避妊目的のホルモンが低用量のピルについて

 

 

 日本では、ホルモンが高用量か中用量のピルは認可されていて、 それらは女性用の病気治療のためだけに処方するってことになっているの建前ですが、 産婦人科医の判断のもとで、避妊を求める女性たちの依頼で、避妊用に転用しているとか。 その数、約20万人とか。  →その数字はどこから得たのか?

 ただ、それらのホルモン量の多いピルは、避妊用に使うとその分だけ副作用があるらしい。

 ところが、ホルモン量が少ない(それだけ副作用の少ない)避妊専用の低用量ピルは日本では認可されていなくて、厚生省もなんやかやと理屈をつけては認可しないの。「1999年秋に解禁!」って報道されてますが、私の憶測では、後50年はこの調子でひっぱり続けるでしょうね。

 ↑って思ってたら、ほんまに解禁されたのには驚きました! もちろん、賛成ですよ。

ピルは、含まれる卵胞ホルモンの含有量が50μg(マイクログラム)を越えるものを「高用量ピル」、
50マイクログラムのものを「中用量ピル」、
50マイクログラム未満のものを「低用量ピル」といいます。
海外では20マイクログラム以下のピルが利用されており(日本では未認可)、「超低用量ピル」という。

海外では、60年代の終りごろから血栓症のリスクを減らすため、1錠あたりのエストロゲン量を50マイクログラム未満にすることが重要であると分かり、50以上を高用量、50未満を低用量と分類する。
ところが日本ではずっと50マイクログラムちょうどまでのピルしか利用できず「中用量ピル」と呼ばれてきた。

 以下、このペイジで取り上げるのは避妊用の低用量ピル(と超低用量ピル)のことです。

 まず、私の思想をハッキリさせておきますね。
 ★ 避妊用低用量ピル解禁賛成、
 ★ 中絶容認、堕胎罪の即時撤廃、
 ★ 選択性夫婦別姓法案運動には反対はしないけど、でも私は一生戸籍では独身(ってもう35やしな・・・)。それよりも、苗字を変えるのが嫌なら、事実婚でいいのでは? 「戸籍結婚でないと、子供が差別される!」っていうなら、子供を差別する戸籍の差別記載をどうにかしたり、子供に対する進学や就職や結婚での差別をなくしていくほうがいいな。本当は、入籍していない事実婚夫婦の子供だろうと、愛人の子供だろうと、どんな親から生まれた子供だろうと、父親のいない家庭の子供だろうと、離婚した親の子供だろうと、夫と死別した母子家庭の子だろうと、差別されないようにするのがいいなって考えです。北欧やフランスでは婚外子が半数近くってビックリ! 日本では1%未満って。日本より父親のない子への差別が少ないからや思うわ。日本では、女性は婚外子を産むよりは中絶するんでしょうね。
 ★ ゲイ・リブにはとてもシンパシーを感じています。
 ★ 老人問題も。私自身、老後のために息子を産んで、息子の嫁に介護してもらうとか、跡取に墓をみてもらうって時代ではないでしょ。それでいて、じゃあ、どうしたらいいのかが分からない。ああ暗い・・・。

 選択性夫婦別姓、中絶、避妊用低用量ピル解禁、老人介護の問題(息子の嫁に看てもらうって考えじゃないの)、同性愛者差別の問題、これらには何か関連があるのでは?って、それらをまとめた思想を構築中。

 だからこのペイジは不偏不党、公正無私なんかじゃありません。それどころか、私の独断と偏見でかなり偏向していますので、それを知った上で読んでくださいね。それが嫌なら、読まないで。

 それとついでに、私「のら猫の手」は、1963年産まれ、戸籍上の性は女、異性愛、未婚、彼氏なし(トホホ)。さらに、余談だけど、全然もてないから、避妊は全然(涙)。
 「セックスしたい〜」じゃなく、思想の構築のための一つの素材として興味をもったのね。

 


私が避妊用低用量ピルに興味をもつようになった、そもそもの動機 

 

ピル反対派のご意見

 ↑ 「避妊用低用量ピル解禁反対」なのか、「解禁じたいには反対はしないけど、他のもっといい避妊方法を女性達に教えてあげて広めていけたらいいな」なのか、まずそれじたいをハッキリさせてくれたらいいのに。そこのところをわざと曖昧にしていますね。

   ピル解禁反対を厚生省に要求した方々の動き 年表

ピル解禁賛成派

   ピル解禁を厚生省に要求した方々の動き 年表

 

ついでに、「反・避妊・中絶で、コンドームすら反対派」

 

ピルの賛否を問うアンケイト 討論
『藤本大学』
「ピル解禁の是非」アンケイト
これは避妊用低用量ピル解禁前に実施され、1998月9月13日にまとめられたものです。

 藤本氏はピル解禁反対で、私は彼の意見には全く反対ですが。

 「解禁賛成」に圧倒的に女性が多く、「解禁反対」には圧倒的に男性が多い。

ホットアンケイト’99 これは避妊用低用量ピル解禁後1999年9月11日にアンケイトが実施され、「さあ、ピルのある生活が始まる」
1999年9月18日に結果発表されたものです。「ピル来襲!」
池川クリニック 『子宮筋腫・内膜症体験者の会・たんぽぽ』による特集 「低用量ピル」って何?《Part 2》 低用量ピル」って何?《Part 3》での、アンケイト集計結果

 これまで、子宮筋腫治療のために中用量ピルが治療用に利用されていて、他の先進国では低用量ピルが利用されているとか。で1999年に低用量ピルが解禁されたけど、 なぜか厚生省から発表されている「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン」には 低用量ピル服用の禁忌事項の一つが「子宮筋腫」となっていることに、たんぽぽの会の方は疑問をいだいています。

 避妊目的じゃないから、健康で避妊目的の方々とは少し違うかもしれないけど、一応参考までに。

「ピル解禁についての討論」  

 

 私も、日本で未解禁の避妊方法に関するアンケイトがしたいです。
質問内容をどうするかとか、協力者求む!

 

 


 日本ではまだ購入できない第3世代ピルについて

 日本では、1999年から第1世代ピル、第2世代ピルは購入できるようにはなりました。
 ところが、オランダのオルガノン社の第3世代ピル「マーヴェロン」は規制付で認可され、その規制を不服としたオルガノン社は日本での販売をしないことにしました。
 

 


 

 避妊用低用量ピルの歴史年表

 

 


「反ピル論」への反論

 
  ピルを解禁すると、性が乱れるか?
  ピルを解禁すると、性病が蔓延するか?
  身体障害者問題
  暴力団の資金源
  女性の立場が悪化するか?
   
  ピルは環境ホルモン?
  ピル服用で乳癌?
  ピル服用で身体障害者が産まれる?