SCAP/GHQ サムス(1902-1994) (Crawford F.Sams,Brigadier General)

 

連合軍最高司令官総司令部公衆衛生福祉局長

 

 

日本の戦後の避妊や中絶解禁の法律改正の歴史を調べると、サムスの名前が大きく出てくる。当時の日本の医学会では、それだけ絶大な権力を持っていたのね。大胆な改革をなさったのね。

 

「柳沢研究室」「日本の人口問題: 50年前の人口爆発」  
「連合軍占領下の日本 1945-1952」 洋書を検索し、紹介なさっています。
ニ至村菁(にしむら せい)『エキリ物語 GHQと日本の医師たち』1996年2月 中央公論社  
C・F・サムス著/竹前栄治編訳『DDT革命 占領期の医療福祉政策を回想する』(岩波書店)1986年8月11日

(Crawford F.Sams,Brigadier General) (1902-1994)

日本の戦後の避妊や中絶解禁の法律改正の歴史を調べると、サムスの名前が大きく出てくる。当時の日本の医学会では、それだけ絶大な権力を持っていたのね。大胆な改革をなさったのね。

連合軍最高司令官総司令部公衆衛生福祉局長クロフォード・サムス准将の回想録"Medic"1962, 749pagesので、この回想録の原文(英文)はスタンフォード大学フーバー研究所に未公刊のまま所蔵されているが、世界で初めて日本で刊行することになった。
全訳は紙幅の都合上それも叶わぬので、「第四部ー極東・日本」だけで、残りの部分解説者が要約。第一部ー戦前、第二部ー中東、第三部ー間奏曲、第五部ー朝鮮。全世界中の戦地を駆け巡って、すごい経歴の持ち主ですね。

「人口問題」の章で、戦前は避妊・中絶禁止だった日本でどうするかで、アメリカ本国の避妊反対派と家族計画推進派の政治争いに巻き込まれて困惑している様が描写されている。当時のアメリカでも近代的な避妊禁止の州が多かったとか。それでも日本で避妊を解禁したものだから、カトリックの避妊反対派の新聞で大々的に叩かれたとか。

"Medic : The Mission of an American Military Doctor in Occupied Japan and Wartorn Korea"
by Crawford F. Sams, Zabelle Zakarian (Editor)
M.E.Sharpe(Hardcover - 344 pages) (May 1998)
そして1998年に、M.E.Sharpeって出版社から公刊されるようになったのでしょうね。一般受けするように、Zabelle Zakarianって方が編集なさった上でのことかな?

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ニ至村菁(せい)『日本人の生命(いのち)を守った男 GHQサムス准将の闘い』2002年3月 講談社