事後避妊薬(緊急避妊薬、モーニングアフター・ピル)

 


 重大な注意!

 ★ 事後避妊薬(緊急避妊薬、モーニングアフター・ピル)。 海外での商品名は「PREVEN」「PLAN B」「NORLEVO」などなど・・・
 ★ 経口中絶薬「RU486」。海外での商品名は「ミフェジン(MIFEGYNE)」「Mifeprex(マイファプレックス)」などなど

 この二つをゴッチャになさってらっしゃる方々が大勢いらっしゃいますが、これらは全くの別物ですよ。

 事前から飲む避妊薬ピルともゴッチャにしている方もいらっしゃいます。全くの別物です。

 


日本の産婦人科で、事後避妊薬を処方しているところ

日本では事後避妊薬は正式に認可されていないので、医者の判断で代用品として大量の高用量(か中用量か低用量)ホルモンを処方している。 

ホプキンス産婦人科医院 群馬県勢多郡
菊地産婦人科          東京都世田谷区
東京マタニティ・クリニック 東京都
ミヤモト クリニック 東京都
さたクリニック  大阪市北区
石川クリニック 兵庫県神戸市東灘区

 

 

「(社)日本家族計画協会」クリニック(所長 北村邦夫医師)

電話番号 03-3235-2694 ← 家族計画協会クリニックのHP の、『緊急避妊』消えたHPから。一応このまま載せとく。
       03-3235-2638 (月曜から金曜日 午前10時〜午後4時まで) ←『信濃毎日』(2000年7月13日)より

↑これは東京ですが、全国にネットワークをもっているので、あなたのお住まいの都道府県に近い医療機関を紹介してくれるでしょう。

値段は3,000円ぐらいだとか。

 

  以上、もし試された方がいらっしゃったら、よかったらその感想とかを訊かせていただけますか?

  又、他にも事後避妊薬を個人輸入代行業者、処方している産婦人科などを知っているなら教えてくださいね。

『かなしいこと』「緊急避妊ピルを処方している病院のリンク集」 中絶体験者のためのHPですが、事後避妊薬を処方してくれる病院を調べてまとめてらっしゃいます。すごく参考になります。
   

 

 『RURIKO'S THE BEST』でも、避妊用低用量ピルを大量に服用することで代用する方法が懇切丁寧に載っています。いざというときのために、利用なさってくださいね。

 


 

  年表

 

 事後避妊薬(緊急避妊薬、モーニングアフター・ピル)と、経口中絶薬「RU486」とをゴッチャになさってらっしゃる方々が大勢いらっしゃいます。これらは全くの別物ですよ。

 

  飲む中絶薬(RU486) 事後避妊薬
1969   エストロゲンによる性交後ピルは、ハスペルズ(Haspels,1969)らによって、オランダで最初に報告されたのが始まりである。
     
     
     
1972   米国ニューヨークで、研究者達が、銅付加子宮内避妊具(IUD)を用いれば、性交後避妊として有効であると発表。
     
1975 フランスで中絶が5年間の時限立方として成立。 米国FDA、ジエチル・スチルベストロール(diethyl'stilbestrol)(DES)を認可。これは性交後避妊薬としても利用できる。
     
1977   性交の後に高・中用量ピルを飲んで受精卵が子宮に着床しないようにするしくみを、ヤッペという学者が発表。ヤッペ法。
     
1979 フランスで5年間の時限立方として成立した中絶法が若干の改正を経て恒久立法となった。  
1980 フランスで自然な流産を誘発する抗プロゲステロン作用を持つ人工妊娠中絶薬「RU486」が開発  
     
     
1983   5月10日英国で、性交後避妊法合法
     
     
     
1988 フランスで自然な流産を誘発する抗プロゲステロン作用を持つ人工妊娠中絶薬「RU486」が認可。  
1989 フランスで、自然な流産を誘発する抗プロゲステロン作用を持つ人工妊娠中絶薬「RU486」が市販された。商品名「ミフェジン(MIGEGYNE)」  
     
1997    
1998   9月2日米国FDAが薬品会社ジネティクスに対し、事後に服用する経口避妊薬セットの販売を初めて認可。 商品名「PREVEN(プリヴェン)」。
10月米国FDAが緊急避妊用キット(@説明書A妊娠検査薬Bピルのセット)を認可。
1999 9月イスラエル、9月ロシア、10月スイス、11月ドイツ、12月オーストリア、12月オランダで承認され、流通が。

スペインで経口中絶薬RU-486認可。

米国FDAが、二番目の事後避妊薬を認可。製薬会社のWomen's Capital Corp.による事後避妊薬、商品名「PLAN B(プランB)」。

6月フランスで、事後避妊薬が、処方箋なしで、薬局での店頭販売ができるようになった。

2000 スペインで経口中絶薬RU-486認可。

ベルギー、ルクセンブルク、デンマーク、フィンランドでは承認済みで、2000年春には流通の予定。

ギリシャでは承認済みで、2000年内には流通の予定。

ノルウエーでは承認申請中で、2000年内には流通の予定。

南アフリカ、台湾、チュニジア、ウクライナでは承認申請中。

9月28日 ついに米国のFDAが認可! 商品名「Mifeprex」

米国で製薬会社のWomen's Capital Corp.による事後避妊薬、商品名「プランB」販売。

10月2日イタリアで事後避妊薬「NORLEVO」が認可。カトリックの本拠地ヴァチカンでは「事後避妊薬と中絶ピルとの間には違いはない」との事後避妊薬反対の声明。

フランスでは、未成年者のなかなか減らない人工中絶に対応するため、ロワイヤル学校教育担当相(当時)は1月、学校での緊急避妊薬の無料配布に踏み切った。しかし、反発したカトリック系団体に裁判に持ち込まれて敗訴。その後、国民教育相や雇用・連帯相など4大臣が中心となって、「学校の保健士を通じて未成年者へ緊急避妊薬を配布する」内容の新法案を提出。11月に国会で正式に承認された。フランスでは認可されているのが2種類あり、学校で無料で配布されるのは商品名「NORLEVO

2001   英国で1月1日から薬局での店頭販売が許可される。@購入者は16歳以上であることA薬剤師が顧客に対面販売する、などの規制があるが、購入には医師の処方箋は必要ない。

注意 スペインで経口中絶薬RU-486が認可されたのは、1999年?/2000年?

 

毎日新聞 1998年9月3日の記事「米政府が事後避妊薬の販売を認可」 
英国やニュージーランドでも認可されているとか。

事後避妊薬(緊急避妊薬、 モーニングアフター・ピル)

メカニズム

【精子と卵子が結びついた後、受精卵は三、四日かけて子宮に到着し、さらに三日くらいかけて子宮内幕に着床、妊娠が成立する。つまり、受精してから妊娠が成立するまでの間に一週間ほどの猶予があり、その間に女性ホルモンを投与することで、受精卵の着床を防ぐわけです】←北村邦夫医師『信濃毎日』(2000年7月13日)より

 

処方

 日本では、事後避妊薬は認可されていません。
 ですので、代用品として、性交後72時間以内に、中用量ピルを2錠飲み、さらにその12間後に再び二錠飲みます。
 卵巣ホルモンと黄体ホルモンの量の多い薬(日本では高・中用量ピル)服用し、ホルモン量の急な変動によって子宮内幕をはがし、月経をおこさせるようにする。
 日本では正式には認可はされてはいないので、医者の判断で、利用できるところと、できないところがある。家族計画協会クリニックのHP の、『緊急避妊』で緊急避妊をしてくれる医療機関を紹介してくれる電話相談の電話番号は載っているけど、その医療機関はHPには載ってはいないの。やっぱり、お上の黙認状態ってことで、けど、正式に認可はされていないってグレーゾーンの状態で、あんまり大っぴらには紹介できないのね。
 インターネットの個人輸入代行でも入手可能。これもお上の黙認状態のグレーゾーンね。
 中絶に近い部分もあるかなあ? 性交後72時間以内に、卵巣ホルモンと黄体ホルモンを大量に服用し、ホルモン量の急激な変動によって子宮内幕をはがし、生理をおこさせるのね。
 アメリカでは、ジネティクス社の商品「PREVEN(プリヴェン)」、ウィミンズ・キャピタル社の商品「プランB」が販売されています。

石浜淳美『家族計画と避妊』(メディカ出版)(初版1988年発行)の第[章「その他の避妊法」の一つで「性交後ピル」で懇切丁寧に説明されているのを発見! これはお薦めですよ。
エストロゲンを大量に服用する方法と、ゲスターゲンを1回に大量に用いる方法とがある。
エストロゲンによる性交後ピルは、ハスペルズ(Haspels,1969)らによって、オランダで最初に報告されたのが始まりである。
ゲスターゲンを大量に用いる性交後ピルは中国で開発された。

 

 性交の後5日以内に、医者に銅付加型IUDを子宮内に挿入してもら、受精卵の着床をふせぐ方法もあるみたいです。

 

 

 事後避妊薬と、飲む中絶薬との違い。
 性交後72時間以内に、卵巣ホルモンと黄体ホルモンを大量に服用し、ホルモン量の急激な変動によって子宮内幕をはがし、生理をおこさせるのね。
 事後避妊薬を飲んだ時が、生理の周期のどの時期かによって微妙やけど(排卵前か、排卵後か)、中絶に近い部分もあるかなあ? 卵子が精子を受精していないときも、卵子は生理として血とともにザーって流されます。もう既に卵子が精子を受精しているかもしれないときにも、受精卵の子宮への着床を妨害し、生理をおこさせるようにし、生理の血とともに流される、まあ、その場合は中絶に近いとといえば、中絶に近いかなあ・・・

 

 飲む中絶薬は、受精し子宮に着床した親指大の胎児を、人工的に流産させる薬。妊娠7週間まで。それ以上育つと、無理みたい。

 


海外の事後避妊薬事情

 

『NOT-2-LATE.COM THEEMERGENCY CONTRACEPTION WEBSITE』
『Brands of oral contraceptives that can be used for emergency contraception in the United States』
 アメリカのHPで、アメリカで入手できる事後避妊薬の一覧表です。ただし、ここで注意書きされていたのは、アメリカでは事後避妊薬専用としてハッキリとうたわれて売られているのが「プリヴェン」と「プランB」だけなのです。
 他にもたくさん並べられていますが、事後避妊薬として転用しても効果的というのみたいですよ。

 

ジネティクス社の「プリヴェン」のHP

ウィメンズ・キャピタル・コーポレイションの「プランB」のHP

 

事後避妊薬(緊急避妊薬、モーニングアフター・ピル)が正式に認可されている国々

アメリカ  
英国  
フランス 2000年、なかなか減らない人工中絶に対応するため、ロワイヤル学校教育担当相(当時)は、1月、学校での緊急避妊薬の無料配布に踏み切った。しかし、反発したカトリック系団体に裁判に持ち込まれて敗訴。その後、国民教育相や雇用・連帯相など4大臣が中心となって、「学校の保健士を通じて未成年者へ緊急避妊薬を配布する」内容の新法案を提出。11月に国会で正式に承認された。フランスでは2種類認可されていて、 学校で無料配布されるのが商品名「NORLEVO」
ニュージーランド  
イタリア 2000年10月に解禁。商品名「NORLEVO」

情報源

『CAFEGLOBE』 の 『DAILY NEWS CAFE』1999年12月23日分  
『RURIKO'S THE BEST』のピルに関するBBS 海外の事後避妊薬一覧表をまとめたHPを知りました。ありがとうございます。
『毎日インタラクティヴ』→『』 イタリアの事後避妊薬についての記事
『日経ネット』→「人工中絶減少の特効薬? 緊急避妊薬無料配布で続く論争・仏の学校で」2001年1月6日 フランスの事後避妊薬についての記事
   
   
   
   
 参考資料一覧