批判はあたらない。利用者にとって生活の質の向上につながれば認めてもよいのではないか」と話す。

まずは、田嶋陽子の意見が完璧にズレていて違和感を感じました。

カトリック神父の成相明人も田嶋陽子の意見に違和感を感じました。そらそうでしょうね。

 ただ私と彼とでは、思想は180度真っ向から違いますが。カトリック神父の成相明人の田嶋陽子批判を以下引用。
婉曲語法もいいところ! 風俗店とは売春宿。女性コンパニオンとは売春婦。性的サービスとはずばりそのものセックス。ビアンはフランス語のbienのことであろうか? であればbienなどでなくmalがふさわしい。同じくエンジェルは天使のことであろうが悪魔の方がふさわしいのでは? 料金も…が意味するのはセックスは商品。「役に立ちたいと思った」は儲けたいと思った。性の権利を保障する一種の福祉が意味するのは身障者=人間の弱みにつけ込む商売。

回勅『フマネ・ヴィテ』が教えるのは自然法である。それはキリスト信者であってもなくても、従えば幸福になり、従わないと不幸になる人間の法則、自然の掟つまり自然法を教えている。セックスが結婚の枠の中でのみ許されるとこの回勅が教えているのであれば、身障者が結婚していなければ、セックスの権利などどこにも存在しないことになる。金を払ってセックスの快楽を得るのであれば、それは自分を汚すだけでなく、相手も汚す。この種のサービスはサービスの名に値しない。

電子メールで性の悩みが切実であると訴えるとあるが、だからその人たちの性欲が満たされなければならないと考えるのは短絡。ヘドニズムもいいところ! ヘドニズムのローマは跡形もなく滅びて現代どこにも存在しない。フェミニストの法政大学教授田嶋陽子の不満点は、男性だけがこの種のサービスを受けられる、だからそれは女性に対する差別であるという点にあるようだ。噴飯物! ようそんなお粗末な理論で大学教授が勤まるものだ。

海外では、自治体がこの種の費用を負担する国も…果たして本当であろうか? 本当であっても真似する必要などさらさらない。障害者の河原という男性は、まともな道徳観を持つ国民の税金でこの種の不道徳の尻拭いをするよう要求しているのであろうか? この男性は「性を楽しむ権利はすべての人にある」と思っているようであるが、実はその点で間違っている。結婚した人たちにだけそのような権利がある。なぜかと言えば結婚した人々だけが次の世代を生み、育てる用意があるからである。子供を生み、育てることに伴う危険、苦労に打ち勝つためにも性の快楽が必要。もし快楽がなければ、だれが次の世代を生んだり、育てたりしたいと思うだろうか? 神は無限の知恵で人間にとって必要なことを人間が進んで、そして喜んでするように、そういうことには快楽を付属させることを望まれた。これは聖トマスも説いている。こういう「サービスを利用するかどうかは各自の判断」と川原代表は言っているが、実は地獄はそれぞれの人間が選択することを知らないようだ。性欲を満たすことは生活の質の向上などではない。

日本人にどれほどキリスト教の倫理が必要であることか! それにしても回勅『フマネ・ヴィテ』はもっと多くの人々に読まれなければならない。


 丸尾音々の主張「女だってホストの客になっていいんだ。金払ってセックスしてもらってもいいんだ」に、私は目が見開かれ考えが変りました。

 女だって、ホストの客になっていいんだ! 私はそんなこと想像もつきませんでした。でも考えが変りました。

 ホストのほとんどが、女性客を容姿や年齢や体重で制限して拒否します。

 でもこれからは、「身体障害者の女性客もお受けします」ってホストが出てくるかもしれないんだし。身体障害者の女性だってホストの客になっていいんだよ。

 遥洋子が東大の上野千鶴子に教授してもらった体験談を書いた本で、遥洋子が「身体障害者が性風俗の客になるのぐらいは容認します」って主張したら、上野千鶴子が「男性しか客になれないからだめだ。女性の身体障害者はどうしたらいいんだ! 道路で素っ裸で股開いてセックス求めるしかないのか!」って怒ったって。それないんじゃない? これからは身体障害者の女性だってお受けしてくれるホストがボチボチと出始めてくるでしょうし。

 田嶋陽子だって、男が客で女が売る者でしかないのしか想像できなかったから「女性差別だから」って反対したけど。
 例のカトリック神父も、その点を読み取って、批判をした。

 じゃあ、女が客で男が売る者になったら、どうでしょう? 

 私は全面肯定しますが。
 例のカトリック神父は反対ね。私とは根底から考えは違うけど、彼の考えは首尾一貫していることはしている。これはこれですごい。
 そこが私と彼との違い。

 田嶋陽子は前言を撤回し思想転換するか? 身体障害者の女性が客になるのも反対するか? どうなんやろ?

 女性の身体障害者も客になるようになったら、いくらなんでも性風俗産業を「しかし、障害者が男というだけで女性障害者が享受できないことを享受できるということ、(中略)この点から、一概に喜んでもいられない」って批判はできませんね。

 それと批判2点のうち、残りの1点「女性差別の結果生まれたサービスを利用するということ」ってありますけど。これも完璧にずれています。
 女性が生きていく上での選択肢が充実していない→選択肢の中から一番マシなのが性的サーヴィス業しかなく、仕方ないからそれで生活の糧を得る。そういう女性が多いのは、それは確かにそうでしょう。
 でもいくら男性中心社会でも、男だって階層格差があり、一部の強者と大勢の弱者に分離しています。男性でも、立場によって利害関係が全然違います。昔は一部特権階級男性による、女性の性の寡占状況的な部分もあったけど。女性の性の解放が進み、それも男性の立場によって全然利害関係が違います。そのおかげで結婚の条件が良くない男性でも性的魅力で女のナンパの相手でセックスの機会が増えた。少なくとも、社会的弱者の男性たちにも、女の性を得られる機会が、昔に比べて分散されるようになってきた。でも結婚の条件が良くって、性的魅力の少ない男性は他の女性たちの性の活発化にいきりたって反対していた。
 男だって色々な方がいます。生きていく上での一番ましな選択肢に性の商品化をと思っている男がたくさんいらっしゃるでしょう。ただ単に、女性たちが諸事情で客になりにくいからマーケットが発展していないから性の商品化をしにくいってことだけで。ゲイ客向けのほうが性の市場が発展していて、だから男もゲイ相手なら性の商品化をするという選択肢が、女性客向けに比べたら充実しているだけで。
 今後、女性が客になるのも発展するかもしれない。そうしたら、男だって昔に比べて女性客向けホストを選択肢として選べるのも増え、ホストが増えるかもしれないんだし。

 例のカトリック神父のHPに、身体障害者の男性から批判のメールが送信されたのを掲載し、それに対しても徹底的に批判していた。これはこれですごい。

卓上の議論は卓上でしてください。身体障害者を巻き込んでほしくない。
私も身体障害者だ。健常者であるあなた方は家に帰れば妻【セックスを拒否されているかもしれないけど】も居れば。夫【家族内離婚の状態かもしれない】も居るけど障害者でね。肉体的には健常者と差異のない【女】も【男】も居るんたぜ。食欲も有れば性欲もあるんだぜ。分るかい。きれい事じゃ無いんだぜ。
                               <kazecozo@mail2.netwave.or.jp>


上のようなコメントがありました。住所、本名、電話番号等が無いところを見ると、自分の言っていること、やっていることはどうも良くない、恥ずかしいこと…と気づいているのでしょう。人間のセックス、性欲は食欲と異なり、もっと深い意味があります。セックスは新しい人間の創造につながるだけでなく、両性を人格的に結びます。だから、結婚の枠内のセックスは神から祝福されても、それ以外のセックスは人間を不幸にし、最終的には人間を滅ぼしてしまいます。  成相明人


 ゲイのセックスワーカー、かわいひでとしが、ゲイの身体障害者の客のために自慰を手助けしてあげた体験談をHPに書いていた。

 ゲイの身体障害者がハンドル・ネームが確か「変態障害者」とかで、ネット上に掲示板を立ち上げ、性のお相手募集って。
 私はこの根性と努力、すごいと驚嘆する。ただ、これに対して身体障害者や介護者たちの間でも意見が分かれていて、批判をするのも結構いた。私は最低限、これは許してやってよ思った。これさえ許さないのは性的に偏狭すぎやしないか?思いますね。

 ゲイには、入場料払って入店したら中には風呂とセックスする場所があって中で適当な相手を見つけてセックスできる店があるとか。すごい。
 ある身体障害者のゲイが、そういう店に入店し誰かいい人に選んでもらえないかと期待しながら寝転んで待っていたら誰かに選ばれてセックスをしたとか。

 遥洋子が「身体障害者が性風俗の客になるのぐらいは容認します」って主張したら、上野千鶴子が「男性しか客になれないからだめだ。女性の身体障害者はどうしたらいいんだ! 道路で素っ裸で股開いてセックス求めるしかないのか!」って怒ったって。それないんじゃない? これからは身体障害者の女性だってお受けしてくれるホストがボチボチと出始めてくるでしょうし。
 それに将来、ゲイには入場料払って適当な相手見つけてセックスできる場所があるように、男女でもそういう店ができるようになるかもしれない。ゲイの身体障害者が店で寝転んでいい人を待っていたら選んでもらえたように、身体障害者の女性もひょっとしたら同様のことができるようになるかもしれないし。最低限、「道路で素っ裸で股開いてセックス求めるしかないのか!」なんて状況からは脱することができるかもしれないんだし。