もてない女である私が好きだったもの

 

 「私はもてる」って方からしたら、以下のは全くつまんないでしょうね。

 


 

 ブスがこころの美しさで、かっこいい男から愛されるって設定の少女漫画。もう号泣よ。

 少女漫画の歴史。間違ってるかもしれないけど。
 少女漫画で、いかにもギャグ漫画の絵でどぎついギャグを書いて大成功したのが、土田よしこ。少女漫画で、ウンコやオシッコとかね。

 で、少女漫画らしい絵で、ギャグをミックスしたのの始まりが西ケイコでは? 間違ってたらゴメン。(その後、鈴木由美子とか、魔夜ミネオとか、少女漫画らしい絵にギャグをまぜるって手法の人が続々とでてきたけど)

 親同士の再婚で、スケバンが姉、おつむのゆるい敬虔なキリスト教徒が弟なって。もう大爆笑やってんで。

 この後も、ギャグタッチのを書いていたけど、ギャグのやりすぎでイマイチ成功してなかったような・・・

 久しぶりに見たら、料理がうまいだけの女が、美少年アイドルと結ばれるって内容。んな無茶な。思ったけど、でもなぜかこういうのに弱くって、最後まで読んでまうのね。ある意味で少女漫画の典型。こういうのって、評論家に全く相手にされていないけど、私にとっては大切なのね。

槙村さとる 料理がうまいだけの田舎ものが、世界的なアーティストと結ばれてって。んな無茶な。でも最後まで読んでまうのね。

 で、今『おいしい関係』で、フランス料理会を舞台に、トレンディ・ドラマばりのめぐまれた階層の美男美女だらけ。私にはイマイチ。どうでもいいけど、細かいとこをほじくると悪いから言わないけど、気にさわるとこだらけ。あんまり大っぴらに言えないけど。

鈴木由美子『カンナさん大成功です』『恐るべし! 音無可憐さん』  彼女も、コテコテの古典的な少女漫画からギャグも交えた『白鳥麗子』で大成功。大爆笑したけど、途中でダレてきて、彼女もう終わってるかと捨てたけど。

 で又『カンナさん大成功です』がいい。主役の女の子が、ブスがこころの美しさでかっこいい男から愛されるって設定の少女漫画を「今時、そんなのもう」って馬鹿にしながらも捨てられないって。私もク〜って泣けるわ。

 それから『恐るべし! 音無可憐さん』も。分かるわ〜。私もすごい共感するわ。

   

 

 

 

 

 もてない女泣かせ映画・ヴィデオ

『ナタリーの朝』  私、ヴィデオでこれ借りて観て号泣したなあ。

 ↑なんて書くと、これ読んだ方、「じゃあ、やめよう」って引いてしまうかもね。

 わざとらしくフォローするけど、いいですよ。
 昔の映画やけど、女の子が親元から出て都会で一人暮しをする描写、アメリカ・カルチャーが、50年代から60年代へと変貌するさまがいきいきと描写されていますよ。その頃の新しい文化の息吹、今見ても魅力的。

 レンタル屋で、ヘンリー・マンシーニのベスト盤みつけたので借りたら、『ナタリーの朝』の「ナタリー」ってコーラスが。聞きほれてしまったわ。

『地球に落ちてきた男』  80年代、デイヴィッド・ボウイは超売れっ子。有線でも深夜のMTVでもガンガン『チャイナ・ガール』がかかってた。『戦場のメリークリスマス』大ヒットしてたな。いい男のことを「デイヴィッド・ボウイみたいな」「坂本龍一のような」って。でも私には全然。

 で、90年代なってからかな? だんだん「ボウイも、もう終わりでは?」ってギャグのネタにされるようになって。
 で、現実の彼が落ち目なってきだしてから、鋤田正義(すきたまさよし)の写真集『気』が発売されたのね。70年代のデイヴィッド・ボウイの写真をまとめたやつで。キャーッ素敵ー! いいよ、いいよ! 私が知った80年代のボウイって、超売れっ子になったけど、全然ダメだった頃のんだったんやって気がついたのね。彼のピークは70年代。現実の彼が落ちてから、逆に私、彼のファンなったのね。変でしょ。アメリカン・ポップスの大スターだったころの彼を見て、顔形は端正なんだけど、どっか気食悪いって違和感を感じていたのね。で、70年代の彼は、端正だけど気色悪いって個性を、アートっぽく見事にいかしていたのね。80年代のアメリカン・ポップスの大スター指向は、はっきり言ってミスキャストだったんだ。

 90年代なってから、レンタル屋で、彼の70年代の出演映画『地球に落ちてきた男』が。私、メロメロ。ここでは、端正だけど、どっか気食悪い彼の個性が見事にいかされていました。
 地球に落ちてきた宇宙人が特許を取って大会社の社長なって、大金持ちになるのね。で、さびれたホテルに泊まるんやけど、体の弱い彼は倒れて。そこの安いメイドさんが、倒れた彼を介抱して(なんと、彼と彼の鞄の両方を抱きかかえて部屋まで運んであげるって! 大の男で、こういう設定されたの珍しいよね)。その倒れた彼、レズビアンのドラキュラみたいで、気色悪いんだけど、なぜか魅力的。彼も情にほだされて彼女と一緒になて・・・って、モテナイ女泣かせな設定やなあ。少女漫画的っていうか・・・

 その現地妻役のキャンディ・クラーク、ここでは安いけど心優しい女を演じているけど、逆に『アメリカン・グラフィティ』では、もてない男に夢を与える役を演じていた。アイドル歌手コニー・フランシスそっくりのきれいなきれいな女の子の役で、しょぼい男のことつきあってあげるのね。

『キャスパー』  過去のアメコミを、特撮CGと実写で再現した映画。

 宣伝とか見ただけで、CGがかわいい。私は古いアニメのテイストがいいから、CGアニメとかは大嫌いだけど、この映画のCGはいい。

 古風なお城に親子がひっこしてきたけど、そこには古くから幽霊がすみついている。そのうちの一人の幽霊がキュートなキャスパー。

 そして幽霊キャスパーが生きていた頃の姿に、シンデレラみたいにほんの短時間だけ戻れることになった。ダンスパーティで相手がいなくポツンと一人で寂しそうにしている主役の女の子に、素敵な王子様みたいな美少年がダンスに誘う。ってところで終わるの。ほんと、少女漫画だな〜。キュートだけどコミカルなキャラのキャスパーが実は王子様みたいな美少年だったって、いいなあ。

 昔の人気漫画を元にしているし、子供向けだし、古風なお城が舞台だから、古風でホノボノとした感じで、うれしい。

 主役を演じたクリスティーナ・リッチは、ひねたうまい子役として登場。
 黒髪のせいか、アメリカでは金髪崇拝があるせいか、なぜかブスって設定の役が多い。『アダムズ・ファミリー』でも『キャスパー』でも。金髪の歯列矯正をした少女がチヤホヤされて、彼女や色の黒い子らはオミソ扱いとか。なんで彼女がブス役なの〜? で、なぜか、ジュリエット・ビノシュ、グイネス・パルトロー、ミニー・ドライバーなどがいくらなんでも美女って設定の役をもらいすぎ。私、頭クチャクチャしそう。
 それから成長し、子役の面影の顔に油っこ〜いグラマーへとなり、どっかグロテスク。でも芸能界で密度の濃い生活をしてきたからか普通の人の1年が5年って凝縮された感じで、そのグロテスクな女優ぶりを、インディーズ系の監督たちから個性的だと重用されている。
 日本では、アダチユミが人気子役で子供からロリコンオヤジたちから大人気だったのが、成長してグロテスクな感じとなった。けど、彼女のグロテスクさを分かった上でのうまい使い方をしてくれる監督にめぐまれていない。

 最後に登場した王子様の役を演じた美少年は、『全洋画ONLINE』で調べても、その後、たいした役にはめぐまれていないみたい。

   
   
   
   
   
   
   
『獅子王たちの夏』  穴のあいた靴下のつくろい方、身につけとこうかなあ・・・で、母に聞いたら、「昔はそんなことやったけど、今はもうそんなのしないよ」って。まあ、そうだよね。
『通称ピスケン』  最後、男前のヤクザものが、看護婦さんと結ばれてハッピーエンドって。こういうのに弱いの私。
   
   

 

 美少年同性愛もの
 『JUNE』などの、美少年同性愛もの。私、コンプレックスが強くって、他の女がモテルって設定はつらくって。確かにブスの現実逃避っぽい匂いはするわね。その点をぬきにした『JUNE』評論って偽善的だわよね。
 だからって、私以外の全員、『JUNE』作者や愛読者の全員が全員、ブスの現実逃避って決めつけてるわけではないですよ。私とは違う動機で、少女漫画や美少年同性愛モノを愛読しているのがたくさんいてはるかもね。ただ、その場合、「JUNE愛好者は・・・」なんて言わずに、「私は」って主張して欲しいな。

栗本薫『終わりのないラブソング』 最初はすごい燃えてましたよ。途中でダメなったので捨てたけど。
深夜の連続TVドラマ『ナイトヘッド』

映画版『ナイトヘッド』

飯田譲二、監督、脚本。

彼は確信犯的にオコゲを狙っていた。

私、武田慎治にメロメロ。

   
   
   

 

 


 そういう私だから書けることだけど。こんなこと、もてる女が書いたら、「ひどい!」って大問題なるけど。
 私、読んでて分かるのね。彼女、もてない!って。

 中島梓のエッセイ

 森遥子のエッセイ

 いい女ぶってるのが、逆にツライ。

 林真理子は、逆に、エッセーで書くほどには、もてなくもなかったんじゃないか? 逆に、結構もててたのでは? 私はそう思った。才能は、すごい、いい女だと思った。でもだんだんお金持ちのイヤミなマダムになった。今のエッセーは才能ブスだなあと思うけどね。

 

 


       

大募集!

 「自分も、もてないから、こういうのに夢中になった」って作品があったら、投稿してもらえますか?

 順次、私のHPに掲載していこうかな?

 noranekonote@geocities.co.jp