→ 「男性中心社会における女性搾取の陰謀論」徹底論破


社会に自分の心の底の怒りをブチまけろ!
自分にとって何が一番許せないかを見極めましょう
そして怒りの対象に照準を合せ、何を撃つか決めましょう



★ フェミニストたちが「男性中心社会は、女の性には異常に高い値段をつけるくせに、女性のまともな労働には低い値段しかつけない」「男社会の陰謀で、女を性風俗産業へと追いやるためだ」

 原因と結果を混同しています。

伊田広行『21世紀労働論』青木書店 (1998-02-20出版)
伊田広行『シングル単位の恋愛論』(京都)世界思想社 (1998-04-20出版)
伊田広行『シングル単位の社会論』(京都)世界思想社 (1998-04-20出版)
伊田広行『シングル化する日本』洋泉社 (2003-04-21出版)

「男性中心社会 対 搾取される女性」を超えた伊田広行「家族単位 対 シングル単位」


★ なぜ、カタギの職で、女の値段が安いか。

 これは、伊田広行氏が懇切丁寧に分析されています。

伊田広行『21世紀労働論』青木書店 (1998-02-20出版)
伊田広行『シングル単位の恋愛論』(京都)世界思想社 (1998-04-20出版)
伊田広行『シングル単位の社会論』(京都)世界思想社 (1998-04-20出版)
伊田広行『シングル化する日本』洋泉社 (2003-04-21出版)


 要点を言えば、あらゆるものごとが家族単位で考えられているから。
ハードワークの家長を基準にし、その補助者がサポートすること(子育てから老人介護まで、転勤する場合は一緒についていくか残って子供の世話などをする)ことを前提にされているから。だから女性は男性並に働くことができないから企業からしたら2流の使えない労働力としかならない。ごく特殊な例外的な恵まれた方々だけが出世でき、ほとんどの女性たちは低賃金補助労働者となるしかない。
 伊田広行氏は、労働時間は、一人暮らしの独身者で労働時間意外に家事も自分でやらなくてはいけない方を基準にすべきだと。
 会社の儲けの中から経費として、社員に給料を払いますが、その分配に家族単位の考えで、矛盾点が激化していること。中高年男性には扶養家族手当等がつき、その分若い男性、女性の給料が抑えられている。
 伊田広行氏は「中高年男性は利権がなくなるのを覚悟せよ!」同一労働・同一賃金の原則を主張なさっています。
 会社の売上の分配で、正社員の中高年男性の家族の扶養手当なんかに分配するのじゃなく。税金として納め、子供や老人や身体障害者へと直接手当てとして分配する方式のほうが合理的って。
 
 ★ 弱者への福祉を、家族にお願いし、その分、家父長や正妻への税金を安くするよう優遇するか。税金の分配等を優遇するとか。
 ★ 弱者への福祉を、直接社会化すか。

 伊田広行氏は、弱者への福祉を直接社会化するのを提言してらっしゃいます。


 大勢の女が貧乏。政治的に力がない。
 ↓
 女の性が抑圧。
男が気楽に女をナンパしてセックスするのが困難となり、性の市場における女の性の循環と流通が阻害され、女の性の値段が高くなる。


 大勢の女が経済力、政治的な力をつけると、女の性の解放が進み、男が結婚を前提にしなくても気楽にナンパしてセックスできるようになると、女の性の値段が安くなる。




 ★ なぜ、性風俗産業における女性の値段が高いか

今までくどいほど書いてきたけど、要点をまとめると。

・ 女の価値は若さと美貌で、男たちが若いのからジジーまで一極集中するから。

・ 女の性が抑えられているから。
女の性の解放が進めば進むほど、男が気楽に女を結婚を前提にせずにナンパしてセックスできる。性風俗産業の客になる男が減り、値段が安くなる。結婚の条件は良くないけど、性的魅力のある男性にとっては歓迎すべきことですね。結婚の条件はいいけど、性的魅力のない男性で旧来の秩序にしがみつきたい男性にとっては許せない変化でしょうけどね。

・ 性風俗産業が警察権力に異常に規制管理されているから。
極少数の警察に容認されている性風俗産業が高い値段でもやっていける。合法化されて、新規に簡単に商売できるようになれば、競争が激化し、客も分散され、値段が安くなる。警察とヤクザが利権をなくしますね。

・ 女性が性風俗産業で働くと差別されるから。
差別が減れば、ハードルが低くなり性風俗産業への敷居が低くなり、競争が激化し、値段が安くなる。例えいい女でも消費速度が速くなり高い値段で売れる時期が短くなり稼げる額が減る。既存勢力には損、新規参入で商品価値高い女には得。






 フェミニストたちへ。
 カタギの社会での女性の賃金が安いわ、しかも性風俗産業での女の値段も安いわ、って状況だっていくらでも想定できます。男が、安い値段で、たくさんいるいい女からいくらでも選び放題の状況がきたら、それはそれで気分悪いやろ。
 今現代でも、貧しい国やけど、東南アジア、中南米、旧社会主義国のロシアか東ヨーロッパでは、10いくつかの女の子や男の子が安い値段でセックスを売っているって。アメリカのドキュメンタリー『子どもたちをよろしく』で家出して宿無しの子供たちがたくさんいて、13歳ぐらいの女の子が路上で性を安い値段で売っていた。昔は日本でも欧米でも10いくつかの女の子の性が安い値段で売られていたとか。
 カタギの社会での女性の賃金が安いわ、それでいて性風俗産業での女の値段は異常に高いわ。これはこれで気分悪いけど。
 どっちも気分悪いな。


何に焦点を絞るか

男性でも、混乱しているのがいます。

男性でも、焦点を絞っているのがいます。
「女だって、男の性の商品化の客になっていい」
これを明言化した男性。
松沢呉一(ライター →彼の主張を読みたかったら年会費1万円でメルマガに応募して)。
匠雅音(建築家、ライター HP)。
首尾一貫しています。
性的清貧女性たちが世の中全員に自分たち並みの清貧状態になるよう性の浄化活動をするっていうのが一番いや。それなら女たちが性の解放で性の享受をしようが、男の性の性の商品化を金で享受してもいい。それで女たちも性的に他者におおらかになってくれるのならいい。男の性の商品化等で不快な思いをしても、それでもまだまし、我慢する。
ここまで腹をくくってたら、ある意味すごい。


 一番いいのは、カタギの社会で女が稼げることでしょう!
 ブスでもババーでも、カタギの社会で稼げることでしょう! 幸せになれることでしょう。ブスでババーの私はそういう社会を望んでいますよ。

 自分が今一番苦しいこと。それを直視すること。
 ブス、ババーは全人格を否定され。生きていくのがつらい。若くてキレイな女はチヤホヤされる。



 それと、全く別の要因を並べて否定するのはいかがなものか。

 女だって、○○のためなら超高額な金を支払います。
 男だって、○○のためなら超高額な金を支払います。
 かといって、老人や身体障害者介護へ寄付しないとか、金ないとか。
 だからといって、「○○のためなら超高額を払うくせに、老人や身体障害者介護には金を支払わない」って批判することはないでしょうしね。

 私は、コンプレックス産業にのせられてはいるけど。
 ★ 顔が小さくなるなら100万円払うね。さらに輪郭をキレイにできるのもほしい。

 男だって、
★ 脚10cm伸ばせるなら1,000万円払う。
 ある力士が力士になるための基準の身長を突破するために頭にシリコンをうめたとか。でも美的な要素なら、できるなら脚長にするでしょうし。
 「アンアン」の後ろのほうの宣伝、美容整形とかだらけでいくらなんでもえぐすぎ・・・。美容整形外科の宣伝で脚を伸ばせる手術があるってあったけど。これって本当? でもこの写真見て恐怖映画『ヘルハウス』の最後を思い出したわ。なんか怖い。
★ アソコの大きさや形状や硬度や勃起力を理想のものにするためなら、1,000万円払う。
★ 髪フサフサ1,000万円。

 それに、もてない男が、いい女に大金払ってでも相手してもらいたい。
 もてない女が、いい男に大金払ってでも相手してもらいたい。

 何に金が払えるか、人によって切実さが違いますしね。


1963年生まれの私は、女の性の激動の変化を目の当たりにしてきた。だからこそ、よく見えてくることがある。←「偉そうに」って揶揄は無視します。

 男性でも、立場によって利害がまったく違う。このことに気づいていないバカフェミだらけ。

 女の性の解放。経済力獲得。自立。
 これも男性によって、立場が極端に違います!

 ・ 性的魅力がある。しかも結婚の条件もいい。何もかもそろったスーパーエリート男性。
彼なら女性がどう変化しようが対応可能。後はどういう思想を持っているかの違いだけでしょうね。

・  結婚の条件としてはいいけど、性的魅力のない男性
彼らには打撃。「ピル解禁反対!」「未成年のピル服用禁止!」「未成年のセックス禁止!」と主張したのがこのタイプ。だいたい男のお偉いさんって、昔はいい思いできんかった。時代の変化で今時の若い女の子の性の乱れなんて悔しいやろうね。今でも、「アリとキリギリス」のアリみたいなのばっかりで、若い頃は勉学に勤しみ、女子高生の性の乱れなんて、他のナンパ野郎がヤリまくって、自分は享受できない。

・ 結婚の条件としてはよくないけど、性的魅力のある男性
彼らには、いい世の中ですね。昔の男性作家の文章で、過去の男性達は無残な娼婦に高い金を払うしかなかった。今時の若くてキレイな男性達は「なんで?」不思議がるでしょうね。素人女性をナンパなんて昔は考えられなかったですからね。
それと生きていく上で性を売るのがまだマシって男性たちにとってもホストの客になる女性が増えてくれるのは歓迎すべきことですね。昔やったらほんま悲惨やぞ。

・ 性的魅力がない、結婚の条件もよくない男性達
これも、どういう思想を持ち、どういう生き方を選択する次第ですね。

男でも、立場によって利害が違う。
結婚の条件が良く性的魅力に乏しい男性で、ナンパなんかムリで、悪い意味でプライドが高く性の客になるのもできないようなのが、若い女の子の性の解放に嫉妬。
逆に、ナンパ野郎やホストには得。
それかいっそのこと割り切って、いい女なら処女じゃなくってもいいや、自分がいい女にとって大勢の男性のうちの一人でいいと思う男性、性の客になる男性、には得。
それと、直接的な利害関係じゃなく、どういう思想をもつかでも違いますね。性的に清貧な女性による社会浄化要求がイヤ。それなら女の性が解放されるほうがよっぽどまし。そこまで腹をくくった主張をする男性も現に実在します。



「男性中心社会 対 搾取される女性」を超えた伊田広行「家族単位 対 シングル単位」

伊田広行『シングル単位の恋愛論 ジェンダー・フリーな関係へ』
→46、47ページ「結婚のメリット式」
「男性の結婚メリット」のメリットは「もてない男性に有利」、デメリットは「もてる男性に不利」
「女性の結婚メリット(専業主婦)」のメリットは「もてない女性に有利」、デメリットは「もてる女性に不利」

この観点からの分析は面白い。

伊田広行はもてる男性だな。
誤解なさらないでくださいね。自分がいかにもてるかを見せびらかすような方じゃないですよ。もてるからこそ、女性の自立と解放に寛容になれるんだなあ。

でもそれが弱点。
女性の性と解放と社会変革をするには、性的貧困階層への配慮がないと、性的貧困階層からの同意は得られない。

私は声を高らかにして主張する!
他者に対する性の規制と管理と罰則規定をすると、一瞬だけ恨みが晴れるけど。でもそれって目先の苦痛をそらすだけ。
結局は、社会的弱者や性的貧困階層の苦痛をさらに増すだけ。
性の解放の肯定、売買春の肯定、国家権力や警察権力による性に対する規制撤廃こそ、社会的弱者や性的貧困階層の苦痛を和らげ救済ができるのです。


 →もてない女が読んだ小谷野敦

伊田広行にこの観点で追求してほしかったけど、頓挫・・・


未来予想

社会が劇的に変化したら

「シングル単位 女性の経済的自立 女性の性の解放」
「独身女性がシングル・マザーでも子育てできて経済的自立できて、子供が差別されなくて、欧米みたいに日本の半分以上を超えて」
「女が子持ちで、夫がいやになったら即離婚して、シングル・マザーでもやっていけて、セフレを持てて」

若い男の子がいい

女の買春マーケットが増えて市場整備


★ 損をする男性 「昔は良かった」
結婚の条件はいいけど、性的魅力に欠ける男性

★ 得をする男性 「昔に生まれていたら僕は大変だったろうな感謝」
結婚の条件は良くないけど、性的魅力のある男性
ホスト
ナンパ野郎