富永国比古「10代のセクシャリテイークライシス」 『世界』2000年12月号掲載←批判 のら猫の手

 

10代の少女のセックスへの異常な関心と憎悪

そのあまり、セイフ・セックスまで非難の対象へなってしまったのね。
(他の文章では、ピル反対を主張なさっていますが、これも10代の少女のセックスへの憎悪が原因でしょうね〜)

「10代の少女のセックスが憎い!」って正直に主張すれば、未だ分からないでもないけど、 社会性をもたせようとするあまり、過去の大虐殺と比肩するのがいがなかものか。

 

10代のセクシャリテイークライシス 雑誌:世界200年12月号掲載論文) Crisis of Teenage Sexuality

ロマリンダクリニック院長/公衆衛生学博士(米国)

富永国比古/千葉真

はじめに

三月初めに大手新聞各紙は、若者の性行動が急速に活発化している実情を報道した。 これは、全国から無作為で選んだ18-59歳の5000人を対象とした、 厚生省研究班による調査(日本人とセックス)の結果として明らかにされたものである。 それによると、初体験は24歳以下の層は男女とも79%が16-19歳の間と答え、 24歳以下で「5人以上と」性交渉を持った割り合いは女性で37.9%であったという。 これらの結果は親の世代の同年令の数値と格段の相違を示しており、若者の性行動の急進化が明確になった (2000/3/3朝日新聞夕刊)。 このような、日本人の若者の性行動の変容は、われわれの社会に一体どのようなインパクトを与えているのであろうか。

私は、第一線の婦人科臨床医として、また公衆衛生学者の立場から、 この数年間の日本における10代の性行為感染症の流行(EPIDEMIC)を目の当たりにし、 戦慄を覚えるほどの深い危機感を持っている。これは、私自身のみの印象ではなく、 東京、大阪などの大都市は言うに及ばず、郡山、静岡などの地方都市や農村地域の婦人科臨床医が大変憂慮している、 今日的事態である。 最近、産婦人科医の機関誌「日母医報」は、第一線臨床医のレポートを特集した (日母医報、平成11年11月1日)。 そのなかで、静岡県の石井医師は「---危機感が、現在は救いようのない絶望感におかわりつつある。 この数年間、私の診察を受けに来た10代女子の性感染症は、一年ごとに増えつつはあったのだが、 今年になって飛躍的に増加したことに私は驚愕し、狼狽した」と、悲鳴にも似た報告を寄せている。

私は、今日の日本政治の総与党化と大政翼賛化、長引く不況によって招来される 日本人一般の勤労エートスの低下を憂慮するものであるが、 しかし、それ以上に、規範意識を喪失した日本人の性的行動の変容が、 日本社会を滅ぼす決定的引き金になりかねないと危惧している。 今回、10代における性行為感染症とその背景について、その深刻な実状を臨床の現場から報告したい。 この問題をあらゆる立場の方々に深く受け止めていただき、われわれに課せられた責任をともに考えて欲しいと思う。

深刻な<性行為感染症>の現状

性行為感染症とは、異性間または同性間で営まれる様々な性的行為により感染する特殊な感染症を意味する。 現代人の「性行為」の多様化を反映して、「性病」をより広い概念で表現する必要が生じ、 従来の「性病」にかわって性行為感染症(英文ではSTD-Sexually Transmitted Diseases)という呼称が広く用いられるようになった。
1999年、厚生省の性行為感染症(STD)研究班が、梅毒・淋(りん)病・クラミジア・性器ヘルペスなど7種を対象に、 全国の7道県にある約4000の医療機関に調査を依頼したところ、 STDの症例数は男性7706人、女性1万1394人の計1万9100人だった。 これを全国人口に当てはめて推計すると、 1年間でSTDと診断される人は全国で男性約25万人、女性約35万人、計約60万人と予測されるという。 [朝日新聞ニュース速報1999-09-12-03:08]  また、15歳から19歳の年代で、STDがここ数年急増しており、 性器クラミジア症、りん病、性器ヘルペス、尖圭(せんけい)コンジローム、トリコモナス症などの性行為感染症は、 男女とも1998年は1995年より6?8割増えている[朝日新聞ニュース速報1999-07-19-14:07] 。この全国規模の性感染症サーベイランスにたずさわった研究者たちは、 「(このようなSTDの急増は)近い将来、HIV感染----エイズの著しい拡散につながる可能性が高い、 このように非常に重大な医学的問題を抱えているにも関わらず、本邦の医学や衛生行政関係者の間でも、 さして注目されていない」という、大変深刻な現状を報告している (厚生省性感染症センチネルサーベイランス研究班、 日本における性感染症(STD)流行の実態調査、日本性感染症学会誌、11(1)、2000)。 まさに、今日本に、静かなる緊急事態が起きているのである。
私のクリニックで急増しているSTDベストスリーであるクラミジア、性器ヘルペス、尖圭コンジロームについて、 少し医学的な解説をしておきたい。 まず、クラミジア感染症であるが、これは若い女性の間で急速に蔓延しており、 現場の産婦人科医は大変な危機感を持っている。 なぜならば、クラミジア感染症は不妊、子宮外妊娠、流産の原因となり、 自覚症状がないままに他に感染させてしまうことが多いからである (40%の男性、80%の女性が、自ら感染していることさえ自覚していない)。 時に、急性腹症として救急車で運ばれたり、妊娠中に母体が感染していると赤ちゃんにも感染し、 結膜炎、肺炎をも起こす。男性は尿道炎や副睾丸炎を起こし、男性不妊の原因となる。 性器ヘルペスはヘルペスウィルスが原因で、ほとんどは性行為により感染する。 感染後、3日?7日ぐらいで症状があらわれ、外陰部や膣に水泡ができる。 しばらくすると水泡はつぶれて潰瘍となる。強烈な痛みがあり、排尿時にしみたり、発熱を伴ったりすることもある。 尖圭(せんけい)コンジロームは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の6、11型により起こり、 外陰部に鶏冠様の突起物を発生させる。 同じヒトパピローマウイルスのHPV16、18,32型は高リスク型で子宮頸部癌の原因とされる。 HPVは性行為によって感染するが、HPV持続感染者に子宮頸癌が高率に発症するメカニズムが、 最近明らかにされてきた(ただし、子宮頸癌でHPVが陰性の場合もある)。
最近の無気味な現象の一つは、若い女性に子宮頸癌が増えていることである。 これは、若い女性の性行動が活発になってきたためであると考えられている(メデイカルトリビューン,1999/5/20)。 性行動と子宮頸癌のリスクについて驚くべきデータをご紹介したい。 初交年齢が16歳以下だと、19歳以上に比べて16倍、初潮から一年以内に初体験すると、 10年以上に比べてなんと26倍子宮頸癌になりやすい。 さらに、パートナーの数も、5人以上の女性は0-1人に比べて3.6倍子宮頸癌になりやすいという (日本母性保護産婦人科医会会報、平成11年5月)。 このように、近年、若い女性に子宮頸癌が増えている理由は、 性行為感染症であるHPV感染症が若年者に蔓延しているためであることはほぼ間違いない。
淋病,梅毒,クラミジアなどは治療が可能だが,世界中で, これらの病原体の多くが抗生物質に対して次第に薬剤耐性をもつようになっている.このことも、 われわれ臨床医の間で大変憂慮されている問題である。性器ヘルペス,尖圭コンジロームなど、 ウイルス性の性行為感染症については,現在のところ不十分な治療しかできないか,完全な治療法はない. 性行為感染症のなかでもっとも深刻なHIV感染症についても然りである.HIV感染症はその後期に免疫不全(AIDS)を引き起こし, 例外なく死をもたらす。
HIV感染は,今も世界の多くの国で流行し、脅威を与えている.現在,3000万人がHIVに感染し、 今日までに,1170万人もの人がエイズを発症し、生命を失っている (The Joint United Nations Program on HIV/AIDS[UNIDS] and the World Health Organization[WHO], 1998) 。そして、疫学上最も注目すべきことは、 新たな感染者の半数は25歳以下であるという事実である。 最近、アメリカのメデイアを驚かせたのは、モスクワでHIV感染が、爆発的に増加し、 1998年の後半期で5000人の新たな感染者が出た(これは、上半期の感染者数の約二倍にあたる)、 というニュースであった(the Wall Street Journal, July, 2, 1999)。 現在、米国ロマリンダ大学公衆衛生学部のGary L, Hopkins教授らは、ロシアの要請に答えて、高校生に対して、reasoned action 理論(行動変容理論の一つ)に基づいた性教育プログラムを開発中である。 一刻の猶予もない状況であり、Hopkins教授らの成果を期待したい。 アメリカではエイズ感染者数がここ数年横這いとなり、エイズ感染の拡大は底を打ったといわれている。 しかし、新たな傾向として、十代の若者の感染が増え、一時間に一人の割合で感染しており、 コントロール不能な、深刻な状態になっている。(メデイカルトリビューン)。 現在、アメリカ連邦政は十代の若者のエイズ感染症防止に全力を尽くしており、 エイズなどの性感染症予防教育を含めた性教育を積極的にすすめている。

 それに比べて、日本の性感染症予防対策の現状はどうであろうか。
神奈川県の川越医師は、「性感染症はますます増える」として、その根拠をこう分析している。 「第一には、予想外に進展した性の解放。 テレクラ、ホテトル、ピンサロなど出張、フリーの売春業従業員には、 性感染症についての指導、検査は一切行われていない。 第二には、ピルの承認。 第三には厚生省の無策である」として、 日本の性感染症予防対策の惨澹たる現状を指摘している。
驚くべきことに、ホテルへ派遣されて売春する「ホテトル」、 マンションのなどをつかって売春する「ヘルス」などという性風俗産業が、 国民の十分なコンセンサスを得ずに、1999年4月に風営適正化法によって公認された。 性感染症流行の現実を十分論議した上での、立法化であったのか疑わしい。 現場の多くの臨床医は、日本の性感染症予防対策は、全く機能していないと認識している。 危機は静かに進行し、やがて取り返しのつかない状況にまで至ってしまうのではなかろうか。

 

100%完璧な避妊法、性病予防法、性病治療法が発見されたとしても、10代の少女のセックスは憎いのでしょうが!

完璧な防御法がないのが、先生、かえってうれしいんちゃうか〜? 発見されたら、反対する論拠が減るものね。

 

【神奈川県の川越医師は、「性感染症はますます増える」として、その根拠をこう分析している。 「第一には、予想外に進展した性の解放。 テレクラ、ホテトル、ピンサロなど出張、フリーの売春業従業員には、性感染症についての指導、検査は一切行われていない。 第二には、ピルの承認。 第三には厚生省の無策である」として、日本の性感染症予防対策の惨澹たる現状を指摘している。】

ピルの承認を悪くとるのは、あんまりでは?

 

「安全な性行為:Safe Sex Message」を教える性教育は有効だったか

性行為感染症を予防するには、 コンドームを正しく使うことがもちろん大事であるが、コンドームは完璧ではないこと、 コンドームでは防げない性感染症もあることは、意外と知られていない。 アメリカの疾病コントロールセンター(CDC)によると、 性感染症に罹った女性のパートナーの21%はキチンとコンドームを使用していたと言う(EP News Service,29 November 1991)。 性感染症に関して、ジャーナリストのソブラン氏は 「コンドームでAIDSと闘うのは、フィルター付きパイプで肺ガンを予防しようとするのと同じだ」と皮肉っている (Joseph Sobran, "Virtue Is Practical and Desirable," Conservative Chronicle,27 November 1991)。

不特定多数との性行為は最も危険な行為である。 アメリカニューヨーク州の保健センターの調査によると、 新しいパートナーが出来たときに、感染のチャンスが飛躍的に多くなると報告されている。 評論家のカーリイ トーマス氏は、アメリカの深刻な性行為感染症の現実を前にして、 「コンドームは安全」などというメッセージは本当の脅威を覆い隠す偽薬にすぎないとし、 「フリーラブは破滅への無料乗車券だ」と断言している (Cal Thomas,"Free Love Is a Free Ride to Destruction," Los Angeles Times,11 November 1991, B11)。

アメリカでは今、「安全な性行為を教える」ことを主眼とした性教育のあり方が根本的に問われている。 日本でも、これまでの「安全な性行為を教える」性教育が本当に有効であったのかという評価を早急に行い、 今、米国を中心にすすめられている、「家族や人間の価値を教える」性教育の導入を真剣に考えるべきであろう。 このような提言に対して、「性の自己決定論」者達は直ちに反論するであろう。 それは、「特定の宗教観や道徳観の押し付けである」と (浅見定雄監修、人間と性”教育研究協議会編、統一協会ボデイコントロールの恐怖、かもがわ出版、1997)。 しかし、性感染症がすでに危険レベルに達しているという認識は、 性行為感染症を治療している医師達の共通認識であることを強く訴えたい。 「性の自己決定論」に基づく性教育を受けて、性行為感染症に罹ってしまった10代の犠牲者達の呻きの声に、 我々は毎日耳を傾けているのである。 彼等のうめきの声は、「性の自己決定論者」たちの声高な発言をも沈黙させる、厳粛な人生の真実であると思う。

前述のGary Thomas氏は、米国テネシー州リアー郡における、Cathi Woods氏のabstinence(欲望をコントロールする)性教育プログラム(以下、A.E.と略称)が 非常に有効であることに驚き、詳細な報告をしている。その報告によると、 Rhea Countyは10代の妊娠率がテネシー州で一位であったが、 氏のA.E.を取り入れてから一年目には州で10番目に、二年目には46番目に、三年目には64番目になった、という。 A.E.を実施した以外に、コンドーム配付などのインターベンションは一切しなかったので、 このプログラムが有効であったことは明らかである。 あまりに効果的であったので、連邦政府はV federal grantというタイトルのもとで、3万5000ドルのグラントをこのプログラムに与えた。 (Gary Thomas: How one woman dramatically changed the teen pregnancy rate in Rhea County, Tennessee 、Christianity Today 、March 1, 1999 Vol. 43, No. 3, Page 40 )
このプログラムの受講者であるRachel Held氏は、 「10代の人気雑誌は、すべてsafe sex, safe sex.という記事ばかりで、abstinence(欲望をコントロールする)というオプションに言及しないので、 生徒達に非常に偏った考えを植え付けている」、と批判している。 このプログラムの成功の理由の一つは、Cathi Woods氏がキリスト者として、自らの「弱さを」子供達と共有し、 聖書的な語法を用いずに、聖書的価値を生き生きと提案し得たからであると言われている。
テネシー州知事のニュースレターによると、 Sundquist.知事は、Woods Memorial Hospitalを中心に、地域住民も巻き込み 「10代の妊娠と性感染症の減少」を目指したA.E.に、$250,000のグラントを与えたと言う。 テネシー州はNational Coalition for Abstinence Education (NCAE)の評価を受けているモデル13州の一つで。 州の公衆衛生部も、このプロジェクトを強力に支援しているという。 (http://www.state.tn.us
U.S. Department of Health and Human Servicesでは、 A.E.に対して、1998年から2002年までに、年に5000万ドルを52の州に与えようというプロジェクトを、 現在進行中である (A National Strategy to Prevent Teen Pregnancy ANNUAL REPORT 1998-99)。 このようなA.E.プログラムに対しては、学問的研究も進められ、その有効性が実証されている (Olsen JA; Weed SE; Ritz GM; Jensen LC :The effects of three abstinence sex education programs on student attitudes toward sexual activity.:Adolescence, 1991 Fal, 26:103, 631-41)

ロンドンタイムスのDamian Whitworthは、このようなアメリカの性教育事情を次のように報告している。 「10年前なら一笑に付された、A.E.であるが、 現在では、アメリカの性教育プログラムの三分の一はA.E.であり、 子供達が、このようなメッセージを聴く機会が与えられたことは歓迎すべき事である」 (the London Times Thursday Dec. 16, 1999)。

以上のように、現在アメリカでは「安全な性行為を教える性教育」--"safe sex" approachが有効ではないことが認識され始めており、それにかわって、abstinence-based education---「欲望をコントロールする」性教育プログラム(A.E.)が採用さられつつある。 そして、このプログラムに関する賛否両論をめぐって、全米的なデイベートがまきおこされたこともある。 十代のエイズ感染が深刻な状況にあるアメリカでは、政府の予防政策が大きく変わりつつある。 これらの変化は、公衆衛生学的なエビデンスにもとずいた、極めて妥当なものと評価できよう。 日本では考えられない、迅速な「性教育」の転換である。 先に紹介した産婦人科医の川越医師は、日本の性感染症予防対策の遅れを厳しく指摘しているが、 10代の性感染症の蔓延に対しては、厚生省のみならず、文部省も全く無策であると思う。 性感染症は国の存亡にもかかわる問題であるにもかかわらず、行きづまっている性教育のあり方について、 根本的に見直そうとせず、国民的な議論もせず、なんら、有効な対策を打ち出せないでいるのである。 先頃公開された、教育改革国民会議第1分科会の審議の報告/議事概要をみて、私は失望を禁じ得なかった。 10代の性の危機という、具体的に緊急の対応を要する課題が議論されていないばかりか、 エビデンスにもとずかない、単なる思いつきの教育談義が続いているのである。 例えば、曾野 綾子氏がまとめた主文には、「今日の教育の荒廃の原因は、物質的豊かさと、 半世紀以上も続いた平和にある」と断じ、 教育基本法が、「個人や普遍的人類などを強調し過ぎた」ため、 「国家や郷土、伝統、文化、家庭、自然の尊重などが抜け落ちてしまった」というのである。 また、山折 哲雄氏にいたっては「人間を飼い馴らすために、宗教、学校、軍隊、スポーツ等の文化的な装置が考え出された。 本来の学校は人間をしごいて飼い馴らす機能を持っていた。 人間を飼い馴らすことが必要であるという根本が忘れられている」というおそるべき発言をしている( 教育改革国民会議第1分科会(第1回)議事概要)日本の代表的知識人達の教育論の水準を垣間見て、 慄然とするものがあった。 残念ながら、教育改革国民会議のメンバーには、 今後の日本の性教育のあり方などを議論する能力も見識も期待できないであろう。

危機意識なき「性の自己決定論」者たち
 東京都立大学助教授の宮台真司氏は、気鋭の社会学者として自他共に認める人物で、 90年代の一時期においては、朝日新聞をはじめとするジャーナリズムの寵児であった。 氏は、世紀末の日本人の状況に対して、 「終わりない日常をまったりと生きる知恵を学べ」といった、耳目に入りやすい言葉を掲げて、 終末論的思想をもたない日本の文化に、たくみにすべり込んで来たのである。 確かに、フィールドワークを通しての氏の鋭い分析は、 「ブルセラ」、「デートクラブ」、「援助交際」などの現実に生きている若者達の「声なき声」を、 ある程度言語化することに成功したと言って良い。 社会学者として宮台氏は優れた能力があるのかも知れないが、 「ぼく自身はテレクラにはまって、人数は二百数十人はいっちゃった」と告白する人物なのでもある (宮台真司、藤井誠二、学校的日常を生き抜け、学校的日常を生き抜け、p53,教育史料出版社)。 そういう立場から、氏は若者の現実を見ているわけであり、 氏の言説にはある種のバイアスがかかっていると考えざるを得ない。 それは、宮台流の「性の自己決定権」という考え方にはっきり表れている。 氏は、自由意志で行う単純売春(低年齢は除く)を合法化し、13歳以上には、性的自己決定権を認めて、 <当たり前に性交することを前提とした>性教育プログラムを推進しようと呼びかけている (宮台真司、<性の自己決定>原論---援助交際、売買春、子どもの性、紀伊国屋書店、1998)。 1992年以来、文部省は積極的に性教育の推進を呼びかけてきたが、 この流れに沿って、この本の共著者達の性教育思想は、学校の教育の現場に大きな影響を与えてきた。 なかでも、山本直英氏は1982年に全国に56支部を擁する「人間と性”教育研究協議会」を設立し、 積極的に子供達の「性の自己決定権」を支持する性教育プログラムを提案してしてきた。 彼らは、一様に、性についての正しい知識を与えれば、 子どもたちは自然に性的自己決定ができるようになる、という極めて楽観的な見方に立っている。

http://www.ne.jp/asahi/se ikyokyo/2000/index.html

しかし、臨床の現場で、性行為感染症や10代の妊娠という深刻な事態に、 日々接している立場から見ると、いわゆる「性の自己決定論者」たちの、このような10代の性に対する危機意識の低さには、 ただただ驚くばかりである。筆者は「性の自己決定権」そのものを否定しているのではない。 間違いなく、人間は自己のあるべきありかたについて、「いつでも」「自由に」決定できる「根源的自由」を与えられている。 しかし、この「根源的自由」を、「自己決定権」という、聴こえの良い言葉に言い替えることによって、 不遜にも、われわれ人間が、世界のもろもろの諸力のうえに君臨する、 強大なパワーの持ち主であるかのような錯覚を抱かせてしまうおそれはないだろうか。 今、我々にとって死活的に重要なのは、そのように肥大化した「自己意識」によって、 目がくらませられ、見失っている「応答的存在」としての自己を発見することなのではないだろうか。 それは、現代の10代の子供達にも課せられている大きなテーマなのである。

 

富永国比古は【前述のGary Thomas氏は、米国テネシー州リアー郡における、 Cathi Woods氏のabstinence(欲望をコントロールする)性教育プログラム(以下、A.E.と略称) が非常に有効であることに驚き、詳細な報告をしている。】と紹介なさっています。

とにかくネット上を検索しまくって、見つけましたわ。
「Where True Love Waits How one woman dramatically changed the teen pregnancy rate in Rhea County, Tennessee.」
つたないながらも必死で和訳しましたのでご笑覧ください。(和訳)

これを読むと、とんでもない内容や思うわ。
ゴリゴリのキリスト教の教えについては、あえて触れない。
★ セックスへのとんでもない禁欲
★ 婚姻内セックスしかダメ

キャシ・ウッズの生徒たちへのプログラム
★ 性病を利用しての脅迫としか思えないプログラム
★ 妊娠して捨てられた女性の例を出しての脅迫としか思えないプログラム
★ 処女性の賛美
★ なんだかんだ言っても、男性の本音は処女がいいんだということを、少女につきつける

30代のシングル・マザーの彼女が、なぜ、こういう考えを持つように至ったのかは分からない。けどなあ・・・。

アメリカ内部でも、批判が殺到しているって。そら、そうでしょう。

「セイフ・セックス対ノー・セックス」

 

富永国比古は、アメリカの「abstinence education」を、 【abstinence(欲望をコントロールする)性教育プログラム】と紹介なさっています。 が、私からしたら、厳密には「セックスの禁欲教育」と紹介したほうが正確な紹介だと思います。 【欲望をコントロールする】だなんて、かなり日本人の一般人に受けのいい、口当たりのいい紹介ですね。 ほんとうは、キリスト教徒の教え、結婚までセックスはしない、婚姻内セックスしかダメという主張だということをハッキリ言ったら、 ほとんどの日本人には受け入れられないということが分かるぐらいの世間知がおありのようですね。

 

『NEWSWEEK』(2003年1月29日号) 
 →「始まった純潔教育バトル ブッシュ政権の「セックスレスのすすめ」が親たちの激論に火をつけた」
 →「セックスしない10代の純潔革命 あえて純潔を選ぶ若者たちがアメリカで急増中 「セックスフリー」で生きる彼らの本音を聞いた」

 

 この純潔教育のすごいところは、男性も結婚まで純潔を守るんですよね! 首尾一貫していることはしている。

 

女性たちが、男性にも女性並みの性的禁欲を請求する動きは昔からありました。
ただ、男性中心社会では、女性のみ禁欲を押し付けられてきました。

富永国比古も、日本では10代少女への性的禁欲なら主張しやすいが、 本家本元のアメリカのキリスト教徒たちの主張である、10代少年にも禁欲を、そ して成人女性だけじゃなく、成人男性にも婚姻外のセックスは一切禁欲という主張はしずらかったみたいね(笑)。

 

 

 

 

『身体性』の危機としての10代のsexuality crisis

われわれ産婦人科医は、妊娠、出産、死、場合によっては人工妊娠中絶という、 女性の「身体性」に常にかかわているので、 「身体性」を抜きにして、人間のsexualityを考えることはできない。 「性の自己決定論者」が言うように「自己決定」というメンタルな働きが、 人間の「身体性」を支配するという考え方は本当に正しいのだろうか。 人間は身体の所有者ではない、「身体の所有者」というよりは、「身体そのもの」なのである。 われわれは、身体によって存在し、生命を維持し、この世界で生きて働く存在なのである。 「性の自己決定論者」たちの「身体論」は、「自分の身体は自分の持ち物」という考えに立っているのであり、 そこに致命的な思想的欠陥があるように思われる。 ところで、、実際の10代の子供達は、「性の自己決定論者」が主張するように、 あらゆる性的活動の自由を望んでいるのだろうか? 米国のNPO団体「10代の妊娠を防ぐ全国キャンペーン(1996年設立)」が 12-17歳の男女500人を対象に行った調査によると、 10代男子の約53%、女子では約65%が、避妊・性感染症(STD)対策の有無にかかわらず、 性関係を持つ仲間に批判的であることがわかった。 また12?14歳の約70%が「10代のセックスは許されるべきではない」と答えている (15-17歳:同48%)。 さらに、処女(童貞)についての質問では、10代の87%が「恥ずべきことではない」と答えていた。 性体験年齢を遅くすべき理由について、 妊娠や性感染症の恐怖を一番にあげており、宗教や道徳、価値観などの理由をあげている者は約25%だった。 また90%以上が「高校卒業までは、社会が責任もって性への節制を促すことが重要」と答えている。 この調査の結論として、 研究者たちは、現代アメリカの10代の子供達が、自分の将来について 「予想以上にしっかりとした考えをもっている」とコメントしている[ルーテル・アワーPS]。

http://web02.mtci.ne.jp/%7Ecsd-news/flash/flash2000/lhps491-10.html

私は、13歳の児童にも、性交する自由を認めようとする日本の 「性の自己決定論者」の異様さに驚いている。この主張のなかには、 「子供は小さな大人ではない」という、発達的な存在として小児をとらえる臨床医学の常識は全く欠落しているし、 13歳の児童がまだ生物学的、性的に未熟である (premature sexuality)という基本的事実さえ全く視野に入っていないのである。

「全体性の回復」をめざして

 身体によって存在し、生命を維持し、この世界で生きて働く存在であるわれわれは、 現実の生活の中で、自らの身体性についてどういうことを体験するかというと、 「わたしは、なんというみじめな人間なのだろう。 だれが、この死のからだから、私を救ってくれるだろうか(新約聖書ローマ人への手紙7章24節)と告白したパウロや、 「善人なおもて往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」(歎異抄第三段)と説いた親鸞の苦悩の叫びなのではないか。 自分の身体性を通して、人を愛し、世界に貢献し、 自分の人生を意味を見いだしたいという欲求と、 それに応えられない現実の自分の姿の葛藤、 そして、その根底にある「存在論的悲哀」こそが、身体性によって存在するわれわれの真実な姿である。 現代における癒しの根本問題を問い続けている、哲学者石井誠士は、 「生命や身体、そして他者の痛みを共に痛むということは、道徳の立場からは出てこない。 義務の意識のさらに根底に、存在の痛み、悲哀があると言わねばならない」と言う (石井誠士、癒しの原理、37p, 1995, 人文書院)。 存在の痛み、悲哀---ここに、われわれがジェネレーションを越えて、共有しうる人生の根源的課題がある。 そのような「人間の弱さの現実」を通してはじめて我々は、世界形成的な自己に目覚め、 欲望をコントロールしうる自己を発見する事が出来るのではないだろうか。 臨床医として私は、最近、人間が深いところで傷ついていることを強く実感するようになった。 それは、身体性を含めた、人間の「全体性」が傷ついているということである。 少女売春について河合隼雄氏は『援助交際は魂に悪い』と言われたが、 私はこの言葉から深いインスピレーションを受けつつも、臨床医として、 ある種の違和感を覚えざるを得ない。魂が人間の『身体性』を離れて存在しているわけでは無いので、 『援助交際はあなたの、全体にとって悪い』と言い換えることが、正確であろう。 10代の若者においても、V.E.フランクル博士の言うように、 「人生の意味を問う実存的な問いや、生きる意味を求める実存的な探求こそ、 「性的な問題よりもはるかに頻繁に、人々の心を支配している」ことは間違いない (V.E.フランクル:生きる意味を求めて、諸富祥彦監訳、春秋社、1999)。 10代のみならず、われわれにとって最大の問題は「「実存的空虚」であり、 「生きる意味の喪失」であり、「存在論的悲哀」なのである。 だからこそ、フランクル博士の言うように、 「この人生は生きるに値するか」を問う「人生の意味への意志」 (der Wille zum Sinn)こそ、 傷ついた人間の全体性の回復のための出発点となるのである。 最近、世界保健機構(WHO)は、physical, mental, socialな健康に加えてspiritualな健康を健康の定義のなかに取り入れようとしている。 このことからも明らかなように、世界的には、人間の健康とは、 究極的には人間の全体性(wholeness---healthの語源)の回復であるという共通認識が出来つつあるといってよい。 このような歴史的潮流をしっかりと受け止め、今、内からも外からも崩壊しつつある人間の危機的状況に対する責任を、 共に担って行こう!と10代の若者達によびかけることが、われわれ大人に課せられた、現下の最大の課題ではないだろうか。

 

 

 

 

今、問われる歴史的責任

今、日本の10代の子供達が生きている環境とはどういうものであろうか。 政治家、官僚の底知れぬ汚職、警察の腐敗、 また、少女売春を勧めるほど倒錯している一部知識人やメデイア、 公共の場におけるポルノグラプィーの野放し状態など、 「人生を真実に生きようとする者」にとっては、 目を覆うばかりの惨状を呈しているのである。 これらの背後にある、日本社会の「無規範性」はかつて、ニューズウイーク誌上でも取り上げられ批判された。 丸山眞男は、「思想的座標軸」を失った民主主義の行く末について、次のような預言者的発言をしている。 「経験的な人間行動、社会関係を律する見えざる道理の感覚、拘束力を著しく喪失したとき、 もともと歴史的相対主義の繁茂に有利なわれわれの土壌は、 <なりゆき>の流動性と、<つぎつぎ>の推移との、底知れない泥沼に化するかもしれない」 (丸山眞男、忠誠と反逆、ちくま学芸文庫、p422、1998:日本の古層、1972年初出)。 丸山の言う、日本人のなかから失われた「思想的座標軸」とは何か。 それは、自己を越えて、しかし自己を根底から支えるものの存在を指し示す座標軸であろうと思う。 それは、伝統的仏教やキリスト教のなかに見られる「超越」、 西田哲学の「我々の自己の底にはどこまでも自己を越えたものがあるとする、「内在的自己超越」 (西田幾多郎全集11巻、1949、岩波書店)、 陽明学における「良知」や「至誠」、あるいは、環境問題や平和問題、社会的正義への希求を通して、 自己を「世界」と結びつけようとする「精神」というようなものであろう。 しかし、それは最近勃興しつつある空虚なナショナリズムや、 うわべだけの「国民の道徳」の主張とは、全く異質なものであることは言うまでもない。 丸山は、このような「思想的座標軸」を失って、 人間自体が崩壊してしまった場合に、民主主義も「底知れない泥沼に化する」ことを的確に言い当てていたのだと思う。 丸山の警告から30年、すでに泥沼化した祖国日本を、われわれは見て見ぬ振りをしてよいのだろうか。

反ナチ闘争を担ってきた「ドイツ告白教会」は、第二次世界大戦が終わってまもなく、 祖国と教会が犯した罪を悔い改め、「戦争責任」を告白した (1945年10月:シュトウットガルト宣言)。 この宣言の起草者の一人マルチンニーメラーは、ヒットラーによって8年間も投獄されていた筋金入りの反ナチの闘士であり、 彼には歴史的には何も責任はない。 しかし、鋭い良心を持つニーメラーは、 戦後、不思議な夢に毎日うなされたという。 それは、神の審判の場に引き出された夢であった。 その場に同席していたヒトラーは、「だれも私に福音を語ってくれませんでした」 という弁明を、繰り返していたと言う。 この夢を通して示されたこと---それは、歴史に対して十分な責任を負い抜けなかったことに対する罪責であった。 これが、ニーメラーをして、戦争責任告白---「シュトウットガルト宣言」を起草せしめた大きな動機になったと言う (高橋三郎著作集 8巻、教文館、2000)。 このエピソードは、われわれは、どのような状況にあっても、 歴史に対して責任を持つ存在であることを教えてくれる。 10代の性行為感染症はすでに危機レベルに達した。 今、われわれ第一戦の臨床医は、クラミジアの蔓延の後に、爆発的なエイズの流行があるのではないか、 と深刻な怖れを抱いている。 今こそ、性教育の大胆な転換、公共の場におけるポルノグラプィーの追放、少女売春の防止など、 10代の性行為感染症の蔓延を防ぐための、 医学、公衆衛生学、行動科学、教育学、法学、政治学などの学際的な協力、 市民のネットワーク形成が強く要請されているのである (私たちはすでに、福島県でACTS: Action for the Crisis of Teenage Sexuality,という、 産婦人科医や精神科医を含む、市民グループをたちあげた)。 それは、われわれが、祖国と子供達を決定的な破滅から守る、 21世紀初頭に於ける一つの歴史的責任であると思う。

10代の少女のセックスに異常な関心と憎悪を燃やすあまり、無茶苦茶なこと言ってますね。

10代の少女がセックスすることが、そんなに罪悪か?

いくらなんでも、過去の大虐殺とかを持ち出し、それと同等の犯罪とみなすのはいかがなものか?

はっきり言って、過去の悲惨な大虐殺の被害者たちに失礼なのではないか? たかが少女がセックスする程度のことと見なすのは。

そんなこと言い出したら、自分の嫌いなモノを、過去の大犯罪へと論理の飛躍ができまっせ。

 

(この論考は、統一協会の推進している「新純潔教育」運動とは、全く関係がありません)

統一教会の純潔教育のイメージ、悪いもんなあ。
浅見定雄『統一協会ボディ・コントロールの恐怖 ―「新純潔教育」の正体』(かもがわ出版)、高柳美知子『からだと性器はだれのもの? 統一協会系のボディ・コントロールを衝く』(かもがわ出版)で徹底的に批判されましたしね。

 

LOMA LINDA大学はアメリカ、カリフォルニア州のかな? ギャーッ! ゴリゴリのキリスト教の大学やんか〜っ!!
「Christianity and contraception: Seventh-day Adventist Ethical Guidelines」 (和訳)

アメリカのキリスト教系カルト団体、セブンスデー・アドベンチスト教団の教えとは無関係ではないでしょう(大爆笑!)
★中絶反対、
★避妊も基本的には反対(ある条件付で容認)
★セックスは正式に結婚した夫婦間だけ。婚前セックスもダメ!

先生のご信仰なさる宗教について、それも教義、それも特に性や結婚に関する部分を正直にご公表なさってくださいね。

「日本パラフィリア学会」MLより引用

件  名 : セブンスデー・アドベンチスト教団
差出人 : zine
送信日時 : 2003/09/14 01:42
ZINEです。

郡山市で活動するACTという、
10代の女性の性非行を扱ったNPO法人に関してですが、
案の定、アメリカのキリスト教系カルト団体、
セブンスデー・アドベンチスト教団の傘下団体であることが判明しました。
同団体代表の富永国比古氏は、ロマリンダクリニックの医院長という
肩書きの持ち主ですが、このロマリンダというのはアメリカの地名で、
セブンスデー・アドベンチスト教団が作った町なのです。
同氏はこの町の大学で博士課程までいっており、
セブンスデー・アドベンチスト教団との関係は明白です。
また、ACTは他のヘイトグループとの交流も盛んなので、
人脈図も含めて調査対象にした方が良いと思われます。

以下がそのデータです。

富永国比古氏のプロフィール

福島県 ロマリンダクリニック医院長
専門 産婦人科学・公衆衛生学
米国ロマリンダ大学大学院博士課程修了
著書「子宮内膜症に対する中国薬草療法の効果」
   「良いおっぱいが出る本」 


ロマリンダクリニック
http://www.lomalinda-jp.com/

ロマリンダ
http://osteopathy.cool.ne.jp/NationalPark/Intro-LomaLinda/LomaLinda.html

セブンスデー・アドベンチスト教団 
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Asagao/9237/sda.html

セブンスデー・アドベンチストの間違い
http://www.pluto.dti.ne.jp/~sonnar/jccj/canon/seventh.htm

三育フーズ
http://www.san-iku.co.jp/index.html

プロライフ運動
http://www.hcn.zaq.ne.jp/noranekonote/anticondom.htm

ワールドビジョンとの関係
http://www.acts.or.jp/ACTS/横浜会議/第2回子どもの商業的性的搾取に反対する世界会議とワールド・ビジョンの取り組み.htm

 

 

 

 

 

 


 

富永国比古『10代のセクシャリテイークライシス』(雑誌:世界200年12月号掲載論文)での感情的な文章から、乱雑に散りばめられた参考資料を、私が丹念に拾い上げ、以下に↓まとめました。

産婦人科医の機関誌「日母医報」(日母医報、平成11年11月1日)静岡県の石井医師の報告  
(メデイカルトリビューン,1999/5/20)  
(日本母性保護産婦人科医会会報、平成11年5月)  
(The Joint United Nations Program on HIV/AIDS[UNIDS] and the World Health Organization[WHO], 1998)  
(the Wall Street Journal, July, 2, 1999)  
(EP News Service,29 November 1991)  
(Joseph Sobran, "Virtue Is Practical and Desirable," Conservative Chronicle,27 November 1991)  
(Cal Thomas,"Free Love Is a Free Ride to Destruction," Los Angeles Times,11 November 1991, B11)  
(浅見定雄監修、人間と性”教育研究協議会編、統一協会ボデイコントロールの恐怖、かもがわ出版、1997)  
(Gary Thomas: How one womandramatically changed the teen pregnancy rate in Rhea County, Tennessee 、Christianity Today 、March 1, 1999 Vol. 43, No. 3, Page 40 ) 「Where True Love Waits How one woman dramatically changed the teen pregnancy rate in Rhea County, Tennessee.」 (和訳)
(Olsen JA; Weed SE; Ritz GM; Jensen LC :The effects of three abstinence sex education programs on student attitudes toward sexual activity.:Adolescence, 1991 Fal, 26:103, 631-41)  
Damian Whitworth the London Times Thursday Dec. 16, 1999  
(宮台真司、<性の自己決定>原論---援助交際、売買春、子どもの性、紀伊国屋書店、1998)  
(丸山眞男、忠誠と反逆、ちくま学芸文庫、p422、1998:日本の古層、1972年初出)  
(西田幾多郎全集11巻、1949、岩波書店)  
(1945年10月:シュトウットガルト宣言)  
(高橋三郎著作集 8巻、教文館、2000)  

 

↑彼が引用している方々について調べました。

Joseph Sobran 『Conservative Chronicle』の連載をしているコラムニストの一人。略歴によると、 1946年ミシガン州産まれ。1964年にYpsilanti High を卒業し、奨学金でEastern Michigan University>に入学した。 在学中及び卒業後の仕事は、工場のタイムキーパー、Eastern Michigan Universityの英文学部のa teaching fellow 、Ypsilantiの州立精神病院の子供の世話係りとして働きました。 彼が病院で働いているときに、元教授が彼をWilliam F. Buckley Jrに紹介しました。さらに彼の著作を紹介しました。 その次の年には、彼はBuckleyの『National Review』のスタッフとして参加しました。 『National Review』の元senior editorで、『The Human Life Review』の編集者としても活躍をし、『Harper's』及び『The American Spectator』でも書き、 彼の著作は5年以上もの間、全米中にUniversal Press Syndicateによって配信されてきました。彼の1983年の初の単行本『Single Issues』は、批評家たちからの絶賛を浴びました。彼は現在、ヴァージニア州アーリントンで4人の子供たちと暮らしています。
Cal Thomas  
Gary Thomas the Center for Evangelical Spirituality の創始者で監督。 牧師で、聖書や教会の歴史やキリスト教の古典を総合した執筆活動及び講演活動でも活躍している。 これまでずっとオレゴン州ポートランドにある 大学の牧師として奉仕し、Western Seminaryの補助教職員のメンバーで、 そこで精神的なものを教授してきた。北西部での人々のための神学への道標となるために、 the Koinos programや教会連合や神学における精神世界の指導者でもある。
Western Washington Universityを英文学で学士号を取得し優秀な成績で卒業。 カナダのブリティッシュ・コロンビア州ヴァンクーヴァー市のRegent College で、Dr. J.I. Packerの下で、組織神学を専攻し修士号を取得した。
彼は結婚し3人の子供に恵まれワシントン州Bellinghamで暮らしている。

WELCOME TO THOMASLAND
Biography of Gary L. Thomas
Christianity Today
Christianity Today
MAR THORMA YOUTHS「Where True Love Waits How one woman dramatically changed the teen pregnancy rate in Rhea County, Tennessee.」 (和訳)