『JUNE』盛衰記 (工事中)

 


『JUNE』ってブスの現実逃避よ! 

いいえ、結婚してるから違うわ!

 


 私は昔、『JUNE』に熱中していました。

 美少年同士の同性愛を題材に、小説やら漫画やら、海外のゲイ小説やゲイ雑誌の紹介やら。

 大『JUNE』はA5サイズで奇数月の25日発売、小『JUNE』はB5サイズでで偶数月発売。それぞれ変わりばんこに発行していました。

 一時期の『JUNE』ってえらい燃えてましたよ。

 だけど、だんだんつまらなくなってきたので買わなくなりました。そして、今、大『JUNE』は休刊し、小『JUNE』(B5サイズ)はどうにか続いているみたい。隔月発行でしょうね。前に、小『JUNE』をチラッと立ち読みしたけど、オコゲの私でもつまらなかった・・・

 


@ 現実逃避の小説家たちの無能さより、現実のほうが先にいってるのだ。

『JUNE』の作家も読者も、現実逃避のタイプばっかり。だから、ゲイ同士結ばれて、世間の目と戦って、社会に居場所をみつけていく様を描けないのばっかり。
 まあ、少女漫画一般にも言えるけどね「二人はお星様になってあの世で結ばれました」って、うんなもんギャグやわ。でも『JUNE』作家はゲイを題材にそれやるからなあ・・・

 橋本治。「私はねえ、一家言(いっかげん)あるんだからねえ」ってなエッラソ〜な態度で、でも、やばいことなると、モゴモゴと分かりにくい物言いでケムにまくテクニックは変にある文化人。京大の浅田彰(あきら)も同タイプや。
 『桃尻娘』シリーズのゲイの男の子、木川田源一郎(ゲンちゃん)(たぶん作者の投影)の書き方は、はっきり言って後ろ向き。ゲイとして幸せに生きていくことを前向きに書けないから、モゴモゴくちごもって終わり。小手先のテクニックで、ケムにまいて、もう! なんとなく、上っ面はハッピーエンドっぽくまとめたけどね。あらアカンわ。

 伊藤悟と簗瀬(やなせ)竜太のゲイ・カップルによる「すこたん企画」が文化や社会にあたえた影響力はほんとうにすごい!
 現実に、愛をつらぬき、カップルであることを公表し、ゲイとして前向きに生きていこうってのが出てきちゃったのよ!

 他にも色々とゲイ・リブが出てきたしなあ・・・ゲイ・カップルとして幸せに生きていくのがね。

 はっきり言って、『JUNE』作家も、橋本治も、自分の無能さでゲイの悲恋なんて書いても、昔やったら読者は「ゲイって大変だしねえ」で納得してたど、もうこれからは、ただ単に己の無能さをさらけ出すだけでっせ。 

 中島梓(あずさ)が『JUNE』での『小説道場』をおりちゃったのは、間違いなく、現実のゲイたちの生き様の方が先進んだので、困りきってしまったからや思うわ〜。


 A 南原企画『怪・情報 2』(北宋社)による「中島梓はなんだんだ」の破壊力!

 『怪・情報』は、南原編集長による投稿雑誌の中から面白いのをまとめて本にしたものです。
 雑誌の題名は次々と変更されたのでつかみきれませんが。

 その中でも第2巻のうにうにのためによる投稿「中島梓はなんだんだ」がすごい! 『JUNE』作家の女王、中島梓のダメなとろこを徹底的に暴き立てた!

 歴史に「もし、あのとき、ああしてたら、こうなってたかも・・・」はないけど、でも私はこう思ってしまうの。
 『JUNE』誌上でも、『JUNE』関係の作家の誰もが、あの雑誌や『怪情報』のことには一切黙殺した。投稿欄のコーナーに、読者からの投稿が殺到しなかったわけないのに。編集部が握りつぶしたな。でも、もし、あのとき、『JUNE』誌上で「『怪情報』で『JUNE』のことが批判的に取り上げられているけど」って取り上げたら、ものすごい盛り上がっただろうし、そのほうが良かったのでは?なんてワタシは思う。
 まあ、それか、逆にほとんどの『JUNE』作家が崩壊し、再起不能になってた恐れもあるか・・・

 

 追記 なんと! うにうにのため様からEメイルが! もうビックリ! 彼女からの許可を得て転載しますので。

 


 伊藤悟とやなせ竜太のゲイ・カップルによる「すこたん企画」が文化や社会にあたえた影響力はほんとうにすごい!

 現実に、愛をつらぬき、カップルであることを公表し、世間体って化け物と対峙し、戦い、ゲイとして前向きに生きていこうってのが出てきちゃったのよ!

 世間体という化物と対峙して、ついに簗瀬が、伊藤の家に同居。伊藤は老母が心配だから同居。ところが伊藤の母がボケて要介護となったら泥沼。
 簗瀬は「チキショーあのババアさえいなかったらって憎んだ」って、ようこんなことハッキリ書いたなあと驚愕したよ。
 簗瀬は「出て行く!」 伊藤「お願い出ていかないでー!」の繰り返し。で、ついに別居しながらも、愛のパートナーシップは築いていくって。
 伊藤は一人で老母の介護をしていたけど、ついに施設に預けたって。

 お互い、「忍従する妻」の役割を拒否! 男どうしのカップルって、そこがすごいなあ。

 簗瀬「私はもう伊藤なしには生きていけない」
 伊藤「私はもう簗瀬なしには生きていけない」って、あんだけくさいド演歌なことを絶叫していたのに。
 今はもう、二人の間に燃えるような恋愛はなくなり、仕事と暮らしのパートナーだって。で、それぞれに別に恋人がいるって。
 それを講演会で言ったら、女性ファンから「そんな哀しいこと言わないで!」って泣いたらしいけど。これをハッキリさせちゃったから、TVや雑誌で夫婦を売りにしているような連中みたいにはなられないんでしょうね。すごいなあ。
 結婚している女性の物言いって、クサイのばっかりなのよ。なんか痛々しいの。独身でも、美貌と恋愛経験豊富を売りにしているのとか。夫婦の芸能人って、仮面夫婦か、離婚して絶縁・罵倒かってなるでしょ。
 ある女性文化人はいくらなんでも幸せ結婚エッセイやりすぎたから、読者たちから「○○の夫って、若くてキレイな女の子と浮気しまくっているのは有名よ」って書かれてね。
 恋愛豊富を売りにしている「美人文化人」(女もゲイも)みたいなのも、痛々しいしね。年いってもうて、さらにね。

 すこたん企画の二人は、泥くさいけど、正直で誠実。変な虚栄心や見栄や嘘くささがないしね。
 多くの女性やゲイ文化人によくある、うそ臭い虚栄心や痛々しさがなくって、爽快。

 

 


現実は『JUNE』より速く

「ゲイ・ヴィデオ・ジャパン」
きみみたいな美少年が、なんで、こんなのに?って驚いた。

 その出演者の一人がHPに!「infinity ∞」 
彼、京大工学部の学生で。嘘でしょ〜? 

 私の知りあいの京大工学部出身の方々は、えらいダサダサで。←すみません。信じられない。

 こんな美少年って、低偏差値高校でて、せいぜい私立大学まででしょ。
AVなんかでるなんて、低い階層出で・・・(すみません)って思い込んでいたから。

 ジャニタレより美少年で、ゲイ、ゲイAV出演、京大工学部。
『JUNE』作家でも、こんな設定の話、恥ずかしくってよう書かんわ。
ますます『JUNE』作家、現実に負けています。

 

 


 参考資料 

 

 

     

『JUNE』 年表    
  栗本薫 年表    中島梓年表
ご存知のこととは思いますが、栗本薫と中島梓は同一人物で、評論関係のときのペンネームが中島梓、小説関係のときのペンネームが栗本薫。
 
南原企画 年表 ついでに南原企画の『月光』ってHPを紹介しますので。  
橋本治 年表    
ジェンダー、セクシュアリティ関連 年表    
                         伊藤悟、簗瀬竜太、すこたん企画年表