目指すは理想社会

 将来、理想的共産社会が樹立し(大爆笑!)、極端な経済格差が解消され、性風俗産業や客がいくらサーヴィス提供者を募集しても、誰も応募しなかったら、そんなもの、店も客も当然あきらめるべきことです。上層階級が、貧乏人や低階層を食い物にできなくなっても、そんなもの仕方がない。それどころか、いい話です。

 日本映画で、芸者を題材にしたので、最後に芸者が号泣しながら「なんで芸者なんてものが世の中にあるんやろ・・・」
 古い歌で戦後のパンパンが涙の慟哭「こんな女に誰がした」

 悲惨な話だけど。でも「性風俗産業の全廃」なんかを目指すのじゃなく。貧困階層の脱出口を。マシな選択肢を。

 だって、弱者に悲惨な仕事が押し付けられているからって「全廃」なんて言い出したら、他の仕事はどうなる。清掃業者、老人介護、身体障害者介護なども、弱い立場の女性に押し付けられているし。病気なって悲惨だし、過労死や身体障害者になって寝たきりなったり。しかも低賃金だし。老人介護なんて息子の嫁が無償でやるのが基本だし。そっちのほうがよっぽど問題だよなあ。労働条件をマシにするとか。他の選択肢を充実させるとか・・・ああ、女性のためにマシな選択肢ができて、そのせいで老人介護から全女性が逃亡したらしたでしょうがないじゃない。

 

 

 客の矜持と覚悟

 北欧では、売買春が少ないらしい。「少ない」というので、「全く完全になし」というのではないのでしょう。
★ 福祉の充実
★ 性の解放

 これはありうる話ですね。

 「福祉の充実」「社会保障」「労働条件の改善」等が進んで、女性が働きやすく経済的自立がしやすい。さらに子供をかかえた女性が働きやすい。いい人材が性風俗業界へと落ちるのが少なくなる。
 それはそれでしょうがない。店も客もあきらめるべきことです。

 「性の解放」がすすめば、性風俗産業にいい人材がやってくるのが減るかもしれません。
 例え裕福な社会になり、中流階級以上のめぐまれた方々が性風俗産業で働くのが出てくるのは、一般のカタギ社会の「性の抑圧」「性の貧困」「性の不寛容さ」の問題がからんでいるからね。

 一番極端で分かりやすいのがゲイや異性装者や性転換手術を受けた方々のことね。例え、いくら日本が「福祉の充実」「社会保障」「労働条件の改善」等が進んでも、それでも性風俗産業で働こうという方々はいらっしゃるのでしょう。一般のカタギ社会の「性の抑圧」の問題が解放されないことには、性的抑圧を受けている方々の居場所はない。ずっと前、TVでお年を召したゲイ・バーのゲイが「昔のゲイ・バーの労働条件ひどかったよ。ただ同然でこき使われて」って。それでも、そこなら居場所があったから働き続けたのでしょうね。やっぱり、一般のカタギ社会だと、ゲイ・バーなんかよりは労働条件がましでも、理解のない方々から「山田くん、まだ結婚しないの?」とかなんとか言われて居づらかったり。
 でも、今は昔に比べて、世間一般がゲイや性転換手術を受けた方々に対して受け入れるようになってきて、一般のカタギの会社でカミングアウトして働けるようになってね。学校の教師でも、ゲイやレズビアンたちが職場でご自身の性を公表しながらも仕事を続けられている方々が続々と増えてきた。

 中流階級以上のいい女もいい男も、一般のカタギの社会での性的抑圧が強いと、性的好奇心とか色々あって性風俗産業でちょっと働いてみたりとかあるのでしょうね。近代化が進み、一般のカタギの社会は職場は企業化か工場化。その下請けの学校も企業か下請けの工場にふさわしいような人材育成。労働機能。セクシーなのをヒステリックにそぎおとす。都市の中心部に何もかもが一極集中化し、他は郊外のベッドタウンか。性の抑圧が進み、それでいて性風俗産業が繁栄。表裏一体ですね。性的に貧困な「カタギ」の社会か、汚れも性も魑魅魍魎の性風俗産業界。
 でも「性の解放」がすすめば、性風俗産業に中流階級以上のいい人材がやってくるのが減るかもしれません。それはそれで仕方のないことだと、客もあきらめなくてはいけません。

 

 性風俗産業の方々にはお気の毒なことを申し上げますけど。

 「性の解放」が進んで、性風俗業界の客が少なくなるかもしれない。
 そうなっても仕方がない。現に今性風俗業界に従事している方々からしたら「私たちの生活はどうなる」ってなるだろうけど、しょうがないんじゃないですか。

 昔は女は結婚まで処女を守るしかなかった。結婚前にセックスをし、約束をかわした男性と破談になったら、もう結婚できないと自殺した女性たち。離婚されたら、もうこれからはないと悲観して自殺した女性たち。それかもう居場所は性風俗産業しかないと落ちてきた女性たち。
 それでいて、男のセックス経験は「汚れ」とは全く見なされず。無茶なダブル・スタンダード(二重基準)。
 男は、性風俗業界に落ちてきた不幸な女で性欲処理をし、処女妻と結婚し、結婚後も性風俗業界で大勢の女たちとセックスした。
 だから、女は性風俗業界に行きさえすれば即採用で男性客が殺到しているのを即処理すれば金になったのね。
 「女性への性的抑圧」があるからこそ、逆に儲けられる女性たち。

 「女性への性的抑圧」で損をする女もいれば、得をする女もいる。

自分が性を享受できるとは思ってはいない女性には、他の女性みんなも抑圧されてくれているほうがいいわね。 「女性の性の解放」は、自分が性を享受できるとは思ってはいない女性たちへの配慮がないと、彼女たちの同意を得られず傷つけるだけ。この現状への打開策は、女も金で若くてきれいな男性と遊べるようになるといい。

 それと、「女性への性的抑圧」があるから、女の値段は高くなる。性の市場に女性の流通がうながされないからですね。
 ある女性が「私、家族ともうまくいかず、学校も落ちこぼれて、家出して世の中でたのね」
彼女大笑いしながら「世の中こんなに男女不平等でいいのかと驚いた」「女はすぐ男の人に拾ってもらえるし。水商売で大金稼いで自信もつのいるし。男だと、家も学校もダメだと他に逃げ場がなくって悲惨なのばっかりよ」

 「女性への性的抑圧」+「女性の経済力のひ弱さ」で得をする男もいれば、損をする男もいる。
★  金と地位はあるけどもてない男には得。
★  金も地位もないホスト希望者にとっては損とか。

 逆に「女性の性の解放」+「女性の経済力の獲得と個人化」で得をする男性もいれば、損をする男性もいる。
★ 金も地位もない若くてかっこいい男性には得。
★ 「女性の性の解放」に憎悪と恐怖をいだく男性は、女性にはもてない男性で、既存の性的秩序にしがみつきたがる男性でしょうね。かたぎの花嫁候補の若い女性は結婚まで処女を守り、それなりの結婚適齢期になったら結婚相手にふさわしい男性を選び結婚する。あくまでも結婚の条件でしか男性を選べない。男を若さや容姿やセクシーさなんかでは選べない。そういう過去の秩序が今崩れつつありますものね。

 もてない男性も、「女性の性の解放」で恩恵をこうむるとしたら、性の商品化を賛美し享受する。昔に比べたらエロのメディアは若くてキレイな女の子だらけで、性風俗産業もいい女がゾクゾク参入しているんだし。もてない男性たちも、客になったらいい。正式の恋人や結婚相手に若くてきれいでしかも処女(しかも結婚の条件としてふさわしい、家柄、家族構成、経歴、ある程度の学歴等)を得るのは無理だろうけど。それにこだわることはない。

 今は、女たちの性は昔に比べて解放された。
 若い女性たちが、結婚を前提にせずに避妊してセックスする。
 ナンパに応じてセックスする。
 男性も、結婚相手の条件に処女じゃなくっても構わないと思うのが増えてきた。

 都会化で、人口の密集、匿名化、出会いの簡便さ・即時の進化、便利な道具の開発(携帯電話、PCの出会いサイト、)匿名での出会いの簡便さと即時性の発達。テレクラ、Q2、出会いサイト。
 都会には、全国、全世界中から大勢の人々が押し寄せてくる。全く見知らぬ者同士がひしめき合っているという状況が成立する。孤立した閉鎖空間の村落だったら、お互いが見知った者同士で、普段からのツキアイがあるからハメがはずせない。都会化がすすむと、自分の日常とは離れて匿名で、赤の他人とすぐに出会える。こういう状況があるから、性の乱れは加速した。
 それと、出会いのスピードと匿名性の確保。昔は雑誌での文通欄だったけど、匿名での文通を編集部が手紙を転送するというシステムもできた。知らない者同士の出会いや匿名での出会いが商品化された。しだいにスピードが増し、テレクラ、Q2、出会いサイトなど、その便利さがすごい。
 個人のためだけの携帯電話、PCなど。昔は一家に電話は一台で、親兄弟のこともあり恋人との電話は気軽にやりとりできなかった。ところが一人一台の電話(それも留守録やメール機能つき)なので、親に知られない個人の出会いのための簡便さがました。

 昔に比べて性風俗業界は厳しくなってきているでしょうね。ブスでもオバサンでも高い料金設定でも客が殺到する幸せな時代はもう過ぎた。これから生き残るのは若さと美貌で厳選された高い金を払うだけの価値のある女性のみ。

 日本社会は未だに福祉の充実が不十分で女性の労働条件が良くない。
 昔だったら女性の性が抑えられていたから貧しい女性はブスでもババーでも性風俗業界で大金稼げた。
 日本社会が福祉や社会保障や労働条件の充実等が不十分なまま、女性の性の解放されたら、貧乏なブスやババーは性風俗業界で稼ぐのが困難になるのでしょうね。それはそれでしょうがない。

 そしてさらに、性風俗の合法化を目指したら、性風俗業界にいい人材が大量に進出し競争が激化し値段が下がるかもね。
 売買春反対派の存在と警察の摘発こそ、性風俗業界の値段を高騰させている。

 警察ファシズム反対。売春への警察の恣意的な摘発と搾取反対。警察ファシズムを解体する運動の結果、売買春の合法化の結果、性風俗産業界の値段が下がり倒産する店や失業する方々がいるかもしれません。そうなってもしょうがないんじゃないですか。
 性風俗産業界が非合法で犯罪だと、警察と癒着している売春業者は保護され、警察からは気に入られない性風俗産業界ばかりが摘発されるのでしょうね。
 性風俗産業界が合法化されたら、新規に大勢が参入し競争が激化し、値段が下がるかもしれない。既存の性風俗産業界たちは商売が厳しくなるのでしょうね。ほとんどが倒産し生き残るのはごく一部。若さと美貌のサーヴィス提供者でやっとそこそこの値段がつく。消費速度が速くなり、売れっ子の時期も短くなる。それ以下の商品価値の方々である並程度か並以下の容姿の方々や30過ぎの方々は激安か全く売れないか。それはそれでしょうがない。現に今性風俗業界に従事している方々からしたら「私たちの生活はどうなる」ってなるだろうけど、しょうがないんじゃないですか。

 客も、性風俗業界の方々も、それぞれ、あきらめるべきことはあきらめなくっては。

 

 

 店の見識、客の見識、それぞれ

 

売買春否定する方々の主張に対して、松沢呉一『売る売らないはワタシが決める』で懇切丁寧に批判されていました。

売買春否定の論拠の一つ
「貧困階層の方々を食い物にする」「今でも貧しい国々の方々が悲惨な目に合わされているのでしょう。中には年端もいかない子が」

それは、売買春の問題じゃなく、貧困階層の問題ではないのでしょうか。「売買春じたいがいけない」というのなら、それ自体を論じるべき。他の深刻な問題を混入させて論点を混乱させないでほしい。それを言い出したら、あらゆる産業が全否定されてしまいます。

松沢呉一『売る売らないはワタシが決める』では、日本の酪農業界で中国人が搾取され逃亡した例を挙げられていました。だからって、日本の酪農じたいを全否定していいわけではありません。

日本の市場で安い中国産野菜(にんにく、しいたけなど)が売られています。貧しい中国人たちが低賃金で搾取されているとか。アフリカのココア農場では、子供たちが誘拐され、奴隷として過酷な労働条件でこき使われ、そのココアやチョコレートが日本のマーケットにも並んでいるとか。
これに対して、「農業を全面肯定できません。だって、今でも貧しい国々の方々が悲惨な目に合わされているのでしょう。中には年端もいかない子が」なんて主張するのは変でしょう。あらゆる産業が否定されてしまいます。
日本産の農業で、いいとこから買うのなら問題はないのでしょうし。農業じたいを否定すべきことではありません。
又、アフリカのココア農場でも、労働者の労働条件のいいところの情報を得て、そこからなら購入するようにし、外国の労働条件のひどいところからは購入しないようにして淘汰していくという戦略があってもいいし。

「売買春じたいがいけない」というのなら、それ自体を論じるべき。他の深刻な問題を混入させて論点を混乱させないでほしい。

 今現在でも、「低階層を食い物にするのはモラルに反する」って低階層を採用しない風俗店経営者がいても、それはそれである種の見識とも言えます。
「日本の中流階級以上の子がクールに割り切った援助交際ならOK」っていうのも、ある種の見識でしょう。

「在日韓国・朝鮮人は採用しません」
「被差別部落の方は採用しません」
貧しい国の外国人や身体障害者を採用しないのも、ある種の見識でしょう。
「日本人の中流階級以上の健常者のみ限定」

「貧しい階層なんかを食い物にする性風俗サーヴィスの客にならず、日本の中流階級以上の子がクールに割り切った援助交際ならOK」っていうのも、ある種の見識でしょう。「貧しい国の人間を金でツラはるのなんてしない。同じ日本の今時の子が割り切ってやるのなら構わない」
「今現在、50年以上も昔の従軍慰安婦問題で日本が訴訟をされているというのに。韓国人や朝鮮人を性風俗産業で食い物にするのはいかがなものか」
「50年後に、アジア人から『私の人生を返せーっ!』『謝れーっ!』て訴えられるのはイヤやで」
「ロシア娘のヘアヌード写真が大量に出版されているの、あれはちょっと・・・・貧しい国の人間をなあ、ジャパン・マニーでツラはって・・・」
「こんな女に誰がしたって涙の号泣、いややで」
「せっかく高い金払って、哀れな生い立ちの子に社会への恨みつらみでふてくされながら接客されてもなあ。いややで」
「日本国内で日本人の中流階級以上の子なら客なる。でも貧しい国の人間なんかの客ならない」
「アジアからの出稼ぎなんて客ならない
「中南米からの出稼ぎなんて客ならない」
「ロシアからの出稼ぎなんて客ならない」
「性風俗産業で働いているのが、在日韓国・朝鮮人や被差別部落だらけだなんて・・・」って聞いたら、日本の搾取構造をモロに見せられて、その加害者であるという剥き出しの現実の過酷さに直面してひくのもいるでしょう。
日本の中流階級以上の子がクールに割り切って援助交際をするのなら構わないという考えをもち、そういう方々だけを厳選した会員制倶楽部の客になるのも、ある種の見識でしょう。

女性客向けホストサイト「LOVER」
【Q&A】の欄で、

本当にお金を払う価値のある男性のみですか?

お金を払う価値のある男性達です。
男性スタッフは全員六大学卒業のみ、(けっして高学歴にこだわったわけでは無くてスカウトする男性達がたまたまそうだっただけなのですが)

 嘘(笑) 学歴が売りになると確信してますって!

 日本の中流階級以上の方々だけを採用する風俗店があっても、それはその店の見識ともいえます。
 こういうところは、低階層を食い物にした従来の極悪非道で搾取構造の性風俗産業から脱し、優雅でお互いクールに割り切った現代の援助交際へと脱却するでしょう。昔の性風俗の極悪非道な被害者性とも無縁でしょう。

 今現在でも、中流階級以上の方々が性風俗産業で、好奇心で働くのもいるでしょう。これはカタギの社会での性的抑圧の問題もありますしね。
 でも中流階級以上の方々が性風俗産業で好奇心で働くといっても、あくまでも客を厳選でしょうね。中流階級以上の方々で余裕あったら誰がブス、ババー、貧乏低階層なんか相手にホストなんかする。ブス、ババー、貧乏低階層なんかを相手にするのは、こらもう間違いなく低階層の男が泣く泣くでしょう。ブスやババーからしたら、低階層の出自の男のホストの問題と激突することになるのでしょうね。

 もちろん、上記の見識とは又別の考えの方々も当然いらっしゃるでしょう。

 私の気持ちは複雑・・・。

 人それぞれに、見識がおありでしょうね。

 こういう見識の店があってもいいんですよ。
 ある店が従業員募集で「当店は、採用にあたって出自や家族の調査をしません」「学歴不問」
 巨大チェーン店の本部が、各店店長への通達で「従業員の出自や家族の調査をしないこと。学歴も個人のプライヴァシーだから調べないこと。その上で、こういう条件でいい人材を厳選すること」

 ホスト店の例ではないけど、とある出版社、潟Xタジオ・ポット(HP)での「社員と実習生募集」

●資格
男女不問/年齢不問/経験不問/コンピュータに習熟してる人は優先するはずです。

経験があれば、いちいち教えることが少なくなって助かります。
でも、それまでの経験でつかんだやり方しか発想できない人はゴメンです。
それなら、経験がなくても「これから」を感じさせてくれる人の方がいいと思います。
そういった意味で、すべて「不問」 なのです。
また、パソコンに習熟している必要はありませんが、しかしメールのやりとりができる程度のことと、パソコンに習熟する意欲は必須です。

このように書いても、あまり本気だと思われてないようなので、いくつか例を挙げておきます。
子育て中の人(働く時間に制限をつけざるえないという意味)、高齢者(パソコンアレルギーでは採用しないはずですが)、他国籍の人(日本語を多数の日本人なみに使えなきゃ、ですが)。
レズビアンでも、ゲイでも、部落民でもかまいません(教えてくれてもいいし教えてくれなくてもいいですけどね)。
障害者でもいいですよ、今すぐ特別な設備を準備することは経済的に無理ではありますが。

 ホスト店ではなく、出版社ではありますが。現に社員募集要綱で、被差別者でも、それも具体的にどういうのかを具体例挙げて彼らに対してOKと堂々と記載しているのが実在します。

 これに対して、色々と感じる方々はいらっしゃるでしょう。

 でも、いくらなんでも、例の社長に対して「被差別者の気分を害している」だなんて批判するのは、あんまりでしょう。それもその当事者でもないくせに、「想像上の被害者」を持ち出すだなんて。
 それも、下劣な罵倒するための単語(コブツキ、ジジー、ババー、チョンコロ、エタヒニン、低学歴、変態、カタワ)に置き換えて「被差別者の気分を害する」なんて批判するのはいくらなんでも下劣な誹謗中傷でしょう。
 さらに、被差別者を罵倒するための単語におきかえるたけじゃあきたらず、さらに罵倒するための形容詞で修飾するのはひどいでしょう。 「エロ」「キモい」「キチガイ」など。「面倒なコブツキ、ジジー、ババー、キチガイチョンコロ、出自が卑しいエタヒニン、オツムのできの悪い無教養な低学歴、気色悪い変態、正常じゃない欠陥品の身体のカタワ」って。

 出版社での募集と、性風俗店での募集では、当然同列に論じられない面もあります。一般企業だと問題にならないことも、性風俗店では色々と問題になるという複雑微妙な問題がありますし。

  出版社だと社長が「被差別者でもOKだよ〜」ってやれば、「被差別者を受け入れてあげるだなんて、いい志です」ってなるけど。
 性風俗店で「被差別者でもOKだよ〜」ってやれば、「被差別者を食い物にするのはいかがなものか」になるしな。

 それと本の編集者と、直接客と接するサーヴィス産業のスタッフとでは又違う部分もあります。
 ひどい発言だけど、こういう本音ならまだ許せる(差別をあおる発言なんかよりはマシってことで、いいってことではないですよ)。
 被差別者なんかに嫌悪をいだく連中でも、読者だと本を買うて読む分には被差別者の編集者との直接的接触はない。でも、性風俗店だと、客が直接被差別者と接する。客の中には、「チョンでもエタヒニンでも離婚した家のガキでも中卒でも採用するのかよ、おいっ! オエーッ! そんなののイヤやで!」っていやがるのもでてくるかも。「ですが、実際チョンやエタヒニンの相手をするのは客なので、社長にしては痛くも痒くもないのです。でも、客には評判が悪いことでしょう。では、なんでやらなくても良い事を態々するのでしょう?」

 ひどい発言だけど、こういう本音ならまだ許せる(差別をあおる発言なんかよりはマシってことで、いいってことではないですよ)。
 出版業界の方が「出版業界の中には、一部被差別者でも採用しているのもありますが。NHKとかは、家柄、学歴など厳選された素晴らしい方々だけしか採用しないから素敵。彼らのおかげで出版というものがエリートの職業という素敵なイメージになるのよ。でも被差別者でも採用しているあいつら、出版業界の面汚しだ。あいつらのせいで、出版業界の格が落ちて低く見られて恥ずかしい。なんで出自のいやしいチョンコロ、エタヒニン、欠損家庭の子、中卒、キモいカタワ、変態なんて連中がおるんやろ」

 でも、「想像上の被害者」を思いやって、当事者でもないくせに、社長を批判するのはいかがなものか。

 例の会社の社員は、社長のせいで傷ついているか、どうか?

 当事者でもないくせに、「その会社の社員がかわいそうだ。被差別者なんかと一緒にさせられて。同窓会で、どんなに恥ずかしい思いをすることか。かつての大学の同級生たちが職場の同僚が家柄もよく高学歴なのに、なんで自分の務めている会社には被差別者なんかおるんやろってどんなに恥ずかしい思いをすることか。友達に顔向けできない。大嫌いな知り合いから嘲笑されたりしたらと思うと胸がつまります」って批判することもないでしょう。よそからそういうことを言うのはいかがなものか。「村姑」根性やで。隣近所の連中が、「お可哀想に」とか同情を装って、他人の家のことにゴチャゴチャと口出しをしてもめごとをおこすのね。

 もし仮に社員が心の底では被差別者と同列になることを恥じていても、それはその社員が社長に直訴すべきことなんであって。
「被差別者なんか採用しないでください」
「事情があって被差別者でも採用するしかないのなら仕方がないですけど。でも、あんなことをあからさまに書かれると、被差別者でも採用するしかない情けない企業って、大嫌いな知り合いにも知られて嘲笑されるかもしれないし恥ずかしい。会ったら、馬鹿にされる。友達に会って近況報告するとき、友達の職場は上流階級出身で高学歴の素晴らしい方々ばっかりなのに、つらいです」とかなんとか。

 ポット出版の素晴らしい面、そこで働けて誇りに思う方々、それと社長が被差別者でもかまわないから採用したい事情を、私なりに考えてみます。

 副島隆彦が、多くの大手出版社を批判していました。
 「出版業界というものが、今どれほど大変かは分かります。きれいごとでは倒産するから、ある程度は妥協しないとやっていけない事情も分かります。ただ、それでも、アメリカのハゲタカどもの手先となって、日本の企業をえげつないやり口でやって倒産させ、アメリカのハゲタカどもが日本の資産を吸収し、そのおこぼれで儲けていこうといのはいくらなんでも、あんまりでしょう」「アメリカからの圧力から日本の国益を必死で防衛しようとしている政治家や官僚たちを、アメリカのハゲタカどもの手先となってえげつない誹謗中傷で潰して、アメリカのハゲタカどものおこぼれにあずかるのをやることでメジャーになってきた出版社たち」

 その他、スポーツ専門のマスコミも、球団の広報の垂れ流しをしながら、球団の意にそわない選手を下劣な誹謗中傷で抹殺するという弱いものイジメをすることで生き延びているとか。そうでもしないと、やっていけないのでしょう。

 ある方が一流大学を優秀な成績で卒業し出版業界に憧れて大手出版社に入社し、まわりは家柄、学歴等で厳選された素敵な方々ばかり。
 権力闘争に勝ち抜いたのが、キレイな花形の部分を受け持つ。
 権力闘争に勝ち抜けなかったのが、その出版社における金儲けの弱いものイジメの部分を担当すると。
 又聞きでだけど、これはほんとうによく聞く話なんだけど、大手出版社に入ったけど弱いものいじめに耐えられずに退社し、何か資格をとって転職したいって弁護士事務所や税理士のとこで薄給で働く方々がたくさんいるって。

 ポット出版は、強いものに媚びて弱いものいじめで抹殺するということはしない。いいものを出版しています。ただ、その部分、社長から社員まで、労働条件は厳しく、大量の仕事を小人数でこなさないといけない。それでいて、有能な人材がほしい。単純作業でこなすようなものじゃないですからね。募集しても脱落するのだらけなのでしょうね。出版という業務での有能さがあるのなら、被差別者でも構わないという社長の経営者ならではの事情もおありでしょう。
 そこで働いている方々も、誇りをもって働いている部分もおありだと思います。例え、労働条件が悪くても、被差別者と同席していても。

 福祉業界も同様でしょう。弱いものイジメはしなくてもいいけど。労働条件は過酷で、理想を抱いて志願した方々も脱落してしまうので、いつも人手不足。
 
 以前、TVで性同一障害の方々をとりあげていた。産まれは男なんだけど、心は女なんだっていう方、頭のはげた中年男性・・・。ただ、それを補うためか、一昔前の女優かアイドルみたいな過剰な「女らしさ」。
 彼(というか彼女)が福祉施設で働いている場面が放映された。性的被差別者で、性風俗産業は無理なのは、カタギだと福祉施設なんだろうな。
 最後に、同じ性同一障害者で、「産まれは女で心が男だという方とならお互い理解しあえるから、交際しています。その方に今から会いにいきます」と言って雨の中を去る。そこで歌「Calling You」が高鳴って終わり。


 まあ、現実のリアリズムからして。

 例の出版社も心の底の本音は「今苦しいから、被差別者でも有能で薄給で厳しい条件で働いてくれるのならしょうがないかトホホ・・・」でしょう。

 売れてメジャーになれば、当然グレードアップ目指すって。新規採用は、家柄のいい、ブランドものの大学新卒で、みんなが羨ましがるような条件だらけのグレード高いすごい人材を採用するようになるでしょう。それはもう当然といえば当然の話で。

 

 

本当に「あんなの」が排除された高級な場と、そこにいる方々。良かったですね。

でも、実際の自分は、そういう「あんなの」が排除された高級な場ではないところにいらっしゃる方々。「あんなの」を嫌悪し、「あんなの」もいることを恥じ、自分まで格が落ちるから「あんなの」の存在を隠さなくてはって方々。

( ´Д⊂ヽ ウッウッウッ

 

 

 

 

 

 性風俗店でのホスト募集

  ある店が従業員募集で「当店は、採用にあたって出自や家族の調査をしません」「学歴不問」
  巨大チェーン店の本部が、各店店長への通達で「従業員の出自や家族の調査をしないこと。学歴も個人のプライヴァシーだから調べないこと。その上で、こういう条件でいい人材を厳選すること」

 これはこれで、その店の見識ともいえます。

 客が読むかもしれないところに、そういうのを書いて、たまたまそれを読んだ客がどう思うか。それぞれの見識がおありでしょう。
 中には「低階層を食い物にするのはいかがなものかと」と客にならないのがいるかもしれません。で、「従業員は日本の中流階級以上の子であることと、きちんと自己決定の上であること等を確認した店ならOK」っていうのも、客の見識でしょう。
 「チョンでもエタヒニンでも離婚した家のガキでも中卒でも採用するのかよ、おいっ! オエーッ! そんなののイヤやで!」って客にならないかもしれない。「やっぱグレード高いのがええなあ」って厳選された高級会員制のとこの会員なるとかね。
 逆に「それでもいい」って客もいるでしょう。
 それとかあえて、「そういう風に出自も家族構成も学歴も個人のプライヴァシーだとして調べない店は素晴らしい。その上で、ある条件でいい人材を厳選するのは素晴らしい(店が、容姿や若さ等ホストとしての商品価値で選別するか。それか「お客様を年齢や容姿で選り好みしないで指名を受けたらキチンと接客すること」って点を重視し選別するか)。感動」って客になるのもいるかもしれません。
 客によって、それぞれ見識がおありでしょう。

 人それぞれ色々な見識があってもいいし、それぞれに対して批判なさること自体は結構なんです。

 ただ、変な批判はしないでほしい。
 以前に、店が従業員募集で「中高年のお客様を拒否しないでください。発覚次第、強制退会します」と注意事項があるのを、別のホスト店経営者が「客が読むかもしれないところにそんなことを書くと、それを読んだブスやババーが気分を害する」って。
 さらにソープ嬢の発言、それはいくらなんでもないでしょう。
 そんなムチャクチャな言いがかりをつけられたら、その店の管理人も気の毒だよ。

 「被差別者の気分を害している」って批判されることが、批判された方にどれほど打撃を与えることか。御発言は慎重に。

 それと、被差別者の印象が悪くなります。こんな馬鹿な批判をする連中の馬鹿な発言のせいで、人々の間で被差別者への嫌悪がわきおこります。

 建前は「被差別者の気分を害するようなものを、被差別者に代わって批判する」だけど、本音は被差別者への嫌悪と排除やな、いうのが分かる。

 それは、あらゆる被差別者の問題でも、同様です。
 「ブス、ババー」問題での批判者たちの発言における「ブス、ババー」という単語を、「チョンコロ、エタヒニン、欠損家庭の子、中卒」に置き換えてみました。
「ブス、ババー」が客であるのと、「被差別者」が従業員であるのとを置き換えてみました。
「コンプレックス産業」を「被差別者でもOK産業」に置き換えました。
 それと、以前は「ブス、ババー」という単語を、「チョンコロ、エタヒニン、欠損家庭の子、中卒」とズバリ「差別用語」に置き換えていました。けど今は、私なりの判断で「被差別者」に変更しました。
 ああいう論理と罵倒するための口汚い単語で他者をおとしめるのなら、あらあらゆる発言も同様におとしめられますよって意味で、置き換えてみます。
「ブス、ババー」ならセーフか? 
「エロジジィ、モテないキモオタ、風俗キチガイ」はセーフか?
「チョンコロ、エタヒニン、欠損家庭の子、中卒、カタワ」だとアウトか? さらに他人を罵倒するための口汚い形容詞で修飾したのは? 「ゲスなチョンコロ、出自が卑しいエタヒニン、オツムのできの悪い無教養な低学歴、正常じゃない欠陥品の身体のカタワ」
 単語が違うだけでセーフかアウトが決まるのか?
 「ブス、ババー」問題での彼らの発言を、他の被差別者にあてはめると、大問題になりますよね。

 「店としては応募者が読む従業員募集広告で、態々「被差別者大歓迎!」と書くでしょうか?それこそ応募者を馬鹿にしてる」といわれかねません。」

「あの注意文章は、応募者に対して「俺等は、被差別者大歓迎だぜ!企業にすら採用されないカス共、俺等が採用してやるぜ!!」と言っているようなモノです。ところが被差別者たちは自分が被差別者だとわかっていても他人から被差別者扱いされるのは凄く嫌がります。つまり「私は、上流階級じゃないけど、クソカスではないのよ。世が世なら採用だってされたんだから!」と思っているので、あの店にムカつく人も多いでしょう。管理人的にはそれだけのダメージを背負う事になります。ですが、実際被差別者の相手をするのは客なので、管理人にしては痛くも痒くもないのです。でも、客には評判が悪いことでしょう。では、なんでやらなくても良い事を態々するのでしょう?」

「従業員の募集広告に「被差別者でも拒否しません」、本部が各支店への通達で「従業員募集で、被差別者でも拒否しないように」と書かれていたら、どうなんだろうなぁ……。なんというか、この産業も一部「被差別者でもOK産業」になっちゃってる部分はありますが、最初からあからさまに「うちは被差別者でもOK産業だよ〜」と言ってるっちゅうのは、商売人として志が低くてやだなぁと、くだんのサイトを見て思いました。」

 私は上記のような主張に対しては、同意しませんけどね。あえてキツイ言葉で申し上げますが、かなりの問題発言だと認識します。

 被差別者にどう思うか聞いてみたいですけどね。
 従業員募集要綱で「当店は、採用にあたって出自や家族の調査をしません」「学歴不問」、 巨大チェーン店の本部が各店店長への通達で「従業員の出自や家族の調査をしないこと。学歴も個人のプライヴァシーだから調べないこと。その上でこういう条件でいい人材を厳選すること」って書いたからって、いくらなんでも「被差別者の気分を害している」だなんて非難されたら、店の経営責任者も気の毒だよ〜。
 もし仮に例の従業員募集要綱に対して上記のような批判をする被差別者がいるとして(いるのか苦笑)、私はそういう被差別者たちに対して「なにもそこまで根性がねじけんでも。そんなこと言われたら、例の経営責任者も気の毒だよ〜 ( ̄□ ̄;)」って批判してもいいと思っています。

被差別者の問題ですけど。面白い本があります。
『「オカマ」は差別か 『週刊金曜日』の差別表現事件』(ポット出版)2002年刊行
著者 伏見憲明・野口勝三・及川健二・松沢呉一・黒川宣之・山中登志子・春日亮二・志田陽子・下村健一・taka・田亀源五郎・平野広朗・浩史・本多勝一・宮崎留美子
「例えば、ある表現に誰かが傷つき、「差別だ」といったとき、いかなる場合でも差別になるのだろうか。表現は一番傷ついたものを基準にしなければいけないのか。ある事象が差別かどうかを決めるのは、被差別者でしかないのか――」

 この著作はすごく面白かった。是非御一読を。
 及川健二「伝説のオカマ 東郷健 愛欲と反逆にもえたぎる」
 ゲイの人権団体「すこたん企画」の伊藤悟が「傷つきました」って抗議。
 ところが、他のゲイたちが、及川健二の記事を擁護し、伊藤悟を批判するのがでてきた。
 ゲイたちの中でも、ある表現に対して、それぞれ全然受け取り方が違うということがよく分かりました。ある表現を「差別だ」と抗議するゲイたちもいれば、逆に「それは間違っている」とその抗議者のゲイを徹底批判するゲイたち。もう全然違う。被差別者たちの間でも、見識が違う場合がある。
 又、ある表現を「ゲイ差別だ」と抗議するゲイに対して、「その抗議は間違っている」とその抗議者のゲイに対して徹底批判する異性愛者がいてもいい。被差別者だろうと、恵まれた階層の人間だろうと、いい発言はいい、間違っているものは間違っている。被差別者の抗議を、「間違っている」と批判する主流派の人間がいてもいい。
 以上、面白いことがいっぱい取り上げられているのに、世間一般では盛り上がらずに終わった感じだけど。
 →「魅惑のオカマ」で詳しく述べました。

 例のポット出版の社員募集要綱で、被差別者でもOKと明記されています。
 仮に被差別者でもないやつが「被差別者の気分を害している」って抗議したら?
 それとも被差別者が「傷つきました」って抗議したら?
 ポット出版は、たぶんこういう対応をとるでしょうね。
 ★ 被差別者からの抗議を掲載し、広く世間にも判断してもらう。
 ★ 他の大勢の被差別者たちに対しても意見を聞く。当然、被差別者の間でも、全然見解が違うでしょう。
 ★ もし仮に被差別者が「これは差別だ」と主張しても、全然被差別者でもない世の中の主流である方(上流階級、高学歴エリート、異性愛者、身体健常者)が違和感を感じたら「キミは考え違いをしている」といくらでも徹底的に批判したらいい。
 まあ、したたかな出版社だから、本にまとめて出版するな。これ、皮肉でもなんでもなく、敬愛しているんですよ。

 

 そういえば、昔、女子高の女教師が「私には同性の恋人がいます」と、池田久美子『先生のレズビアン宣言』(かもがわ出版)(1999年刊行)を出した。

 そしたら、『もてない男』で一躍ブレイクした小谷野敦が、『QUEER JAPAN』(2000年4月号)で
私は、「同性の恋人がいます」と言ってカムアウトした女性をマスコミが礼賛した時、恋人のいない同性愛者がどれほど悔しい思いをしたかくらいは想像できる。

  って、おいおい! それって、ないんちゃう〜?!
 小谷野敦は異性愛の男性で、当事者じゃない。「想像上の被害者」を思いやっての御発言ですが、そんなので傷つくのいるの?
  それに、もし仮に池田久美子の発言で悔しい思いをした恋人のいない同性愛者がいるとしても、私は「そこまで根性ねじけんでも」と批判しますね。私はもてないし恋人おらんけど、彼女の「同性の恋人がいます」には傷つきませんでした。私、異性愛者だから、同性愛者の気持ちは分からないけど。もてない恋人のいない同性愛者の方、どう思われます?
 例え主流派の方でも(すごいもてる方、恋人のいる方、異性愛者)、被差別者(もてない方、恋人のいない方、同性愛者)の馬鹿な発言を批判してもいいんだし。

 

 

 表向きではあからさまにはしていないけど、実は被差別者なんかを排除しているらしいっていうところが結構あるらしい。そういうのは陰でヒソヒソとささやかれる。そうらしいって現実があって、ある店が「うちでは出自や家族構成や学歴は個人のプライバシー保護の観点から調査しません。その上でこういう方法で選別します」ってハッキリ書いてあるのがあってもいい。それはそれで、そこの見識なんだし。
 それを、「そんな注意事項が書かれていることはおかしい。本来、被差別者を排除しないのが当たり前のことで、そんなことをわざわざ書くことでしょうか」なんて批判するのはあんまりだと私は思います。あまりにも高い理想をあげながら、ささやかな現状改革をつぶすだけで、イヤな批判だと私は思います。
 もし仮に「被差別者たちのお気持ちを配慮」なんて建前をあげられるのなら、それは全くのお門違いだと私は批判いたします。

 もちろん被差別者がいやならいやで、ハッキリとそう主張し、「当店は、被差別者お断り。厳選された素敵な方々ばかり」と堂々とアピールするのがあっても、それはその店なりの経営方針なんだし。私なんか排除でも全面肯定しますよ。

 他人様の意見を、ああいう異常な論理で歪曲して口汚い罵倒と単語でおとしめる手法だと、あらゆる主張がいやらしい手法で否定されてしまいます。

 例のホストサイトの従業員募集をあそこまで異常な歪曲をし、おとしめていいのか。いくらなんでも例のホストサイトの管理人たちが気の毒だよ〜。
 さらに、被差別者を罵倒するための単語におきかえるたけじゃあきたらず、さらに罵倒するための形容詞で修飾するのはひどいでしょう。 「エロ」「キモ」「モテない」「キチガイ」など。
 そういう異常な論理で罵倒していいのなら、あらゆる発言が異常な論理で歪曲され、口汚い単語に置き換えて罵倒されますよ。
 「ブス、ババー」はセーフか?
 「エロジジィ、モテないキモオタ、風俗キチガイ」はセーフか?
 じゃあ、「チョンコロ、エタヒニン、欠損家庭の子、中卒、カタワ」もセーフか?
 「面倒なコブツキ、ジジー、ババー、ゲスなチョンコロ、出自が卑しいエタヒニン、オツムのできの悪い無教養な低学歴、気色悪い変態、正常じゃない欠陥品の身体のカタワ」はセーフか?

 それとも、「チョンコロ、エタヒニン、欠損家庭の子、中卒、カワタ」、「コブツキ、ジジー、ババー、ゲスなチョンコロ、出自が卑しいエタヒニン、オツムのできの悪い無教養な低学歴、気色悪い変態、正常じゃない欠陥品の身体のカタワ」がアウトか?
 それがアウトなら、「ブス、ババー」「エロジジィ、モテないキモオタ、風俗キチガイ」がセーフの区分けは何か?
 私は文脈で判断して、例の方々の批判を異常な誹謗中傷だと判断しました。ただ単語が違うだけで、セーフかアウトかが決まるのか。

 それと、例のホストサイト管理人やソープ嬢の発言の本音は、客への配慮なんかじゃない。
 本音は、ご自分自身、ブスやババーへの嫌悪。「あんなの」なんかのお相手をさせられるホストへの同情。
 それならそれで、私は構わないと思っています。ブス、ババーの私でさえ、それはしょうがないことと思いますよ。
 被害者の叫び。当事者の叫び。現場で、被害者の叫びと訴えを聞き、自分もその気持ちを理解と共感をした管理人。被害者の叫びに、わが身を重ね合わせた、性別は違えど同業者のソープ嬢。
「ブスやババーのお相手なんてホストが気の毒」
「ブスやババーのお相手なんてするホストのおつらいお気持ちが私にはよ〜く分かる。私だってイヤよ、ジジーの分際で客になるやつとかの相手なんてゲーッ!」
「イヤがるのを首なんて、管理人は鬼よ!」
「客の中に、そんなのがいることが知られると、格が落ちるから恥ずかしい」
「そんなのを相手にすると、私の格まで落ちる」
「そんなのもいるってことがあからさまになると、私の格まで落ちるからやめてほしい」

 そういう本音を語ってくれるのなら、しかたがない。当事者の気持ち。その当事者と日々接している方の理解と共感。

 でも、「ブス、ババーなんてイヤ」の自分を守るために、あらかじめ募集要綱で「客を年齢や容姿で拒否しないでください」って他店を変なへりくつで「ブス、ババーの気分を害している」だなんて誹謗中傷するのなんかよりは、よっぽどマシですけどね。いくらなんでも、「ブス、ババーの気分を害している」っておとしめるだなんて卑怯すぎます。

 「ブス、ババーなんてイヤ!」 そう正直におっしゃった上で、商売なさったらいい。

 客の見識で、どういう見識の店か選んでいけばいいんだし。

 「あえて匿名氏」にメールを差し上げました。そしたら彼が私にお返事のメールをくださりました。私はそれを拝読させていただきました。彼は、「あめぞう」ってサイトが崩壊し、別の方が「2ちゃんねる」を開設した事例をおあげになられていました。この件についてはこれ以上触れられない。私のサイトへのリンクも外しましたって。
 ネット検索で「あめぞう」って調べてみたら、「あめぞう」は被差別部落にふれてサイトが崩壊したようですね。それから別の方が「2ちゃんねる」を開設したとか。
 つまり、彼は、私のサイトのこのページに対して、直接的ではないのですが婉曲な言いまわしですが、ご注意くださったのでしょうね。被差別部落問題に気をつけるようにって。

 このサイトのこのページにおけるこの文章に関しての文責は、あくまでも私にあります。
 また、この文章を読んで、被差別部落解放同盟や朝鮮総連の抗議があるとも思いませんし。
 もし仮に抗議があっても、このページにおける文責のある私が誠実に対処したいと思っています。
 もしプロバイダーに抗議があっても、プロバイダーに対しても私は真正面から対処したいと思っています。

 「差別語」を使用しているのが悪いのか?
 「ブス、ババー」はセーフか? 
 「エロジジィ、モテないキモオタ、風俗キチガイ」はセーフか?
 で、「チョンコロ、エタヒニン、欠損家庭の子、中卒、カタワ」だとアウトか? さらに罵倒の形容詞で修飾した「面倒なコブツキ、身体能力や頭の衰えたジジー、ババー、ゲスなチョンコロ、出自が卑しいエタヒニン、オツムのできの悪い無教養な低学歴、気色悪い変態、正常じゃない欠陥品の身体のキモいカタワ」はアウトか?
 「風俗キチガイ」はセーフで 「キチガイ部落」はアウトか? 

 それとも私の文章内での「差別語」の使用が文脈で差別なのか?

 それとも、私の文章の主張内容が悪いのか?



 

 

 

それは【あらゆる意味で保護されていない状況】か? 【あらかじめノーを言えない状況】か?

   ソープ嬢が、ブスやババーに対してとんでもない差別発言!

   次はお前だ!

 

従業員募集でのホスト志願者への注意事項【お客様に年齢の上限はありません。中高年の奥様からの依頼を断るようなことは絶対にしないでください。 ●●(その店名)のイメージが傷つき、他の●●(ホスト)も迷惑します。そのような方は残念ながら、即、除名いたします。】に対して、批判なさる方々がいらっしゃいます。

あるソープ嬢「高村なお」の批判

それらひっくるめて、「ああ、つまりまだこの仕事を希望する男性のほとんどにははなからプロ意識なるモノは存在しないわけか。『自分に選択権がある』という思い込みを捨ててもらう所からはじめないとならないわけだから」と思ってみたり、裏を返せば「下手すると、今の状況下で出張ホスト等の仕事に就いた男性は、女性以上にあらゆる意味で保護されてない環境に飛び込んで行くのか。いくら男だから力があるったって、あらかじめノーを言えない状況に放り込まれたらそんなもん何の意味も持たないしな」などと、つらつら考えました。

男性風俗ユーザーも見るような場所に掲載されている風俗嬢の募集広告に「エロジジィ、モテないキモオタ、風俗キチガイを拒否する女性はお断りします」と書かれていたら、どうなんだろうなぁ……。
なんというか、男性向けの風俗産業も一部「コンプレックス産業」になっちゃってる部分はありますが、最初からあからさまに「うちはコンプレックス産業だよ〜」と言ってるっちゅうのは、商売人として志が低くてやだなぁと、くだんのサイトを見て思いました。

問題点

★ 他人の発言をいやらしくねじまげ、誹謗中傷。

 被差別者に関するトラブルで対処しようとしている管理人はその問題にふれずにはやっていけません。
 被差別者に関するトラブルで対処しようとしている管理人の真摯な対策に対して、なんていう誹謗中傷をするのでしょう。
 さらに、その被差別者に関するトラブル対策に対して、被差別者を口汚い差別語におきかえ、それだけにあき足らずに、口汚い形容詞で罵倒する。

★ 自分はその被差別者ではないという安全地帯に立った方が、被差別者に対してとんでもない差別発言をした。その被差別者を危険扱いした。その被差別者を排除することを、個人的な生理的な嫌悪の感情や虚栄心が動機と言うのならまだいいものを。それを事前の危機回避という理由にすりかえた。これこそが差別でしょう。

 これじゃあ、いくらなんでも、例のホストサイトの運営者も気の毒だよ〜。例のホストサイト管理人のホスト募集での事前の注意事項を、いやらしく、ねじまげて、おとしめて。

 それと、彼女の発言こそ、とんでもない「差別発言」です。今現代の日本社会で、他人に「差別発言」と指摘するのは、その指摘された方に対して多大な衝撃を与えることだということをよーく理解した上で申し上げます。

 彼女の本音は、ブスやババーのお相手なんかをさせられるホストへの同情ですね。それならそうとおっしゃればいいのに。それなら、私もむかつくけど、しょうがないと思いますしね。

「ブスやババーのお相手なんてホストが気の毒」
「ブスやババーのお相手なんてするホストのおつらいお気持ちが私にはよ〜く分かる。私だってイヤよ、ジジーの分際で客になるやつとかの相手なんてゲーッ!」

 私は、他人のこういう発言はしょうがないと思っています。その発言に対しては「差別発言」とも申し上げません。

 被差別者や弱者が社会に権利要求や被害を訴えることじたいはいいことだと思います。
 ただ、性風俗の客になる権利を主張するのはいかがなものかということですしね。
 性風俗産業では、サーヴィス提供者の気持ちを最優先すべきです。
 性風俗業界で、人材募集しても誰も応募してこなかったら、性風俗業界も客もあきらめるべきことなんだし。
 性風俗産業のサーヴィス提供者が、客を選り好みしても仕方がないと思っています。被差別者に生理的嫌悪感をいだいていて嫌がり、世の中の主流派の方々だけしかお相手にしたくないのなら、それはそれでしょうがないことだと思います。
 性風俗産業のサーヴィス提供者が、被差別者に生理的嫌悪感を感じるのなら、しょうがないと思っています。被差別者もあきらめるべきことだと思っています。
 どうせ市場の原理で、そのサーヴィス提供者の身の程にあった結果がでると思っていますし。市場の原理にまかせることです。

 

 ソープ嬢やホスト個人が「●●なんていやだから断る」なんて思い断ることじたいは構いません。容姿や年齢や出自や肩書きや身体的障害のあるなしで選り好みしようが、その人の勝手なんだし。生理的嫌悪感や虚栄心で拒否しようが構いません。市場の原理で、その方にはそれなりの身のほどにあった結果がでるんだし。こんなこと程度で「差別だ!」なんて主張しません。

 でも、なんでホスト募集で「当店は容姿や年齢で客を拒否しません。客を容姿や年齢で拒否するような方は他のホストに迷惑だから辞めてもらいます」と書いたからって、それをなんでそこまで誹謗中傷する。

「下手すると、今の状況下で出張ホスト等の仕事に就いた男性は、女性以上にあらゆる意味で保護されてない環境に飛び込んで行くのか。いくら男だから力があるったって、あらかじめノーを言えない状況に放り込まれたらそんなもん何の意味も持たないしな」などと、つらつら考えました。

 店の経営者が事前にホスト募集要綱で、この店の経営方針でをあらかじめ伝え、「客を容姿や年齢ではえり好みをしないこと」と事前に忠告することが、ブス、ババー拒否できないことが、ホストにとってそんなに危険か?

 ブス、ババーはホストに人権侵害をするとでも? 

 特別に人権侵害をするからというだけでなく、ただただ存在自体が、核廃棄物、産業廃棄物、ダイオキキシンみたいなもので、そばに近寄られただけで人体に害があるとでも?

 客を容姿や年齢では選り好みはしないけど、マナーの悪い客は拒否するという見識は想像の範囲外か?

 ホストが客を、自分の主観的な好みで選り好みと選別をすること自体は構いません。ただ、こういうのは「自分の好みでの選り好み」「見栄、虚栄心」と言えよな!

「ブス、ババー、嫌い。若くてきれいなのしか相手にしない」「貧乏人いや」
「名門女子大生か大卒の花形職業の女性しか口きかない」
「いい家のお嬢様がいいな」
「身体障害者、生理的に気持ち悪いからいや」
「身体障害者でも、まあ、キレイなのならいいかあ。車椅子の美少女クララや常盤貴子、知的障害の売れっ子芸術家・和久井エミ、聾唖の風俗嬢・豹ちゃんみたいなの。でもキモイのはいや」
 これはただ単なる悪口。それを言った方が悪者になるだけ。別に正義ぶらないし、被害者ヅラしないし。どうせ市場の原理で身の程にあった結果が出るしかないんだし。

 以前に、ホストサイト「チョコレート・ロマンス」&「アンチオキア」の掲示板で、ある女性が「あるホストをメールで指名したら、彼が「写メール送って」って言ったので送信したら、それっきりいくらメールしても返事がないの」。
ある女性が「私のお気に入りのホスト、客から指名されて顔見てブスだったから「おばさんが危篤」って逃げたって」「お前みたいなブス、ホストが逃げて当然」って大笑いして掲示板に書き込んでいた。
あるホストが裏の掲示板上やチャットで色々と情報交換している。「○○なんてデブスババー、俺かて逃げるで」
ホストサイト「チョコレート・ロマンス」&「アンチオキア」の裏の掲示板では、みんなでブスババ拒否のための色々な情報交換。

実際、中高年の女性だと、ホストは年齢聞いて拒否しますしね。それでいて掲示板で18歳美少女が写真添付で「私のお相手してくれるホスト」って募集かければ、「僕を指名して」って書き込み殺到。女子高生からの指名なら大喜びで受けるし。
トホホ・・
ホストが「ブスは嫌い」「ババーなんかいや」ならしょうがないけど。
でも最低限、こんなの「賢明な事前の危機回避」にすりかえるなよな! 

 実際、チョコロマはネカマで「容姿がよくないから拒否したのではなく、その女性の人間性に危険があるかもしれないって事前に察知したからでしょう。目先のお金なんかに目がくらまずに、懸命な対処じゃないですか」って、ひどいよなあ〜。

 「チョコレート・ロマンス」&「アンチオキア」はネカマで裏工作していますね。

「私は太っているしかわいくないし、おまけに貧乏だけど、とても親切にしてもらっています」
「私は50過ぎですが、とても親切にしていただいていますよ」とか。
 私も直感的に分ったよ。他の女性たちが「チョコロマの自作自演でしょ!」って次々にツッコんでいた。やっぱりなあ。

ある女性「ホスト○○は、お客様の年齢に上限なしって」
他「それってえらいね」「いいね」
そしたら誰かが「おばさんの私は、そんなこと書かれているのを読むと、傷つきます」
だから私「これ、おばさんの発想じゃないやい! 「チョコレート・ロマンス」&「アンチオキア」代表がネカマで牽制しているんでしょっ!」
それから掲示板なぜか荒れ狂った。

「チョコロマのホストじゃない」って何者かがうそ臭いキレイごとを延々と書く
「女性客が25歳でも40歳でも同じ大切なお客様として真心でおもてなしします」
誰かが「チョコロマのホスト、おばさんだと拒否するくせに! キレイゴト言うなよ」
「一部のバカドモのせいでこっちまで迷惑してるんだ! そんなに文句あるのならババーはよその店行けばいいんだ!」
「こっち」って、やっぱチョコ代表(笑)

 ある被差別者に属する方々を、個人的な好き嫌いや虚栄心で拒否するのなら仕方ないけど、「危険だから」とか「事前の危機回避のために」とかいう名目で拒否する。これこそが、とんでもない差別思想でしょう。

 

 

 次はお前だ!

 

 とあるソープ嬢「高村なお」は、中高年の方々や容姿の良くない方々に対してとんでもない差別発言をしました。
 その差別思想の刃が、同様に御自身にもふりかかってくるかもしれないとご想像してください。

 ホストクラブの中には、女性客をあらかじめ職業で厳選するとうたい、それに応募する男性たちが大勢いらっしゃいます。詐欺サイトですが。もし仮に将来、ホストクラブが発展し、女性客を出自や学歴や肩書きで厳選しようとするのが出てくるかもしれません。低階層の私なんか拒否でも、私は全面肯定しますよ。

 それとは逆に「当店では、客を事前に出自や肩書きや年収などの調査しませんし、それで拒否はしません。客を出自や肩書きや年収で差別嘲笑したり拒否したりするような方は強制退会します」と書く店があってもいい。

 でも、その店に対して、同様にとんでもない誹謗中傷がされたらあんまりだよ。

 ただ単にそのホスト個人の好き嫌いや虚栄心で「ホストクラブの客は若い女の子ばっかりですからねえ〜は〜いいなあ。ババーの相手なんか自殺もの」「客は上流階級がいい」「女子大生か大卒の花形職業がいい」って言い、中高年や下層階級やかっこよくない肩書きの女性を拒否してもそれはそれでしょうがないと思っています。

 上流階級の女性が、ホストが下層階級のお相手なんかさせられるのに同情するのは構わない。
お嬢様「イヤーッ! ソープ嬢なんかが客に来るの? 汚い! ホストかわいそう〜」
これは単なる悪口だし。別に正義ぶっていないし、被害者ヅラでもないし。
確信犯として、悪者になるのも辞さずにこういう発言をしたら、ある意味すごい。「職業に貴賎あり。卑しい職業の人間なんて、本当はいやなんでしょ。キレイごと言うやつなんて大嫌い!」

でもそう言えず、
@ 白々しいカマトト発言をしながら、
A 被差別者を思いやっているようなフリをしながら、被差別者でも拒否しない店を「被差別者を傷つけている」と誹謗中傷するのはあんまりでしょう。
B さらに、「被差別者でも拒否しないように」って店のホスト募集要綱に対して、被差別者を口汚い差別語におきかえ、それだけにあき足らずに、口汚い形容詞で修飾して罵倒する。
C しかも、被差別者を危険扱いし、「被差別者を拒否できなかったら、危険な目にあわされる」って発言するのはあんまりでしょう。

 ある女性があるホストを指名し、ホストが客の出自や職業(在日朝鮮韓国人、被差別部落出身、親が離婚、ソープ嬢)を知ったとたんに拒否する。それを、「ホスト個人の好き嫌いや虚栄心」と言えばいいものを。こんなのが「賢明な事前の危機回避」とでもいえるのか?  

 ある被差別者に属する方々を、具体的な根拠も無しに「危険だから」とか「事前の危機回避のために」とかいう名目で、拒否する。これこそが、とんでもない差別思想でしょう。

 まだ、これなら私も分かる。例えば、「会員制度で、ホスト保護のためという目的で、客は全て事前に会員登録をし、個人情報(本名、住所、電話番号、顔写真、車の免許証や保険証の登録番号等)を全て登録をするというところなら、客も身元を押さえられているから、ホストに対してそんなに悪いことはできないだろう。何かひどい行いをした客は即警察に訴える。そういう制度の店がいい」という考えなら、まだ分かるけど。

 客の個人情報を事前に登録する経営方針だとなかなか客が集まらないから、しょうがないから集客のために客の個人情報の登録はしなくていいという店の経営方針も当然だと、私は認めますけど。

 経営者が客への宣伝のページで事前の忠告で「当店従業員に対して人権侵害をした場合、こういう措置をとらせていただきます」と注意書きを極太書体で強調したのを載せてもいいと、私は思っています。

 ホスト募集で事前に、その店の経営方針、客に対する方針を伝え、ホスト希望者への事前の厳しい忠告事項をすること。
 それと同時に、客への厳しい忠告事項と、ホストへの人権擁護とが両立することをお考えではないのでしょうか?
 店の経営者が、事前にホスト募集で「客を容姿や年齢や出自や職業や年収で拒否しないこと」と注意しする。
 しかも、事前に客への宣伝で「ホストに対して人権侵害や法律違反の行為をしないように。警察に即通報します。ホストに対してひどい行為をした方は当店の利用を拒否します」と注意をする。
 これはこれで、店の経営者の見識じゃないですか。

 ただ、これだけは言わせていただきます。客を容姿や年齢、その他出自や学歴や職業を知ったとたんに拒否することを、「個人的な好き嫌い」「虚栄心」ならまだいいけど、「事前の危機回避」にすり替えないでほしい。



 セックスワーカーたちの人権を第一義にしたシステムにしましょう

 

 ソープ嬢とホストの比較をします。それぞれの違いとリスクの多寡などがあるか。
 ホストでも、店舗型ホストクラブ所属と、派遣型の2種類があります。

 ホストは、ソープ嬢に比べて歴史の積み重ねがまだ浅い。ソープは、ホストに比べて歴史の積み重ねはあるわ、マーケットの広さ、客の数もケタ違い。トラブルにあった多くの経験から得たトラブル回避のノウハウの蓄積もあるでしょう。警察や暴力団との癒着のための太いパイプもあるでしょうね。

 ソープは、店舗型であり、従業員もすぐ待機していて、客とのトラブルがあれば、すぐに従業員を呼んで守ってもらえるという利点はある。

 それに比べ、派遣型の方々は、性サーヴィス提供者は女でもホストでも、客とのトラブルがあった場合、すぐそばに守ってくれる方がいないから、その分リスクが高い。

 売春防止法体制で、本当は全ての性風俗産業は犯罪で、利用するだけ利用しながら、どれを逮捕するのも警察の思惑次第という警察ファシズム体制下。こういう状況下で、あらゆる性風俗産業で働いている方々はどういう不利益をこうむっているか。例えば、派遣型の性サーヴィスを売る女性が、ホテルで男性から殺されそうになり逆に相手を殺してしまった事件で、裁判で裁判長から「こんな仕事についているからだ」と逆に批判された。

 又、派遣型性サーヴィスは、非合法だったのが、つい最近セックスなしだと容認になった(公安は届は受理するが、許可は与えはしないという、あくまでも公安に都合のいいやり方)。派遣型は、かつては完全に非合法で警察が厳しく逮捕していたけど、今は容認になったことで性風俗産業界は歴史上かつてない変化をとげました。まだまだ歴史が浅いから過去の蓄積がない分、試行錯誤でしょうし、トラブル回避のためのノウハウの蓄積もひ弱いでしょうけど。
派遣型性サーヴィス提供者に対する暴力をふるう客がいて殺人にまで発展した例がある。派遣型性サーヴィス提供者のためのリスク回避と労働条件の向上。
 又、出張ホストは、つい最近発展したばかりで、歴史の積み重ねがなく、詐欺がウヨウヨしていて、まともな労働環境が整備されていない、情報も不十分で、まだまだ試行錯誤、暗中模索状態でしょう。マーケットも小さく、経験の蓄積もまだまだでしょう。

 売春防止法の撤廃、性風俗産業従事者たちの働きやすい労働環境、警察ファシズム体制の解体。
 派遣型の性風俗産業従事者への法整備、労働条件の整備と環境向上。
 出張ホストへの法整備、労働条件の整備、環境向上。
 こういうのは私も大歓迎だ


卑怯なすりかえ

 でも、なんでホスト募集で「当店は容姿や年齢で客を拒否しません。客を容姿や年齢で拒否するような方は他のホストに迷惑だから辞めてもらいます」と書いたからって、それをなんでそこまで誹謗中傷する。

「チョコレート・ロマンス」&「アンチオキア」が当掲示場にカチコミで

「下手すると、今の状況下で出張ホスト等の仕事に就いた男性は、女性以上にあらゆる意味で保護されてない環境に飛び込んで行くのか。いくら男だから力があるったって、あらかじめノーを言えない状況に放り込まれたらそんなもん何の意味も持たないしな」などと、つらつら考えました。

 店の経営者が事前にホスト募集要綱で、この店の経営方針でをあらかじめ伝え、「客を容姿や年齢ではえり好みをしないこと」と事前に忠告することが、ブス、ババー拒否できないことが、ホストにとってそんなに危険か?
 ブス、ババーはホストに人権侵害をする率が高いとでも? 
 特別に人権侵害をするからというだけでなく、ただただ存在自体が、核廃棄物、産業廃棄物、ダイオキキシンみたいなもので、そばに近寄られただけで人体に害があるとでも?

 客を容姿や年齢では選り好みはしないけど、マナーの悪い客は拒否するという見識は想像の範囲外か?

 「当店では、客を事前に出自や肩書きや年収などの調査しませんし、それで拒否はしません。客を出自や肩書きや年収で差別嘲笑したり拒否したりするような方は強制退会します」と書く店があってもいい。
 その店に対して、とんでもない誹謗中傷がされたらあんまりだよ。「ホストへの人権侵害だ」とかなんとか。

 まだ、これなら私も分かる。例えば、「会員制度で、ホスト保護のためという名目で、客は全て事前に会員登録をし、個人情報(本名、住所、電話番号、顔写真、車の免許証や保険証の登録番号等)を全て登録をするというところなら、客もホストに対してそんなに悪いことはできないだろう。そういう制度の店がいい」という考えなら、まだ分かるけど。

 客の個人情報を事前に登録する経営方針だとなかなか客が集まらないから、しょうがないから集客のために客の個人情報の登録はしなくていいという店の経営方針も当然だと、私は認めますけど。

  ホストは、歴史の積み重ねがないから、まだまだ試行錯誤で暗中模索でリスク回避のためのノウハウがひ弱いという考えもまだ分かります。
 派遣型は危険が多く、店舗型のほうが危険が少ないという考えもまだ分かります。
 売春防止法体制下で、警察ファシズム下でのリスクというのならまだ分かります。
 警察権力の上層部は男性だらけで、男性の視点からしたら男性客のための性風俗産業は容認するし、へんぴな隔離地域での管理下のソープ嬢は容認するけど、女性客とホストには厳しいから、その分ホストはリクスが高いという考えもまだ分かります。

 でも彼女の異常な論理で言えば、あらゆる発言がいやらしくねじまげられます。

 あるサイトの会員募集で、事前に管理者がその店の経営方針を述べ、それに違反した会員を強制退会すると述べる。その経営者の事前の忠告事項も、常識の範囲なら、何が悪い!
 「客を事前にこういう条件で厳選はしていない。こういう客がもしきても拒否しないでほしい。拒否されたら他のスタッフも迷惑を受けるから辞めてもらう」。それも、常識の範囲なら、何が悪い!
 それを、そこまで誹謗中傷されたら、いくらなんでも店の管理者も気の毒だよ〜。

 店が募集で事前の注意で「客を容姿や年齢で拒否しないでほしい」と書いたからって、それをよくもまあ、
「チョコレート・ロマンス」&「アンチオキア」代表は
「下手すると、今の状況下で出張ホスト等の仕事に就いた男性は、女性以上にあらゆる意味で保護されてない環境に飛び込んで行くのか。いくら男だから力があるったって、あらかじめノーを言えない状況に放り込まれたらそんなもん何の意味も持たないしな」などと、つらつら考えました。
なんてとんでもない誹謗中傷をしたものです。

 客は上流階級や花形職業のみ厳選の店で、私なんかはお断りの店があっても私は全面肯定いたしますが。
 逆に、ホスト募集で「当店はお客様を、出自や学歴や職業や年収等の調査はしませんし、それで選別はしません。お客様を、出自や学歴や職業や年収等で差別したり、上流階級の客と比較して客に対してブーたれた態度をとったり、拒否するようなホストは強制退会します」と書く店が当然あってもいいと私は思っています。

 あるソープ嬢がブス、ババーに対してとんでもない差別発言した。彼女の異常な論理でいけば、とんでもない誹謗中傷で否定されることになるでしょう。これはいくらなんでも、ひどいでしょう!
 次はお前だ! 上流階級で花形職業の女性が、出自や職業での差別発言をするようなものですよ。

 上流階級の女性が関係ないくせにしゃしゃりでてきたりしてな。場の空気を読まずに闖入。うざい。しかも全然関係ないことをクドクドと長ったらしく書き、論点を混乱させ、
「そんなにお客に対して職業だ出自だを問題にするものでしょうか」
「私も一定レベル以上の好感を持った方もいますが、それは相手の職業や出自とはまったく関係ないあたりでのことです」
とか白々しいカマトト発言する。そんなカマトト発言で、世の中の厳しい現実を帳消しにできるわけないやん。
最後に低階層へのえげつない口汚い罵倒をしたりしてな。さらに、口汚い罵倒単語に、誹謗中傷の形容詞で修飾したらひどいでしょう。「キモい」「下司な」「卑しい」「うさんくさい」「キチガイ」「くさい」「みっともない」などなど。ほうら見ろ、白々しい建前の下の本音の嫌悪がブチャーッと出た!って低階層の女が気を悪くしたりしてな。

「客も見るような場所に掲載されているホストの募集広告に「被差別者を拒否する男性はお断りします」と書かれていたら、どうなんだろうなぁ……。
なんというか、風俗産業も一部「コンプレックス産業」になっちゃってる部分はありますが、最初からあからさまに「うちはコンプレックス産業だよ〜」と言ってるっちゅうのは、商売人として志が低くてやだなぁと、くだんのサイトを見て思いました。」

「被差別者」を、さらに、具体的に口汚い罵倒単語で「チョンコロ、エタヒニン、低階層、欠損家庭の子、ソープ嬢、掃除婦、ゴミ収集人、工員、エタヒニンのトサツ業、貧乏人、低学歴」に置き換えて罵倒したらひどいでしょう。さらに、口汚い罵倒単語に、誹謗中傷の形容詞で修飾したらひどいでしょう。「キモい」「下司な」「卑しい」「うさんくさい」「出自の卑しい」「臭い」「感染の恐れのある」「キチガイ」「みっともない」「無教養な」「危険な」などなど。

 

 

 

 経営者が客への宣伝のページで事前の忠告で「当店ホストに対して人権侵害をした方に対して、こういう措置をとらせていただきます」と注意書きを載せるの大いに結構と私は思っています。ドンドンやってちょうだい。そういうのは大歓迎だ。
 ただ同様に、彼女の論理でいえば、「客への人権侵害だ」とか批判されたりしてな。彼女の発言を、ホストと女性客とを交換してみましょう。

「「下手すると、今の状況下で出張ホスト等の客になった女性は、あらゆる意味で保護されてない環境に飛び込んで行くのか。あらかじめノーを言えない状況に放り込まれたらそんなもん何の意味も持たないしな」などと、つらつら考えました。」なんてね。

 例えば、あるソープランドが客向けの宣伝で「当店では、コンドーム完全着用、セイフ・セックスを推進しています。生でやろうとする客に対しては報復措置をとりますので」と書く店があってもいい。
 ただ、彼女の異常な論理でいけばとんでもない誹謗中傷で否定されかねません。

「それらひっくるめて、「ああ、つまりまだソープランドの客になる男性のほとんどにははなからセーフ・セックスに対する意識なるモノは存在しないわけか。『自分に選択権がある』という思い込みを捨ててもらう所からはじめないとならないわけだから」と思ってみたり、裏を返せば「下手すると、今の状況下でソープランドの客になる男性は、女性以上にあらゆる意味で保護されてない環境に飛び込んで行くのか。いくら男だから力があるったって、あらかじめノーを言えない状況に放り込まれたらそんなもん何の意味も持たないしな」などと、つらつら考えました。」
なんてね。

 ひどい言いがかり。

 「本来セーフセックスをするのは当たり前のこと。それをわざわざ注意事項なんて書くのは、お客様を馬鹿にしている」なんて批判もあんまりでしょう。

あるソープ嬢「高村なお」が

 【「下手すると、今の状況下で出張ホスト等の仕事に就いた男性は、女性以上にあらゆる意味で保護されてない環境に飛び込んで行くのか。いくら男だから力があるったって、あらかじめノーを言えない状況に放り込まれたらそんなもん何の意味も持たないしな」などと、つらつら考えました。

 客や従業員に対しての事前の注意事項の何が悪い! それも常識の範囲内ならなぜ悪い!

 なぜ、店の経営責任者が事前に常識の範囲内での注意事項を述べたからって、その店の経営方針を述べたからって、「人権侵害」にすりかえる?

 そう。彼女の本音は、ブスやババーの相手をさせられるホストへの同情で、「中高年の客を拒否しないでください」と書いた店への嫌悪なんだから。だから、なんとか屁理屈をこねまわしてでも誹謗中傷した。

 次はお前だ! 











ついでに。

 「次はお前だ」 

 

 ホストが最も嫌悪を感じるのは何か。

 まずは、ブス、ババー拒否。

 その次は、職業、学歴、出自での選別と拒否となるでしょうね。

 今まで、ホスト客は、若さ、美貌、金と揃った女性たちばかり。

 ところが、ババーやブスもボチボチと訪れるようになり、ホストがブスやババーに対して嫌悪感で拒否する例がアチコチで暴発!

 それに対して、どう対処するか? 管理人によって見識がそれぞれおありでしょうね。
★ ホストが客を選り好みするのも仕方ない。それでも店が十分に儲かっているのなら。
★ 客の年齢制限システムを登録ホストに与える
★ 客から抗議が来ても、「当店は一切関知いたしません」
★ ホストを首にする
★ ホスト募集であらかじめ「中高年のお客様を拒否しないでください。発覚次第、強制退会します」と注意する

 色々と方法論があってもいいんですよ。市場の原理で身の程にあった結果がでるんだし。

 あるホストサイト管理人の私の掲示板での発言には腹立った。よそのホストサイトへの異常な歪曲と誹謗中傷。それに最後にはきれいごとの建前の下の本音、ブスやババーへの嫌悪とそんなののお相手をさせられるホストへの同情がブチャーッ! と噴出した。ほうら、見ろ、本音はそれや!
 だから、私はその怒りを表明した。
 そしたらあるソープ嬢がしゃしゃり出てきて、しかもその発言は私の怒りにさらに火をそそいぐもので。ドッカーッン!! まず、場の空気を読めよ。首をつっこんできてゴチャゴチャと。彼女の発言は、前半は全く関係ないことをゴチャゴチャと混ぜて論点を混乱させ、白々しいカマトト発言も言っておく。
 そして最後の最後にえげつない言いまわしをするという、本当によくあるイヤ〜なパターン。他人の発言を異常な歪曲をして、口汚い誹謗中傷の単語をぶつけることでおとしめる。彼女の発言のほうがよっぽどえげつないよなあ。それに最後には先述の白々しいカマトトの建前の下の本音、ブスやババーへの嫌悪とそんなののお相手をさせられるホストへの同情、高齢やブサイクな男への嫌悪がブチャーッ! と噴出した。本音はやっぱりそうやな!
 私は、例のホストサイトの従業員募集広告に対して、気分を害しませんでした。でも、彼女の発言のほうには気分を害しました。彼女の品性を疑います。
 当事者の叫びで主張しろよな。「あんなのなんかの相手させられるほうの身になってみろってんだ!」「あんなのなんかのせいで、こっちの格まで落ちる」っていうほうが、よっぽどまし。それはそれで、しょうがないと思っていますよ。

 風俗嬢の格は、客の格、稼ぎ次第で決まる。
 高級会員制で客はお金持ちでお偉いさんだけの店の女 
 > 会員制度じゃない、客をあらかじめ身元調査で確認なんかしない店の女

 ホストの格は、客の格と稼ぎで決まる。
 店舗型ホストクラブの客は、若い女の子ばっかり。ブランドものでバッチリ決めて女磨きに余念なし。ホストメロメロ、号泣して喜ぶな。一回10万円、月ナン百万円も豪遊。誕生日には1000万円もプレゼント。ホスト号泣。だから今までなりたってきたのでしょうね。
 ホスト「あなたみたいに素敵なお客様が来てくれて助かります。汚いババーが勘違いしてきても、あなたのお相手で忙しいって逃げられるし」
 ソープ嬢が「ああら、うれしい。じゃあシャンパンいれてあげる」ポーン! シュワシュワ・・・「乾杯」
 店の経営管理者もニコニコ。みんなハッピー。

 又、売買春肯定派で、否定派たちへの批判もすごい。
「彼女たちは容姿端麗で男にモテモテ」、「売買春否定派なんて、男にもてないわ、性体験少ない」
「彼女たちの中には、さらに一流大学在学中や卒業生もいるんだ。ヨーロッパ遊学し、語学堪能なのもいるんだ。すごいだろ」
「自分の顔を鏡に写して見ろよ。で彼女たちと比べて見ろよ」「世の中の人々は、お前らなんか相手にしないなあ。やっぱ彼女たちのほうが容姿がいいし。世の中、容姿で決まるんだよ」

日比野真の主張「風俗嬢たちを守ってあげないと」「ブスやババーたちのひがみから守ってあげましょう」

 容姿への賛美。そして容姿や若さで劣る者への罵倒と嘲笑。

 今はまだ、ホストクラブの上客はソープ嬢。ホストの最上客は、まだまだ「若さ、美貌、金」

 でも、将来、ホストクラブが発展し、さらにぜいたくに細分化しようという動きがでてくるのでしょうね。

 そして当然のこともお分かりですよね。
 若さと美貌とお金持ちで高級ブランドバッチリ決まったソープ嬢もいいけど、それよりさらに格上なのは、若さ、美貌、金の上に、さらに上流階級の令嬢で名門女子大生18歳で月のこずかい100万円こそ最強の客。それか25歳までの容姿端麗で上流階級の令嬢で一流大卒の花形職業についている女性客とかね。女性向高級雑誌の花形職業の素人読者モデルね。
 現に、ホストサイトで「上流階級の女性厳選」って実在していてですよ、ホスト希望者が殺到していてですよ。詐欺サイトだけど。将来、ホストクラブが発展し、さらに女性客が身元調査の上出自や職業で選別され、格が決まるようになるかも。私はそれを全面肯定しますよ。私みたいな低階層の客なんて拒否でも全面肯定しますよ。

 で、逆にある店が従業員募集で「お客様を出自や職業で差別はしないように」というのがあってもいい。客向けの宣伝で「よその店では客を出自や肩書きで厳選するのもありますが、当店は出自や肩書きで拒否しません。ただし、マナーの悪い客は拒否します」

 これに対して、色々と批判があってもいい。ただし、異常な誹謗中傷はしないでほしい。
 例えば、他のホストサイトの管理人が、あらかじめホスト募集での注意事項で「お客様を出自や職業で差別はしないように」って注意書きをしている店に対してとんでもない誹謗中傷をしたりしてな。「御客を馬鹿にしてる」って。

「但し云えるのは、是までホスト業界はいづれも厳しいとお話しました。それは、店側が態々ホストに「金貰う商売だから、被差別者でも受けなきゃクビ」なんて優しく注意する以前に、応募すべきホスト希望者が熟知しているべき事なのです。店としては御客が読むかもしれない処に、態々「被差別者大歓迎!」と書くでしょうか?それこそ「御客を馬鹿にしてる」といわれかねません。被差別者を受けるのは聞くまでも無い当り前の事。それがわからない奴は潰れるのが業界の掟なのです。」

「では、あえて捻くれて考えて見ましょう。あの注意文章は、被差別者に対して「俺等は、被差別者でも大歓迎だぜ!ホストにすら相手にされない被差別者の女共、俺等が相手してやるぜ!!」と言っているようなモノです。ところが被差別者は自分がカスだとわかっていても他人からカス扱いされるのは凄く嫌がります。つまり「私は、上流階級じゃないけど、クソカスではないのよ。若い頃は誉められたんだから!」と思っているので、あのサイトにムカつく人も多いでしょう。管理人的にはそれだけのダメージを背負う事になります。ですが、実際被差別者の相手をするのはホストなので、管理人にしては痛くも痒くもないのです。でも、ホストには評判が悪いことでしょう。では、なんでやらなくても良い事を態々するのでしょう?」

「被差別者」を、さらに、具体的に口汚い罵倒単語で言うと、「チョンコロでもエタヒニンでも低階層でも卑しい職業でも貧乏人でも低学歴でも欠損家庭の子でもカタワ」に置き換えて罵倒したらひどいでしょう。


 で、下層階級の女性客が「問題発言」って批判するかもしれません。

 で上流階級の女性が関係ないくせにしゃしゃりでてきたりしてな。場の空気を読まずに闖入。うざい。しかも全然関係ないことをクドクドと長ったらしく書き、論点を混乱させ、
「そんなにお客に対して職業だ出自だを問題にするものでしょうか」
「私も一定レベル以上の好感を持った方もいますが、それは相手の職業や出自とはまったく関係ないあたりでのことです」
とか白々しいカマトト発言する。
そしてその下の本音をいやらしく出す。

「客も見るような場所に掲載されているホストの募集広告に「被差別者を拒否する男性はお断りします」と書かれていたら、どうなんだろうなぁ……。なんというか、風俗産業も一部「コンプレックス産業」になっちゃってる部分はありますが、最初からあからさまに「うちはコンプレックス産業だよ〜」と言ってるっちゅうのは、商売人として志が低くてやだなぁと、くだんのサイトを見て思いました。」

これはいくらなんでもひどい発言でしょう。

「被差別者」を、さらに、具体的に口汚い罵倒単語で「チョンコロ、エタヒニン、欠損家庭の生まれ、低階層、ソープ嬢、掃除婦、ゴミ収集人、工員、トサツ業、貧乏人、低学歴、カタワ」に置き換えて罵倒したらひどいでしょう。さらに、口汚い罵倒単語に、誹謗中傷の形容詞で修飾したらひどいでしょう。「エロ」「キモい」「下司な」「卑しい」「うさんくさい」「出自の卑しい」「キチガイ」「クサイ」「なんか病気の感染の恐れのある」などなど。

 

 

ホストも市場の原理で、結果がでます。

若さ、美貌、上流階級で華々しい肩書きの女性が客のホスト
 ∧
ソープ嬢が客のホスト
 ∧
ブス、ババー、貧乏、社会的地位が低くしかも男の性的ファンタジーをなえさせる職業の女が客のホスト
 ∧
全然客のないホスト

 

 

 

 又、売買春肯定派で、否定派たちへの批判もすごい。
「彼女たちは容姿端麗で男にモテモテ」、「売買春否定派なんて、男にもてないわ、性体験少ない」「彼女たちの中には、さらに一流大学在学中や卒業生もいるんだ。ヨーロッパ遊学し、語学堪能なのもいるんだ。すごいだろ」「自分の顔を鏡に写して見ろよ。で彼女たちと比べて見ろよ」「なんだ、そのみすぼらしい格好は」「世の中の人々は、お前らなんか相手にしないなあ。やっぱ彼女たちのほうが容姿がいいし。世の中、容姿で決まるんだよ」
 容姿や若さへの賛美。そして容姿や若さで劣る者への罵倒と嘲笑。

 彼らの発言は、若さと美貌のあるソープ嬢は賛美されるけど、ブスやババーへの嫌悪は強化される。それと、男の性欲ををそそらない職業従事者に対して(掃除婦とか)差別意識は強まるよなあ。

 そう。ソープ嬢はブス、ババー、貧乏、男の性欲ををそそらない職業従事者に対してなら勝てる。売買春肯定派たちからチヤホヤ。

 売買春肯定派たちのこの論理では、ブス、ババー、貧乏、社会的地位の低い職業で男の性的ファンタジーをなえさせる職業の女になら勝てるでしょう。

 ソープ嬢
   ∧
 ブス、ババー、貧乏、社会的地位の低い職業で男の性的ファンタジーをなえさせる職業の女

 で、性風俗産業など従事していない、若さと美貌と上流階級のお嬢様で名門女子大在学中で月のこずかい100万円の究極の女には、勝てない。ソープ嬢、若さと美貌のお嬢様に完敗。

 名刺ジャンケンみたいだね。男も、女性たちが男からもらった名刺をもちより自慢しあい競い合うようなので、色々と絶賛されたり全否定されたりするようなものか。
女A「東大医学部テニス部部長よ!」
女B「まいりました!」

 それと、ホストサイト管理人。当然のことがお分かりですよね。
 次はお前だ!






ついでに

この差別すごい!
容姿の劣る者たちや身体障害者への生理的な嫌悪じたいは構わないけど(←「よくねーよっ!」ってツッコミあるだろうけど)、それを「危険」扱いして避けるようにって。編集サイドの意図は、子供への防犯の呼びかけとかよりも、容姿のようない人、身体障害者への嫌悪の正当化もあったのでしょうね。


「少女フレンド」38年 「こんな顔のひとに気をつけて」
http://www.asahi-net.or.jp/%7Egr9m-ymuc/friend/HTML/m1.htm

少女フレンドは数年前に、私が住む街ここ大阪市西成区を漫画の注釈として「大阪市の地名。気の弱い人は近寄らない方がいい所」などと書いていたために、大きな問題となって回収騒ぎまで起きましたが、こいつの内容はその比ではない!当時、いくら子供に対する殺人が続いてたはいえ、この内容の差別は凄い。当時の少女って、箱入り娘的に大切に育てられていたのが分かります。

しっかし、これだと みんな悪人ヤンケ(^∇^)


あなたもねらわれている

こんな顔(かお)をしている

▽頭(あたま)=はげている

とくにきけんな人(ひと)は?

▽からだのどこかが不自由なひと

なんやとこらーっ!! いくらなんでもこれはひどすぎ!

小林よしのりが『ゴーマニズム宣言』で、過去の自分の体験談を書いた。近所の貧乏で醜いおばさんが、近所のお金持ちの美人妻のことを「実は被差別部落出身」と嘲笑した。これは実際にあったことらしいけど。
それに対して、スガ秀美がとりあげていたけど、彼の文章は超難解で、小林よしのりのことを徹底批判していたとまでは分るけど、難解な文章で私には理解できなかった。ただ、「欲情との結託」って。その言葉だけが印象に残った。


売買春肯定派の松沢呉一が「彼女たちは容姿がよく、男にもてる。それに比べてなんだ、あいつら、容姿が悪いし男にもてないし」「それに比べて南智子ちゃんは容姿がいいし、男にもてもて」


日比野真が「ブスやババーたちの嫉妬から、風俗嬢たちを守ってあげないと」って。





井上章一『美人論』
読後感、スカスカで。現実ってものはな、女はやっぱり容姿やって言われたら、そのとおり。ただ、それをそのまま出しただけ。建前社会に本音で打撃を与えたって、それだけでもすごいってことだけですか。でもなんか、この人つまらん男やなあって感じ。

幕末から明治へと時代の激動の移り変わりで、下級武士から政治家へと立身出世をとげた明治の元勲(げんくん)たちの妻は美貌の芸者が大勢いたとか。
明治時代、上流階級のブスが、美貌の元芸者に嫉妬していぴったって。
上流階級のブス「ずいぶんおきれいですこと。さすがは元芸者」って。
そういう感じの小ネタが次々出てくるけど。その程度。ふ〜んって感じ。

「だからブスはいやだね〜」ってとこか。


フランスのブルジョワ階級育ちの映画監督ルイ・マル。彼が子供の頃の体験をモデルにした『さよなら子供たち』

 これも実話を元にした話だって言われたら、しょうがないけど。でもなんか違和感を感じた。創作だったら、見識を疑われたようなことだらけで、でも「実在した人物だ」って言われたらしょうがないと言えばしょうがないんだけど。でもなあ・・・。

 第二次世界大戦中のフランス。ドイツにナチス政権が樹立し、フランスの一部を支配下においた。パリのおぼっちゃまが、ブルジョアの素敵なお母様の見送りを受けて地方の全寮制の学校に預けられた。
 ユダヤ人差別をしたり、ドイツのナチス政権のユダヤ人狩にユダヤ人を売るのが、下層階級やわ容姿もようないわ身体障害者やわ・・・(田舎のでっぷり太ったハゲのオヤジとか、学校でクソガキどもからバカにされている身体障害者で醜い貧乏な雑用係とか、看護婦のばあさんとか)。
 それでいて、ブルジョワのおぼっちゃまやお兄ちゃんとか、いい子ちゃんだよなあ〜。なんか自分らばっかりいい子ちゃんぶってへんか?

 私個人的にはヨーロッパの古典的な美少年ものって大好きなんだけど。それ目当てで観に行ったけど。
 それでもブスでババーで下層階級で貧乏な私からしたら、夢中になられへんかった。それどころかイヤ〜ンな感じ。





『CLUB BUILD-GAMO』


BAZILの文章がすごい面白い。彼は大企業の人事課勤務で、被差別部落に対する差別解消のための啓発ヴィデオなんかをよう見せられるとか。それへの徹底批判が最高に笑える。
『明子のハードル』

 フィクションだけど、作りすぎでひどいね。それに、この設定は、いやなところをつくねえ。

 小林よしのりが『ゴーマニズム宣言』で、過去の自分の体験談を書いた。近所の貧乏で醜いおばさんが、近所のお金持ちの美人妻のことを「実は被差別部落出身」と嘲笑した。これは実際にあったことらしいけど。
それに対して、スガ秀美がとりあげていたけど、彼の文章は超難解で、小林よしのりのことを徹底批判していたとまでは分るけど、難解な文章で私には理解できなかった。ただ、「欲情との結託」って。その言葉だけが印象に残った。
 ★ お金持ちの美人妻で、被差別部落出身、
 ★ 被差別部落出身ではないけど、貧乏で醜いおばさん
 小林よしのりが漫画に書いたことは、彼が会った実在した人物たちだと言われたらそうでしょうし。そのこと自体は決して批判はしません。

 ただ、創作になると、創作者の見識は問われなくてはならないでしょう。


勉強 スポーツ 家庭 被差別境遇
明子ちゃん 貧乏
田中ちゃん 貧乏
久美ちゃん × × × 裕福


 作りすぎだ! 神山!!

 例えば、久美ちゃんの誕生日。休み時間の教室で「今日は家族揃ってレストランでフランス料理なんだ」と自慢する久美ちゃんを横目に明子ちゃん。場面が変わって明子ちゃんは早乙女愛演ずる母親と、一汁一菜の慎ましい食事、一方レストランの久美ちゃんは、確かに目の前には豪華な料理、だけど仕事で父親は来ない、母親は癇癪起こしているし姉は口も利かず参考書を広げている・・・・・・果たして幸せなのはどっち? って、今時こんな紋切り型の比較描写をするか!?

 第一、こっちの母親は失敗した塩沢ときみたいな風貌でざぁます口調。貧しいけど早乙女愛、金持ちだけど塩沢とき、君ならどっちの母親がいい? 
そりゃ、決まってるよな、だけど、この比較に人権問題を語る上で非常に問題のある要素が含まれていないか?



 そして起きる事件。久美ちゃんが誕生日プレゼントにもらったCDプレイヤーが紛失し、田中ちゃんの机の中から発見されたのだ。当然無実の田中ちゃんは、親友の明子ちゃんに助けを求める。

「明子ならわかるわよね? 一緒にいたものね」

「知らない、私、トイレに行ってたから」

 明子ちゃんの顔には、「こいつなら、やりかねへんよな」とちゃんと書いてある。恐い展開である。

 結局、「田中ちゃん妬ましい」から起こした、久美ちゃんの自作自演だとわかり、表面上は『さわやか3組』のごとく解決するのだが、ここで今度は田中ちゃんが

「私も久美ちゃんのこと、勉強も出来ないくせに、って思っていたのよね」

・片親のくせに
・同和地区出身者のくせに
・勉強も出来ないくせに


 差別の三権分立。「さわやか3すくみ」といった趣である。視聴者である我々は、いったい誰を信じればいいんだい? 神山監督。

 これにさらに「ブスのくせに」って設定をしたらすごいことなるなあ。

 上流階級のブス 対 被差別部落出身の美少女

 これはまだムリか? これをしたら超下世話でエキサイティングなドラマになるのになあ(苦笑)

 上流階級のブスが被差別部落出身の美少女をねたんで彼女にいやがらせをして「部落のくせに」って暴言を吐く。
 男子生徒や男性教師が被差別部落美少女の肩をもって、「ブスのくせに」「美少女をブスの嫉妬から守ってあげないと」って一致団結。共通の敵の前にして、細かい利害関係をとりあえずおいておいて男性たちが共闘って美談やねえ〜。『ドラゴン・ボール』の孫悟空とベジータとか『少年ジャンプ』によくある理想的パターン。
 最後みんなで上流階級のブスをボコボコに袋叩き。
 男性たち「女性の価値は出自じゃないんだ。出自だけじゃないんだ。人生で本当に大切なことを学ばせてもらった」ってメデタシメデタシ。
 ・・・キツ過ぎる設定か。
 こんなので「女性の価値は出自だけじゃないんだ」って言われてもねえ・・・。



『私たちと人権 -赤ちゃんのささやき-』


(略)

ちなみに斉藤課長は「赤ら顔のハゲ」である。こういう顔の人間は、横柄で差別意識を持ちやすい、と、ロンブローゾも言っているに違いない。

(略)

 斉藤にミスの責任を押し付けられたうえに「×××」呼ばわりされた峰岸君、登場。顔は端正、責任感は強く、仕事もよく出来る好青年という、啓発映画にありがちな被差別者ステレオタイプの彼である。差別をされる側が、「差別されている」という以外は全て他の人間より優れていて、差別する側は「被差別境遇にはない」という以外の全ての部分でダメ人間、という描写は、いい加減どうにかならないのか? ブレイク・エドワーズ監督の『KKK』では、主演のピーター・セラーズが卑怯で臆病な黒人を演じていたが、ちゃんと黒人差別に対する痛烈な皮肉になっていたぞ(笑)

(略)

 とにかく斉藤課長の情けなさが光る。この、「いかにも全人格ダメそうなオヤヂ」を差別者に仕立てることによって、我々にどういう偏見をなくせというのか。差別することの醜さを、「視覚的な生理的嫌悪感」とともに発信することによって、より強調する効果は高まるかもしれないが、ハゲに対する差別意識は深まるぞ。それでいいのか。


小林よしのりが『ゴーマニズム宣言』で、被差別部落問題をとりあげていた。

過去の自分の体験談を書いた。近所の貧乏で醜いおばさんが、近所のお金持ちの美人妻のことを「実は被差別部落出身」と嘲笑した。これは実際にあったことらしいけど。
それに対して、スガ秀美がとりあげていたけど、彼の文章は超難解で、小林よしのりのことを徹底批判していたとまでは分るけど、難解な文章で私には理解できなかった。ただ、「欲情との結託」って。その言葉だけが印象に残った。
 ★ お金持ちの美人妻で、被差別部落出身、
 ★ 被差別部落出身ではないけど、貧乏で醜いおばさん
 小林よしのりが漫画に書いたことは、彼が会った実在した人物たちだと言われたらそうでしょうし。そのこと自体は決して批判はしません。

 ただ、創作での彼の見識には、気分が悪くなった。
 ★ 被差別部落出身者ではないけど、もてない容姿の劣る者A。
 ★ 容姿がよくってもてるけど、被差別部落出身者B。
 部落Bが美人OLとラブホに入ったのを見て、ねたんだもてないブ男Aが部落Bの持ち物に「エタヒニン」って誹謗中傷を書き込むって漫画を書いた。

 被差別部落問題を、もてないブス、ブ男が根性ねじけて、もてる美男美女への嫉妬って解釈は矮小化じゃないか。これを読んだ読者が「もてないブス、ブ男って根性がねじけててや〜ね」って感想をいだいたらいややなあ・・・。



『CLUB BUILD-GAMO「メゾン風の丘」

BAZILが被差別部落問題をとりあげた啓蒙ヴィデオをこれまでさんざん強制的に視聴させられてきて、そのほとんどに批判的だったけど、珍しくこの啓蒙ヴィデオだけは絶賛していた。
これまでの差別論は、差別をするのは、容姿の醜い他者によるもので、被差別者階級のもてる美男美女へのねたみそねみって解釈で、もてないブス・ブ男ってや〜ねってのばっかりだったけど。差別って、自分の心の奥底にもあるかもしれないってことを思わずズキッとくるように静かにつきつけた。

新しく入居しようとしたマンションが実は同和地区だったら・・・。
自分としては、被差別部落出身者に対して直接的には差別をする気はもうとうないごく普通の善良な人々。
それでも自分がそう思われるのは困る。子供が差別されるかもしれない。家族や親戚にまで差別がおよぶかもしれない。
そう思ったら、逃げてしまう人々。

差別は、もてない醜い他者による、被差別階級のもてる美男美女へのねたみそねみ。それもあるかもしれないけど。でも、それだけじゃない。
もてる美男美女。上流階級。高学歴エリート。その他、ごく普通の人々。そういう方々にも当然ある。

「あんなの」なんかと一緒にさせられては、私の格まで落ちるからいやと思うサラリーマンやOL。自分の会社に「京都産業大学卒なんかが入社すると格が落ちるからいや」「同志社卒としか口をきかない」
「あんなの」なんか人間の屑でしかなく、風俗嬢は「容姿がよくって男にもてもて」、人々はもはや「あんなの」なんかは容姿が劣る時点で支持せず完敗と主張する売春肯定派。
 「ブスやババーたちからのねたみそねみから、売春婦たちを守ってあげないと」って主張する売春肯定派。
「あんなの」を受入れるホストクラブを、「あんなの」の気分を害すると非難するホストクラブ管理人。実は彼自身が「あんなの」なんか嘔吐もので、ホストには「あんなの」を拒否するシステムを与えている。
「あんなの」なんかを拒否できないと、ホストが「あんなの」から危険な目にあわされると絶叫するソープ嬢。


 




 人々が「あんなの」なんかをバカにするのも、しょうがない。私はそう思っていますよ。

 人間の清濁あわせのむ深い人間観。

 チャールズ・チャップリン『街の灯』のすごい点。
 盲目で貧しい花売り娘の美少女がいて、ヒロイン。最後、彼女は眼の手術を受けられて、おしゃれな店の店員にまで出世。そこで貧乏人を嘲笑。すごい・・・。ようもこんなこと撮影できたなあ。
 チャップリンじしん、彼女の心の底の醜さも描写しながら、これも人間の真実としてうけいれている。人間はピュアではないし、醜い部分も当然ある。それはしょうがないっていう度量の広い人間観をお持ちです。そこが彼のすごさでしょうね。

 日本の異性愛男性のほとんごの女性観には、私にはうんざりさせられていますしね。信じられないぐらい清潔か、人間のクズか。
 あるゲイが「まったく、ノンケ男の書く女性像ってどうしてあんなんなの? いやだいやだ」って。日本の男性で度量の広い複雑で深い成熟した女性観をお持ちなのは、ゲイが多いでしょうね。ゲイがいてくれてよかった。

三谷コウキ『ピュア』のワクイエミ。若くて美人やわ知的障害者で天使のようなピュアだわウンザリ・・・。
女性の漫画家・高口里純『汚いやつ』の映画化で、これを映画化したのが異性愛男性なんやろうなあ。ふしだらな女子大生を罰する。そしてわざわざ原作にはない妹をだし、こいつが美少女やわ知的障害で天使のようなピュアってゲーッ。

 純粋無垢って女性観に、私は違和感あるし。特にピュアな美少女って。大勢の女性たちと、センスのいいゲイは違和感をいだいてウンザリしているでしょうね。
 そりゃ人間の醜い面もあるのもしょうがないって、それだけの度量のある人間がいいな。

 人々がブスやババーへの生理的嫌悪感をいだくこと、虚栄心で避けることじたい決して全面否定はしませんし、それはそれでしょうがないって。

 でも、最低限、これはしてはならないって面はありますけどね。