ピルで乳癌の危険が増大する?
永遠には決着がつかないでしょうけど。両論をまとめましたので、後は読者が読んで御判断ください。
ピルで乳癌の危険が増大する
John Wilks『 Consumer's Guide to the Pill and other Drugs(2nd ed.)(ピルや他の薬品に関する消費者へのガイド)』1997(ALL INC.) | オーストラリアの薬剤師。中絶はおろか、避妊は全て心身に悪影響を与えると主張。なんと、コンドームさえ、心身に及ぼす悪影響をあげつらって反対しています。 初版はオーストラリアのFreedom Publishing Companiy Pty Ltd.の支部TGB BOOKSで1996年10月に発行された。第二版は1997年10月にアメリカのAll Inc.で発行された。 反避妊、反中絶で、なんとコンドームさえ、心身に害を及ぼすと反対しています! |
ロイド・J・デュプランティス博士 「AMERICAN LIFE LEAGUE」HPによると、Lloyd DuPlantis, Jr., PD」「ルイジアナの薬剤師、およびアメリカン・ライフ・リーグ国際重役会のための薬剤師のメンバー」らしい。 反避妊の薬剤師の団体の会長 |
成相明人『フネマ・ヴィテ』研究会HP →「目次」 →講演記録「避妊ピルの上陸を阻止しよう」1997年ロイド・J・デュプランティス博士が来日し、日本でのピル解禁反対の講演をしたとか。 「japan-lifeissues.net」→「避妊」 「AMERICAN LIFE LEAGUE」HP→「life issues」→「BIRTH CONTROL」→「The Pill」→「The pill a human time bomb」 ↑発行の雑誌「Clelbrate Life」2001年5月/6月号掲載「The pill: A human time bomb」 「WONDERFUL DAYS」→「BIRTH CONTROL」→「Letter Of Lloyd DuPlantis, President Pharmacist for Life, Intl.」 「Catholic World News」→1997.10.10「Birth-control pill faces resistance in Japan」Anthony Zimmerman 記 「Fr. Anthony Zimmerman's library」→「JAPAN'S BAN ON THE BIRTH CONTROL PILL IS SOUND MEDICAL POLICY」1997年12月7日、日本でAnthony Zimmerman による取材記事。1997年30日〜12月5日まで東京、名古屋、長崎、福岡で「ピル解禁反対」講演会をしたとか。平田国夫医師、Shirayanagi Shimamotoなどカトリック僧たちの招きだとか。そして日本の厚生省へピル解禁反対の訴えに行ったとか。 「United States Conference of Catholic Bishops」→「profile」→「Issues Addressed」→「NFP forum」→1998年冬/春「Nagasaki Archbishop Blasts Birth Control Pill」長崎のShimamoto司教のピル解禁反対運動、平田国夫医師がLloyd J. DuPlantis作成の資料とJohn Wilks『 Consumer's Guide to the Pill and other Drugs(2nd ed.)(ピルや他の薬品に関する消費者へのガイド)』1997(ALL INC.)とを元に厚生省にピル解禁反対を訴えたとか。 |
平田国夫医師 平田眼科←愛知県 「春日井市医師会ホームページ」より |
愛知県の眼科医。カトリック教徒。 『使徒ヨハネ・ネット』 (主催は濱田洋一)→「命を大切に 中絶反対」 → 「ピルの問題」 『週間金曜日』1999年7月16日号でも「欧米で表面化した問題無視し、いまなぜ「解禁」か」って投稿を。(当時55歳) 2000年11月に、平田国夫医師のHP見つけた! ギャーッ!! ここでは正直にカトリック倫理で、中絶、ピル反対って。 |
吉田由布子 「エコロジーと女性ネットワーク」事務局 HP『ピル110番』 |
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近藤和子 新薬学研究者技術者集団 シグマ (HP) の一員 |
ピル服用しても、乳癌の危険性は気にするほどではない
rurikoさんからの情報です。感謝します。
【カソリック原理主義者は、反堕胎・反避妊・反ピルで筋が通っています。カソリック原理主義から派生したのが、プロライフ運動。プロライフ運動はカソリック原理主義者を中核に含みながら、宗派色を表に出さないことで、「心情的プロライフ派」を取り込みつつあります。中絶経験者はいくぶんかは、プロライフ的心情を持っていますから。
日本の反ピル運動もプロライフ運動の影響下にあるのは明白です。
A Consumer's Guide to the Pill and other Drugs(2nd ed.)1997という本を見てみると、日本の反ピル運動の論理が、この本の受け売りに過ぎないことがよくわかります。参照文献のスペルミスまで引き継いでますから。そしてこの本を出したのがアメリカのプロライフ団体ALLです。日本の反ピル運動は、ALLとの関係は秘密なんでしょうか?
反ピルの論理だけ切り売りしようとすると、代替避妊法については明示できないというわけで。】
ALL人脈
John Wilks『 Consumer's Guide to the Pill and other Drugs(2nd ed.)(ピルや他の薬品に関する消費者へのガイド)』1997(ALL INC.) | オーストラリアの薬剤師。中絶はおろか、避妊は全て心身に悪影響を与えると主張。なんと、コンドームさえ、心身に及ぼす悪影響をあげつらって反対しています。 初版はオーストラリアのFreedom Publishing Companiy Pty Ltd.の支部TGB BOOKSで1996年10月に発行された。第二版は1997年10月にアメリカのAll Inc.で発行された。 反避妊、反中絶で、なんとコンドームさえ、心身に害を及ぼすと反対しています! |
「Fr.
Anthony Zimmerman's library」 Anthony Zimmerman |
カトリックの神父 アメリカのプロライフの団体「AMERICAN LIFE LEAGUE」HP の幹部 名古屋の南山大学 神学教授 |
『フネマ・ヴィテ』研究会ホーム・ページ 主催 鹿児島教区カトリック司祭 成相明人 |
成相明人『フネマ・ヴィテ』研究会HP →「目次」 →講演記録「避妊ピルの上陸を阻止しよう」1997年ロイド・J・デュプランティス博士が来日し、日本でのピル解禁反対の講演をしたとか。 |
ロイド・J・デュプランティス博士 「AMERICAN LIFE LEAGUE」HPによると、Lloyd DuPlantis, Jr., PD」「ルイジアナの薬剤師、およびアメリカン・ライフ・リーグ国際重役会のための薬剤師のメンバー」らしい。 反避妊の薬剤師の団体の会長 |
成相明人『フネマ・ヴィテ』研究会HP →「目次」 →講演記録「避妊ピルの上陸を阻止しよう」1997年ロイド・J・デュプランティス博士が来日し、日本でのピル解禁反対の講演をしたとか。 「japan-lifeissues.net」→「避妊」 「AMERICAN LIFE LEAGUE」HP→「life issues」→「BIRTH CONTROL」→「The Pill」→「The pill a human time bomb」 ↑発行の雑誌「Clelbrate Life」2001年5月/6月号掲載「The pill: A human time bomb」 「WONDERFUL DAYS」→「BIRTH CONTROL」→「Letter Of Lloyd DuPlantis, President Pharmacist for Life, Intl.」 「Catholic World News」→1997.10.10「Birth-control pill faces resistance in Japan」Anthony Zimmerman 記 「Fr. Anthony Zimmerman's library」→「JAPAN'S BAN ON THE BIRTH CONTROL PILL IS SOUND MEDICAL POLICY」1997年12月7日、日本でAnthony Zimmerman による取材記事。1997年30日〜12月5日まで東京、名古屋、長崎、福岡で「ピル解禁反対」講演会をしたとか。平田国夫医師、Shirayanagi Shimamotoなどカトリック僧たちの招きだとか。そして日本の厚生省へピル解禁反対の訴えに行ったとか。 「United States Conference of Catholic Bishops」→「profile」→「Issues Addressed」→「NFP forum」→1998年冬/春「Nagasaki Archbishop Blasts Birth Control Pill」長崎のShimamoto司教のピル解禁反対運動、平田国夫医師がLloyd J. DuPlantis作成の資料とJohn Wilks『 Consumer's Guide to the Pill and other Drugs(2nd ed.)(ピルや他の薬品に関する消費者へのガイド)』1997(ALL INC.)とを元に厚生省にピル解禁反対を訴えたとか。 |
平田国夫医師 平田眼科←愛知県 「春日井市医師会ホームページ」より |
愛知県の眼科医。カトリック教徒。 『使徒ヨハネ・ネット』 (主催は濱田洋一)→「命を大切に 中絶反対」 → 「ピルの問題」 『週間金曜日』1999年7月16日号でも「欧米で表面化した問題無視し、いまなぜ「解禁」か」って投稿を。(当時55歳) 2000年11月に、平田国夫医師のHP見つけた! ギャーッ!! ここでは正直にカトリック倫理で、中絶、ピル反対って。 |
吉田由布子 「エコロジーと女性ネットワーク」事務局 HP『ピル110番』 |
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近藤和子 新薬学研究者技術者集団 シグマ (HP) の一員 |
平田国夫医師が、Lloyd J. DuPlantis(AMERICAN LIFE LEAGUEの幹部である薬剤師で、反避妊の薬剤師団体の会長)作成の資料と、John Wilks『 Consumer's Guide to the Pill and other Drugs(2nd ed.)(ピルや他の薬品に関する消費者へのガイド)』1997(ALL INC.)とを元に厚生省にピル解禁反対を訴えたとか。
反ピル論への反論
以下で、「ピルによる乳癌への危険性」に対して、徹底的に反論しています。
Edith Weisberg Director of Research Sydney Centre for Reproductive Health Research Family Planning NSW, Sydney, NSW |
The Medical Journal of Australia → Against the pill/和訳(のら猫の手) |
ruriko | 「ピルとのつきあい方」→ 「ピルについての賛否両論」 |
ruriko | 「ピルとのつきあい方」→ 「反ピル論の検討」 |
John Wilks『 Consumer's Guide to the Pill and other Drugs(2nd
ed.)(ピルや他の薬品に関する消費者へのガイド)』1997(ALL
INC.)に対して、The
Medical Journal of Australiaで、Edith Weisbergが批判しています。
【 乳癌と経口避妊薬使用との関連について、
Wilksは「若年女性のピル服用は、乳癌の危険をより大きくする(腫物の増大、予後の悪化)」と結論を下します。 これは1996年『ランセット(Lancet)』で公表された研究(現在までで最も決定的なものと見なされています)(1)に真っ向から反抗します。その一方で、より小さくそれほど決定的ではない研究からは正確に引用しています。】(和訳/のら猫の手)
これに対して、Medical Journal of
Australiaは、John Wilksに反論の場を提供しています。後は読者が両方を読み比べて判断したらいいのです。
John Wilksの反論文は、肝心要な部分に関しては、まともな反論にはなってはいません。これはもう、勝負が決まりましたね。
【第5に、ワイスバーグは、私が「若年女性のピル服用は、乳癌の危険をより大きくする(腫物の増大、予後の悪化)」と結論づけていると指摘しました。
これは正しくありません。 これらの結論はOlsson及びその他
(6)、Ranstam及びその他(7)、Olsson及びその他(8)によってなされました。
それらは「より大きな胸の腫物」、「悪化する予後」および「悪化する生き残り」という句を使用しました。
私はこれらの研究から引用しました。
ワイスバーグは前述の誤読を根拠にして、私が例の
Collaborative Group
の研究を省略をしたことについて過剰に批判しました
(9)。
さらに繰り返して言いますが、私はそれを引用した上で、
乳癌の危険が24%増加したという主要な調査結果について議論しました。
とは言っても、私は、若い女性も年をとった女性も、
異なる危険の経歴をもつグループを「共同利用のためにたくわえた」
という点のある研究に対して、批判をするために引用したのでしたが。】(和訳/のら猫の手)
John Wilksは明らかに論点をすり替え、ズルをしています。
以前、北海道の助産婦HAZUMIって方が平田国夫医師の北海道での講演会に影響され、そのピル解禁反対説をご自身のHPに載せていました。私は、それを読んで、直感的に何か匂うものを感じました。それからネット検索をすると、ゴリゴリの保守のカトリックのHPで平田国夫医師のピル反対の文章が! そしてあるカトリック教徒が、実名は挙げてはいらっしゃいませんでしたが、平田国夫医師のことを批判なさってました。そして、私は彼女にただ「私のHPで批判しましたので」とメールを出しました。
それからrurikoが「ピルとのつきあい方」→ 「ピルについての賛否両論」で、例の平田国夫医師(実名を挙げてはいらっしゃいませんでしたが)の主張を懇切丁寧に批判。HAZUMIも反省してHP上で謝罪なさってました。私も驚いて、彼女にメールしました。
「Contraception Online」 →(2002年10月)「Large
US Study Finds No Link between Oral Contraceptives and
Breast Cancer」 →(2000年7月)「Breast Cancer: An Overview」 |
→「ピル服用と乳癌との間には関連が発見されかった」 →「論説」 →「編集者からの手紙」 以上、医薬に関しては全く門外漢の私が非力ながらも和訳しました。誤訳だらけでしょうが御了承ください。 |