高橋伴明監督『獅子王たちの夏』
ヤクザ映画。イヤ〜ンなんて鼻をつまんで逃げないで。私にとっては、メロメロの少女漫画なのよ〜。
哀川翔、的場浩二って二大美男がしのぎをけずるの。
ブーッってふかないで〜。もう、さっきから、言い訳しもって、紹介しているなあ・・・。まあ、雑誌とかで、有名人とかが自分の好きな映画、CD、本とかを紹介しているけど、あんなん、自分がどんなに趣味がいいのかってひけらかす知的アクセサリーみたいなもんでしょ。私、そういう場面では、ナカナカすんなり紹介はできないわね。言ったとたん、馬鹿にされそうで。でもいいの。
そのときに流れる歌もいいの。YONOって歌手。上田マサキみたいなハスキーヴォイスで泣かせの。全然情報ないや。普通、映画に歌流れる歌って、レコード会社とのタイアップで映画ぶち壊しってのが多いでしょ。でも、これはそんなこと全然なくって、逆に映画を活かしてしるのよ。そんな例、ナカナカないよ。
新聞の番組欄で「不思議な縁で結ばれた青年同士の、めぐりあわせと青春と悲劇」って紹介されたのね。
哀川翔は、あるヤクザ組織の末端のチンピラ。フルタオサム(的場浩二)は、対立するヤクザ組織(組長は白竜)の斬り込み隊長。特攻服が似合ってま。
美男同士の因縁
ところが、対立するヤクザ組織の上同士がはなしをつけて和解。白竜も、フルタオサム(的場浩二)ってことで、殺し屋たちに銃殺され、処理される。
狙う相手を捜し求めても、どこにもいない。哀川翔は「フルタオサムは知らないか・・・」ってつぶやきながら、フラフラとさまよう場面が好き。紺色のスーツがいい(私、たまたま、これと似たスーツもってて、大のお気に入り)。ボロボロになっていくのがいい。メロメロよ。
知らない父親への幻想の崩壊、ダメな母親、ダメな女のもとへ。
組長を、銃撃して幕。
エンディングがいいの。シミジミしながら、終わるまで見てしまうのね。