ラッセル・マーカー(Russel Marker)

かつて、性ホルモンを人工的に生産しようとしたら、大量の動物からほんの極少数からしか生産できず金と手間がかかりすぎて、一般大衆が気軽に利用できるものじゃなかった。

ところが、性ホルモンを、ラッセル・マーカーが人工的に大量生産できる方法を発見した。

その性ホルモン剤ができたことで、女性のための避妊薬を研究開発していたグレゴリー・ピンカス、Min Chueh Changなどが避妊薬を開発できた。

ラッセル・マーカーは、まさか、自分の発明が、避妊薬開発の元になるとは思いもよらなかったとか。

 

内林(うちばやし)政夫『ピル誕生の仕掛け人 ラッセル・マーカー伝』(化学同人) 2001年9月20日