現在、日本で未認可の避妊

★　日本で未だ認可されていない避妊

Mini-pill	プロゲストーゲン（黄体ホルモン）単独経口避妊薬（ミニピル）	日本で1999年に認可されたのが、プロゲストーゲン（黄体ホルモン）とエストロゲン（卵胞ホルモン）混合型低用量経口避妊薬。　プロゲストーゲン（黄体ホルモン）単独経口避妊薬（ミニピル）は未だ認可されていません。避妊効果はプロゲストーゲンとエストロゲン混合型より弱いけど、長所もあり。
Depo-provera	デポ・プロヴェラ	米国Pharmacia社・製造。1979年にＦＤＡは避妊としての利用は認可しなかったが、1992年10月ついにＦＤＡは避妊としての認可。注射式避妊方法　プロジェスティンというホルモン１回の注射で避妊効果が３ヶ月持続
Lunelle	ルネル	米国Pharmacia社・製造。2000年10月米国ＦＤＡで注射式避妊法ルネル認可。エストロジェンとプロジェスティンの2種類のホルモンが入った注射で、1ヵ月に1回注射。
Norplant	ノルプラント、もしくはノープラント。表記はどっち？	1990年米国ＦＤＡ認可、1991年２月から利用可能になった。皮下埋め込み法　一度の手術で避妊効果が５年持続。
英語で？	薬剤付加子宮内避妊具（レボノルゲストレルIUD）
Emergency contraception (Morning After Pill)	事後避妊薬	アメリカで販売されている商品名「Preven」「Plan B」　性交後、膣内に残留した精子が子宮内の卵子と受精しないようにする薬。性交後、72時間以内に服用すること。　日本では、信念をもった医師の判断で、高用量ピルか、中用量ピル、もしくは低用量ピルを大量に服用させることで代用しています。　→詳しくは、こちらのコーナーで！
NuvaRing	合成ホルモンの膣内リング	2001年、10月３日、米国ＦＤＡ承認
Ortho-Evra	避妊パッチ『オーソ・エブラ』（オーソ・マクニール社・製造）	米国オーソ・マクニール社・製造。2001年11月20日、米国ＦＤＡ承認。経口避妊薬ピルに使われているのと同じホルモンを、皮膚に貼り付けたパッチから放出し、避妊効果を持たせる。安全性と効果はピルと同等と確認されている。ピルは毎日服用する必要があるが、このパッチは1週間に1度忘れずに貼り付けるだけでいい。

　↑　詳しくは「性と健康を考える女性専門家の会」ＨＰの「避妊」を見てね。

　　★　一応、規制つきで認可はされたけど、日本では販売されていない避妊方法　←ややこしい・・・

避妊用低用量混合型ピルのうち、第三世代ピル（マーヴェロン、マーシロンなどなど）

　一応、日本では、1999年６月に厚生省がついに避妊用低用量ピルを認可しました。

　ただし、マーヴェロン社の第三世代ピルのピル、マーヴェロン（日本オルガノン(株)申請）については、厚生省が「処方にあたってはその他のピルが適切でないと考えられる場合に投与を考慮する（第一選択薬とはしない）旨を添付文書に盛り込むこと」との通達を出すようにしたので、マーヴェロン社と決裂、販売をしないことに。日本では一般利用不可能に。

第三世代ピルの情報　

一応、日本ではオルガノン社のマーヴェロンは規制つきで認可はされてはいるのですが、日本オルガノン社は「規制月では販売しない」ということで購入できません。
私が色々調べてまとめてみました。

海外の避妊器具

EROJEL　エロジェル	ZARA　って会社で「超強力！　性感染症予防・避妊ジェル」　どんなんや？　日本では未認可。
PERSONA　パーソナ	尿検査で安全日を知る器具。日本では未認可。　これの製造会社は英国のUNIPATH LTD.で、この会社の他の有名な製品は日本でも既に薬局で売られている尿で妊娠検査をするCLEARBLUE（クリアブルー）ってやつだとか。確かに薬局にあります。これを応用して、排卵日を知ってその日を避けて、それ以降にセックスしたらいいですね。
PC2000	「この器具に唾液をぬると排卵日を知ることができる（から、その日はセックスを避けたらいい）」っていう仕組みらしい。POLAR IMPORTSって会社で個人輸入代行しているらしい。日本では未認可？・・・って思ってたら、薬局で似た原理のやつを見つけた！　なんか製品名が違うし、それに避妊用とは書いてなく「これで妊娠してください」って書いてあるけどね。
ムーンライト・キャップ	子宮口にふたをして精子が入らないようにするペッサリーの改良品。サワノ・メディカル協会が販売

海外の避妊法についてのＨＰ

「A Woman's Guide to Contraception and Responsible Sex」	英語ですが。日本では認可されていない避妊法の情報がいっぱいです。
Ann Rose's ultimate birth controll links page	英語ですが。避妊や性に関するＨＰを集めたリンク集です。
「Pro-choice Views」　の　「Birth Controll」	英語ですが。避妊に関するＨＰを集めたリンク集です。
「Choosing a contraceptive」


「Wedings Net　結婚巡禮」の「The Family Planning Associatio9n of Hong Kong　香港家庭計画指導」	香港のサイト、には驚き！　日本よりも避妊法がたくさん紹介されているのよ！　やっぱり、日本って、アジアの中でも特に女性に対して規制が強烈なんや！　「Pre-Marital Check-up　婚前検査」　では、香港の診療所も何軒か紹介されていますよ。

リンク集ですが、避妊に関するものを集めています。
「人口問題と避妊、家族計画などの医学」

　これを実際使ったことのある方からの感想を知りたいな。

　他にも、面白い避妊法をみつけたら、教えてくださいね。

　掲示板

『日本家族計画協会(JAPAN FAMILY PLANNING Ａｓｓｏｓｉａｔｉｏｎ)　クリニック』　のＨＰ	避妊情報を得るための充実した内容のＨＰですよ。
「性と健康を考える女性専門家の会」	れまでにも避妊用低用量ピルの解禁を厚生省に訴えてきました。で、ついに解禁。　他にも日本では未だ認可されていない避妊法をたくさん紹介していて、ずいぶん参考にさせていただきました。ありがとうございます。
『alt.culuture:　an a-z of '90s』	アメリカのサイトで、英語です。90年代の若者文化を象徴するものをたくさんとりあげていてすごい面白いですよ。　日本のんもすごいとりあげられていますよ！　キティちゃん、漫画、アニメ、鳥山明原作でアニメ化された『ドラゴンボール』、武内直子原作でアニメ化された『セーラームーン』、任天堂やセガのコンピューターゲイムとか。爆笑ものは「otaku」！　驚いたのは「juku」日本の学習塾の塾よ！　アメリカ版『ゴジラ』も。　それと新しい避妊や中絶をめぐるも戦いも90年代を象徴するのね。　私、経口中絶薬「RU 486」を検索していてたどりついたのね。フランスで開発されたんやけど、アメリカでは未だ解禁されていないらしいのね。　他にも、女性用避妊具「Norplant」「Depo-Provera」とか、日本では認可されていないけど、アメリカでは90年代に認可されたものとかね。女性用コンドームも日本では2000年４月から販売されたけど、アメリカでは90年代を象徴するものなのね。　他にも、妊娠反対派の政治活動と、中絶医者襲撃の過激な動きも。そして中絶容認派の動きも。
「JUNGLE CITY.COM」→「プロに聞こう！」→「女性の健康」	アメリカ、ワシントン州シアトル観光ガイドのＨＰ。ワシントン州シアトル在住の日本人女性のための注射式避妊法ルネルのことをここで知りました。
「FDAが新しいパッチ型避妊薬を承認　AP通信」

避妊法を説明した書籍

レオン・スベロフフィリップ　Ｄ・ダーニー『避妊ガイドブック』（光文堂）　原本はアメリカで1996年に発行され、日本では翻訳本が1999年9月30日発行　4,600円	翻訳者たちは、「性と健康を考える女性専門家の会」　の役員たち。　この本の面白さは、アメリカ人筆者が、スウェーデンやオランダなどのほうが避妊に関しては進んでいるのではと相対化しているところ。日本なんか、そのアメリカで認可されている避妊法の多くが未認可なのよ。日本は遅れすぎなのね。日本って、中国、台湾、香港、韓国よりも官僚規制が強いみたい。海外の避妊状況を知る上で重要。
早乙女智子『女医さんシリーズ　避妊―ＳＴＤ（性感染症）対策も確実に、賢い選択を』（主婦の友社）1998年発行	これが一番のお薦めかな。日本では未認可の避妊法もちゃんと紹介していて、厚生省に認可するよう求めています。避妊用低用量ピル未認可の時代に書かれたもの。ちなみに彼女は「性と健康を考える女性専門家の会」　の役員
森冬実『女のからだ―わたしたち自身　避妊･中絶・セーフＳＥＸ』（毎日出版社）1998年発行	第１章～第３章までは悪くはないです。特にコンドームと荻野式（女性が体温計で安全日を調べるの）とペッサリー（子宮にふたをするの）を推薦。　でも最後の第４章は、低用量ピルやＩＵＤにひどいイチャモンつけてるために費やしたって感じ・・・。なんでや～？
堀口貞夫、堀口雅子『避妊の教科書』（自由企画出版）1994年発行	「お上のなさることは絶対です」ってな感じの、体制ベッタリの思想の匂いが鼻につくとこも。でも今「少子化で日本民族消滅の危機！」なんてえらい騒がれていて、厚生省がとにかく「日本人を増やすにはどうしたらいいのか」なんて会議かなんか開いている時代に（地球全人口が多過ぎるんやし、日本人の数が減ったかてええやん、って私は思うけどなあ・・・）、この点に関しては、お上に媚びるよりも、産婦人科医として、直接現場で女性患者たちに接しているので、避妊法を懇切丁寧に教えていこうって考えて出版したのでしょうね。ちょっと、お上にオドオドした感じがにおうとこもあるけど。お上に「低用量ピルの認可をお願いします」って書いているしね。　ちなみに二人は「性と健康を考える女性専門家の会」　の会長とアドヴァイザー。
女のためのクリニック準備会編『ピル　私たちは選ばない』（女のためのクリニック準備会）　1987年3月１日発行	「ピル解禁」って報道直後に製作された本で、「ピル解禁じたいには反対しないけど、あくまでもピルは最終的な選択肢としてして選んでほしい」「もっといい避妊法を教えるから（保健婦か助産婦指導の元での膣内を内視鏡で覗きながらのペッサリーとか。お写真つきで説明してあるの）」「男性にちゃんとコンドームつけてねって言えるようになろうよ」って主張なので嫌いではないです。でも、この本発行後に、又もやお上が「ピル解禁見送り」ってなったのねア～ア・・・（笑）。　そこらへんに関して、今読んだら、ずれてる意見だらけやけど、でも女の体を知ろうって詳細なイラストやお写真で説明してあって、そこの部分は今読んでも傑作（ナマが恐い男性は卒倒するかもしれへんけど）。今現在、避妊に関する本が大量に出版されていますが、これほど分かりやすく懇切丁寧なのは他にありませんし、そういう点では再評価されてもいい。20年以上も昔の本だからって馬鹿にできませんで。

　他にもいい本がございましたら、教えてくださいね。